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概要

発明者はアルフレッド・ノーベル

主剤であるニトログリセリンはかすかな衝撃でも爆発する非常に危険な物質であるが、ダイナマイトは主剤を不活性剤に染み込ませることにより、雷管で点火しない限り爆発しないようにしてある。

これにより、安全に使える強力な爆薬となった。

こぼれ話

鉱山採掘に使用されていたニトログリセリンの暴発によって自分の弟を含む多数の命を失った経験から、ノーベルは事故(暴発)を起こさない安全な爆薬としてダイナマイトを開発し、その発明がもたらした利益によって莫大な財産を得た。

しかし皮肉にも、それまで自爆の危険性が高すぎて(ニトログリセリンは揺らしただけでも爆発する可能性がある)戦争で使われることのなかった爆薬が、戦場でも問題なく扱えるほどの信頼性を得てしまったことで、ノーベルの想いとは裏腹にさらに多数の命を奪ってしまうことになり、ノーベル自身も死の商人と叩かれた。

それを悲しんだノーベルは、死の直前に財産を人類と人類の平和の発展に大きく貢献した者へ賞として与えるように遺言を遺した。そうして創立された賞がノーベル賞である。

だが数学テメーはダメだ(詳細はノーベル賞の記事を参照)

ただし補足しておくとノーベルはダイナマイトが戦争に使われること自体は想定の範囲内であり、むしろその大きな破壊力は戦争に対する抑止力となると期待していた。しかし実際には高性能爆薬の普及により戦争の激化を招いたことで世間的には「死の商人」というイメージが広まってしまった。現実は非情である。またノーベルの実家は兵器製造で成功を収めた一家であり、ノーベル自身が化学、爆発物に対して興味を抱いたのも父が爆薬製造に従事していたことがきっかけだったという。

なお、ニトログリセリンは甘みのある薬品であり、労働者に危険物取扱者としての知識がなかったころには、驚くなかれダイナマイトを羊羹の代用として食用にして、あまつさえその横で焚火をして宴会をするという恐ろしい現場があったという井上ひさしの遺作「一週間」などでも登場人物がダイナマイトを食べるシーンがあり、創作物では特に甘味が不足していた戦中・戦後の描写として用いられる事も多い)。無論ニトログリセリンは有毒の窒素化合物であり、体にはよくない。そのうえ一歩間違えば引火して大惨事になる行為である。

もっとも、ダイナマイトは導火線+雷管による内側からの起爆効果がないと爆発はしない。

これは銃弾の火薬を薬莢から出して着火しても単純に燃えるのと同じ。

古い話では、西部開拓のカウボーイや鉱山労働者が調理の火力を上げるために焚き火にくべるという現代の固形燃料のような使い方をした者もいるとか。

結果として、膨張破裂の火傷を除けば全員無事だったが良い子はマネしないように!

現在は大半の現場では、コストの面からも安価で安全性の高い含水爆薬アンホ爆薬(肥料爆薬)に取って代わられている。

なお、実際にダイナマイト羊羹という商品がかつて販売されていたという。…殆どブラックユーモアそのままである。

キャラクター

武器として用いたり、ギャグ描写として用いられる描写が多い。

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