鎹鴉
かすがいがらす
概要
鬼を滅殺する政府非公式組織『鬼殺隊』の隊士に主に本部からの通達を伝える役割を持つ伝令係の鴉(カラス)。隊士一人一人につけられており、人語を解して、喋る事で隊士とコミュニケーションとる事もできる程に頭が良い。どこからともなく現れては隊士に任務地やその地で起きている怪異の詳細、また上からの指令や伝令を伝える。あくまで特別な訓練を受けた結果として、高度な知性を得ただけの普通の鴉である為に、鬼の血鬼術などでも探知が難しく、それを活かして偵察なども行う。
さらには人語だけでなく文字も理解する事ができる。通常の文字は勿論だが、鬼殺隊では伝令用に特殊な速記が使われており、それによる筆談でもすばやく情報を理解する事が可能である。
各鴉は個体ごとに性別や性格もバラバラで非常に個性豊かである。
鎹鴉であって鎹烏ではない。
名前が判明している鴉
- 天王寺松衛門(てんのうじ まつえもん)
CV:山崎たくみ
竈門炭治郎の鎹鴉。雄の鴉。
優秀だが口が悪い。炭治郎の事は子分もしくは弟子だと思っている。
口数が多く、任務と無関係の事も話そうとするらしい。
最終決戦後に仲の悪かった銀子と結ばれる。
- チュン太郎(ちゅんたろう)
CV:石見舞菜香
炭治郎の同期である我妻善逸につけられている雀。雄の雀。
人語を話さない雀(人語を理解することは可能)。
善逸に振り回され、彼に呆れつつも叱咤激励したり、禰豆子を本気で心配している様子を見て「こういうところがあるから憎めないんだよなぁ」と思っている。
本名は『うこぎ』
- どんぐり丸(どんぐりまる)
炭治郎の同期の嘴平伊之助の鴉。雄の鴉。
口数が少ない。優秀な鴉だが、伊之助に18回くらい食べられそうになって姿を隠すようになってしまった事が大正コソコソ噂話で明らかになり、ボロボロに憔悴している様が描かれている。
- 五十鈴(いすず)
炭治郎の同期にして継子の栗花落カナヲの鴉。雌の鴉。
優しくて面倒見の良い性格。感情表現の乏しいカナヲの事を心配している。
- 榛(はしばみ)
炭治郎の同期である不死川玄弥の鴉。雄の鴉。
最終選別後の初対面で玄弥に「どうでもいいんだよ鴉なんて!」と言われ払いのけられた。
松衛門と同じく口が悪いようで、作中でも罵り合うシーンが描かれるなど不仲らしい。
- 寛三郎(かんざぶろう)
水柱・冨岡義勇の鴉。年老いた雄の鴉で、他の鴉と比べてタレ目ぎみである。
もう歳であるせいで伝令を聞き間違えたり、伝令が無いにもかかわらずボケて戦闘中にトコトコ現れたりして、義勇や松衛門をハラハラさせている。
- 銀子(ぎんこ)
CV:釘宮理恵
霞柱・時透無一郎の鴉。雌の鴉で、まつ毛が長い。
パートナーの無一郎を可愛がっており、その溺愛っぷりはさながらモンペである。
無一郎のことが好き過ぎて、他の動物を飼おうとすると嫉妬をするため無一郎は他の動物を飼育できない模様。
天王寺松衛門とは特に仲がよろしくない様子だが、最終決戦後、痩せ細って具合を悪くした銀子を松衛門が元気付け夫婦になったことが鬼殺隊見聞録弍にて明かされた。
- 要(かなめ)
CV:千葉進歩
炎柱・煉獄杏寿郎の鴉。雄の鴉。
活発でしっかりものな性格。煉獄の事は「杏寿郎様」と敬称で呼んでいる。
作中では煉獄の死後に無限列車での仔細を報告する為に飛び立つ。劇場版ではこの際目に涙を浮かべていた。また、煉獄の意を汲み、生家である煉獄家へ炭治郎を案内した。
劇場版豪華版パンフレットのオリジナルドラマCD「煉獄杏寿郎の使命」では、CV:千葉進歩の鎹鴉が登場しており、この鴉が煉獄の鎹鴉であると目されていたが、後に放送されたテレビアニメ無限列車編でも煉獄が同じ声の鎹鴉を連れていた事から確定となった。
- 虹丸(にじまる)
音柱・宇髄天元の鴉。雄の鴉。
とてもオシャレな鴉で、鴉界のファッションリーダー。
- 麗(うらら)
CV:堀江由衣
恋柱・甘露寺蜜璃の鴉。雌の鴉。
頭に鶏冠のような毛が生えている。恥ずかしがり屋で、パートナーの蜜璃に似て、もじもじとしている。彼女の影響で甘党になりつつある。
- 艶(えん)
蟲柱・胡蝶しのぶの鴉。雌の鴉。
大人しく可憐な性格。
原作では、しのぶの命で炭治郎の為に杏寿郎に連絡を届けた。
- 夕庵(ゆうあん)
蛇柱・伊黒小芭内の鴉。雄の鴉。
真面目で礼儀正しい。
黒死牟戦での様子を最後まで見届けて、それを伊黒に細かく報告した。
それによって伊黒は、赫刀の発動条件を特定する事に成功した。
- 爽籟(そうらい)
風柱・不死川実弥の鴉。雄の鴉。
爽やかで冷静な性格。
- 絶佳(ぜっか)
岩柱・悲鳴嶼行冥の鴉。雄の鴉。
厳格な性格。