この記事は、現在放映中のアニメ「機動戦士ガンダム水星の魔女」第18話『空っぽな私たち』のネタバレが含まれています!!
概要
『データストームの中でしか生きられないエリィの代わり それがカヴンの子 君たちは僕の遺伝子からつくられた リプリチャイルドってことだよ』
エアリアルの中に眠っていたAIであるエリクト・サマヤから明かされた存在。
「僕の遺伝子から作られた」と語っている事情から、エリクトの遺伝子から作られたクローンあるいはデザイナーベビーである模様。
また手足のみならず「拡張意識」、更にエリクトが「君たち」と発言している事から、これまでスレッタが「みんな」と呼んでいたビットにはエリクトの拡張意識が組み込まれているようで、ビットも含めての総称になる。
そして、スレッタ・マーキュリーもまた、そのリプリチャイルドのひとりである。
余談
エリクトが口にした「カヴン」とは『魔女の集会』を意味し、カヴンに所属する魔女は13人存在するとも言われている。
もっとも、彼女達の出生や、そもそも何者なのかを考えると「ここで言う『○人』の定義とは何だ?」「本来の意味の『カヴン』の条件である『13人』を満たしていると言えるのか?」という事にもなるが 数の定義一点で考えれば、エアリアル+ビット11基+スレッタで13となり辻褄は合う。
また、現実の欧米においては、近年、フェミニズム的な観点からの「魔女」の再評価の文脈でも「カヴン」という用語は「女性同士の連帯」の意味で多用されている(リリスがフェミニズム文脈では「抑圧から解放された自立した女性」の象徴とされるのに近い)。
こちらの意味でのカヴンには人数の制約はあまり無い。
だが、この作品の「カヴン」はある意味で「スレッタを除いては、1人の人間とその分身/従属体達(GUNDの語源である「使い魔」)」とも言えるので、フェミニズム文脈の「独立・自立した女性同士/抑圧からの自立を目的とした女性同士の連帯」の意味の「カヴン」とは、また別物である、という見方も可能であろう。
本作における「魔女」「カヴン」はフェミニズム的な文脈での「魔女」「カヴン」というより、フェミニズム的な文脈での「魔女」「カヴン」の歪んだ姿、もしくは、フェミニズム的な文脈での「魔女」「カヴン」の負の側面が描かれているとも言える。
関連タグ
プルシリーズ、フル・フロンタル、ゾルタン・アッカネン、アフランシ・シャア、マシロ・オークス、ラウ・ル・クルーゼ/レイ・ザ・バレル、ゼラ・ギンス:歴代シリーズの似た様な存在。