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概要

西武鉄道で用いられている鉄道用語

2024年以降に導入を計画している他社線からの譲渡車両の通称。持続することを意味する英単語「sustainable」から取られている。

なお、総合車両製作所(J-TREC)のsustinaとは由来となった英単語は同じsustainableであるが意味が違うので注意。


2022年時点で西武が保有している鋼製車両は西武新101系西武2000系西武4000系西武9000系……と未だに多数が在籍しており、全ての車両を新車で淘汰するには予算と時間が掛かる事から、「他社の中古車両を導入し車両調達費を抑える」というやり方で塗装コスト削減と環境負荷の低減を目指す。省エネ化と車両調達費の削減の両立は、COVID-19の影響で「西武グループ」全体が被った打撃の大きさを象徴している。

他社の中古車両を導入し車両調達費を抑えるやり方は、経営基盤の脆弱な地方私鉄ではごくありふれた存在だが、JRを含む大手私鉄が他社の中古車両を導入することは、歴史的価値のある車両の動態保存子会社の余剰車を引き受けた例新製しても需要があるかどうかわからない、既存車とは設計思想の大きく異なる車両の試験導入など、やむを得ぬ特殊事情など極めて少ない。

中古車両の規格及び投入路線

原則池袋線新宿線拝島線などの主要幹線には投入せず(引き続き西武40000系50番台を導入)国分寺線多摩川線多摩湖線などの支線系統に導入。車両数はあわせて約100両を見込んでいる。

これらの路線には輸送人員が中小私鉄並みの区間もあり、これまでも池袋線や新宿線向けの編成を転属させて利用してきた実績がある。調達先が自社の路線か他社の路線かという違いはあるものの、これらの導入予定線区では「新製車を直接投入しない」という方針は今に始まった事ではないとも言える。


なお、無塗装アルミ合金もしくはステンレス車体という要項については後述の通り候補が少ないため規定を取っ払っており、以降は「低コストで抵抗制御車およびチョッパ制御車を淘汰してVVVF車に統一、走行時のCO2排出量を削減する」という方針に転換している。

投入される他社の中古車両

移籍時点から更なる長期使用が見込まれるため、車体の強度も十分で無ければ不自然。しかしこれから廃車除籍となる車両の中で条件に合う車種が非常に少なく、塗装が必要な鋼製車ながらVVVF制御であった小田急8000形も選定された。

小田急8000形については当初存在した塗装コスト削減の目的は果たせなかったものの、現存する候補の少なさを鑑みて非VVVF制御車淘汰を優先した結果の導入と思われる。鋼製車かつVVVF制御という点は多摩湖線で使用中の西武9000系と共通している。

東急9000系列については昭和末期にデビューしたステンレス車であり、平成以降にデビューした「薄い外板(板厚1.2mm以下)」のステンレス車と比較して強度面の心配は概ねないであろう。余談だが、9000系は過去に東急東横線でも使用されており、池袋線との直通で使用される計画があった。副都心線内の問題から実現はしなかったものの、別の形で西武鉄道に入線する運びとなった。

2種とも西武での運用開始前にカラーリングを変更するとしている(メイン画像の黄色い小田急8000形はそのイメージの1つ)。

余談

ところで

今回の代替対象は新101系・2000系・4000系と公表している。中古車の導入でVVVF制御車率100%化を目指している西武鉄道は、上記編成の代替に関する発表は現時点で行われていない。

西武9000系については「普通鋼製・VVVF制御」という小田急8000形と同等の車両。同じ性質の車両が導入されることになったためか、代替対象から外されている。

ライバル会社

今回の調達元となった東急と小田急は、かつて箱根や伊豆を舞台に大バトルを繰り広げた仲であった。とはいえ、今では池袋線と東横線が直通したり、東急グループの伊豆急行8000系向けに10000系の座席を転用するなど、過去の話。

車両の調達元が発表されたものの、実は形式をそのままにして投入すると「9000系」が西武と東急で被るという問題があるが、これについては続報次第である。

関連項目

西武鉄道 中古車 東急中古車両センター

参考文献

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