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スプライト・エルフの編集履歴

2023-05-28 12:02:32 バージョン

スプライト・エルフ

すぷらいとえるふ

POWER OF THE ELEMENTSで登場した炎属性・雷族のリンクモンスター(遊戯王カードWiki)。

概要

スプライトに属しているリンクモンスターで、リンクマーカーは右下と左下。

詳しくは後述するが、あらゆる効果が汎用性の塊と言える凄まじいモンスターでそのヤケクソ染みた汎用性と高い出張性能で【スプライト】の主軸のみならずあらゆるデッキに投入され、登場以降は瞬く間に環境で大暴れした。


ちなみに、公式Twitterにてギガンティック・スプライトと共に設定画が公開されている。


カードテキスト

リンク効果モンスター(禁止カード)

リンク2/炎属性/雷族/攻1400

【リンクマーカー:左下/右下】

レベル2ランク2リンク2のモンスターを含むモンスター2体

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

このカードはリンク召喚されたターンにはリンク素材にできない。

(1):このカードのリンク先のモンスターは相手の効果の対象にならない。

(2):自分・相手のメインフェイズに、自分の墓地のレベル2モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを特殊召喚する。

相手フィールドにモンスターが存在する場合、代わりにランク2またはリンク2のモンスター1体を対象とする事もできる。


解説

効果を解説する前に、まずこのカードの召喚条件を見て見よう。


『レベル2・ランク2・リンク2のモンスターを含むモンスター2体』


つまりこのカード、レベル2・ランク2・リンク2のモンスターが素材であればもう片方のモンスターは何でもよいという極めて緩い条件でリンク召喚できてしまう。


トークンを含めたレベル2モンスターと適当なモンスターだけで出せてしまうので【スプライト】のみならず、【イビルツイン】や【ガエル】などレベル2リンク2モンスターが主軸のデッキでも採用でき、度々それらのデッキと手を組んで環境を席巻していた。

また、現代遊戯王では大抵のデッキに投入される増殖するGもレベル2モンスターであり、そもそもリンク2には緩い条件でリンク召喚できるモンスターが多く、リンク2モンスターが素材条件に含まれている=どんなデッキでもモンスターが3体いれば出せると言える為、実質的にはあらゆるデッキに採用できてしまう。


流石にこのカードはリンク召喚されたターンにはリンク素材にできない制約があるものの、それ以外の制約は一切存在しないので些細な問題だろう。当然ながらギガンティック・スプライトのエクシーズ素材にも使用できる。


(1)はリンク先のモンスターに対象耐性を付与する効果。

【スプライト】では妨害効果を持つスプライト・レッドスプライト・キャロット無限泡影などの対象を取る効果から守ることで妨害を通しやすくしている。勿論テーマ外モンスターでも有効なので、これだけでも十分強力。


(2)は墓地に存在するレベル2モンスターを蘇生する効果。

上記のスプライト・レッドスプライト・キャロットはそれぞれモンスター効果と魔法・罠カードに対するパーミッション効果を持つので、それらが蘇生できるだけでも強力。

加えてこの効果はお互いのメインフェイズであればフリーチェーンで発動できる上に、蘇生対象に効果の無効化やフィールドを離れた場合に除外されるなどの制約も無い。なんならスプライト・スターターのようにレベル2以外の展開制限がつく事も無い


これにより鬼ガエルのようなターン1制限のないレベル2モンスターの効果を使いまわして盤面を補強したり、墓地のモンスターに対する墓穴の指名者にチェーンして蘇生することで透かしてしまうと言った戦術が毎ターン使用可能で、この効果でボード・アドバンテージを稼いでいくのがこのカード最大の強み。


これだけでも凄まじいが、相手フィールドにモンスターが存在していれば何とランク2またはリンク2のモンスターも蘇生できる。同じリンク2のI:Pマスカレーナやエクシーズ素材を消費せずに万能無効を使える餅カエルとは好相性。

特に餅カエルとのシナジーは強力で、この蘇生効果を用いることで『毎ターン万能無効を2回を構える(+無効化した相手カードを奪う)ことが出来る』と言う凄まじい妨害性能を持っていた。(1)の効果で餅カエルに対象耐性を与えつつ、墓穴の指名者による除去も蘇生で透かしてしまうこの組み合わせは【ガエルスプライト】では頻繁に見られていた。


強いて弱点を挙げるならばこのモンスター自体は何の耐性も持たず、リンク2の低ステータス故にこのモンスターを除去すること自体は簡単な点。主に適当な下級モンスターで攻撃する、サンダー・ボルトなどの全体除去カードで他のモンスター諸共除去するなどが挙げられる。特に【スプライト】は魔法・罠への対処方法がスプライト・キャロットに頼りがちなので魔法・罠カードでの除去を意識しよう。


総じて極めて高い能力と出張性能であらゆるデッキで採用が見込める2軸汎用リンクモンスター。スプライトでは蘇生と耐性付与でデッキの展開力と安定性を補い、同デッキの展開を補助するギガンティック・スプライトと共に最重要カードであった。


…が、案の定その活躍は終焉を迎えることとなる。


禁止カード入りへ

相性の良かった餅カエルが2022年7月1日で禁止カードに指定されて以降もその圧倒的な性能から様々なデッキに出張しており、その活躍が衰えることは無かった。

しかし、こんなパワーカードが許されるはずもなく2023年4月1日の制限改定で制限カードを通り越して一発で禁止カード入り、実装から1年も経たないうちにその役割を終えた。


これによってスプライトは安定感と柔軟性を失った上、同日にスプライト・ブルーが制限カード入りしたことにより展開力も大幅に低下。一気に弱体化を余儀なくされてしまった。


尚、このモンスターが一発で禁止カード入りした背景として【スプライト】以外のデッキでは『気軽に対象耐性を配れる』『フリーチェーンでレベル2・ランク2・リンク2モンスターを蘇生できる』この2点が重要なので他デッキに出張する際は基本的に1枚だけの採用となること、更に【スプライト】でもEXデッキとの兼ね合いで2枚採用が基本である為、制限カードでは【スプライト】は弱体化するが他デッキへの出張自体には特に影響がないという事情もあり、一気に禁止カード化に踏み切ったと思われる。


余談

名前の「エルフ」の由来は他のスプライトモンスターが放電現象をモチーフにしていると推測されるので、超高層雷放電の一種「エルブス」と思われる。

これはレッドスプライトよりも高い中間圏上部や熱圏下部で見られる輪状の発光現象である。

また「スプライト」と言う単語が妖精を意味することもあるので、同名の妖精である「エルフ」もかかっているのかもしれない。


マスターデュエルでも2023年2月14日の基本パック『スプライツ・オブ・ミラクル』でついに実装、レアリティは当然UR。餅カエルユニオン・キャリアーなどシナジーのあるカードは事前に禁止カードとなっているが、それでもその性能は凄まじく実装以降は再び環境で出没している。


そして同年4月10日、ティアラメンツもマスターデュエルに襲来。あちらのティアラメンツ・メイルゥがレベル2かつ召喚・特殊召喚時に墓地肥やしを行う為、「ティアラメンツ・メイルゥを相手ターンに蘇生して墓地肥やしと展開を行う」、「墓地肥やしによって墓地に落ちたデビル・フランケンを蘇生して制圧盤面を補強する」etc…等々、早速このカードが悪用…もとい出張採用されている。


関連タグ

リンクモンスター スプライト

禁止カード


外部リンク

遊戯王カードWiki - 《スプライト・エルフ》

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