声:柿原徹也
人物像
火星付近に浮かぶヴェイガンのコロニー「セカンドムーン」に住む少年。
妹のルウ・アノンと2人で暮らしていて、ヴェイガンに捕らわれて街にやって来たキオ・アスノと知り合う。
マーズレイに蝕まれ余命いくばくもない妹のルウを気づかうあまり、悲しみが増えるからという理由でキオを遠ざけようとするが、キオと楽しい思い出を作っていくルウの姿を見て、キオを認めていった。しかし、アセム・アスノ達ビシディアンがキオの救援に現れた時、ルウはあまりにも短い生涯を遂げてしまう。その安らかな最期を見届けて、キオに感謝の意を送るのであった。
後に「地球に墓を建てる」と言う妹との約束を果たすため、彼は軍へと志願し、第46話の要塞ラ・グラミス攻防戦で出撃する。
志願して間もなくXラウンダー専用機のジルスベインを与えられていることや、キオが出撃していることを感じ取った描写が有ることから、彼もXラウンダーの一人であることが判明。
第47話でキオと戦うが、機体の両腕を破壊されて戦闘不能に陥る。そしてキオの説得を受けて彼と和解するが、直後にザナルドが乗るザムドラーグの攻撃で死亡する。これが、キオを怒らせる結果となる。小説版ではキオと和解した後、戦争を止めるためにキオと協力して戦ったが、裏切り者としてザナルドに葬られた。
余談
ディーンの死亡シーンに至っては、視聴者から反感の声が少なくない。
ザナルドの行為は明らかに、自軍の貴重な戦力を無駄に削いでいるだけの身勝手な殺人であり、しかも、自軍の一番の脅威であるガンダムを倒せる絶交のチャンスを自らふいにしている(言い換えれば、あの時、狙撃すべきだったのはディーンではなく、キオの方である)。
こんな理由で親友が殺されたと思うと、キオがブチ切れるのも当然だろう(そもそもこれまでヴェイガンは、アスノ家のパイロット達の目の前で、彼らの大切な人をディーンと同様に殺害してきた事で、結果的に2度も敗因を作ってしまっており、明らかに過去の教訓がなされていない。どうしてヴェイガンはこうも学習能力がないのだろうか)。
それでもキオは結局ザナルドを殺すことができず、情けをかけて見逃しているが、次の話では皮肉にも、今度はザナルドがゼハート・ガレットによって用済みとして切り捨てられるという末路を辿っている。
因果応報とはいえ、キオはこんな奴に情けをかけた意味などあったのだろうか…?
スーパーロボット大戦BX
3回目の分岐でキオ救出作戦への動向を選択した際に登場。原作同様にキオと交流を深め、そして妹ルウと死別する。ロニ・ガーベイの生存フラグを事前に立てていれば、ロニとも遭遇したことが回想シーンで言及されることに。
40話で原作通り、ジルスベインに乗って出撃し、敵対。しかし、戦いの最中、ルウが好きだったランカの「放課後オーバーフロウ」が流れると、矛を収める。しかし、やはりそこで原作と同じくザナルドに倒されるが、女王バジュラに救われ、ディーヴァに搬送される。ここでキオに「自分とルウの墓を地球に立ててほしい」と言い遺し死亡。
しかし、条件を満たせば生存し、ブライティクスに加入。46話では念願の地球に降り立ち、キオやライジンオーの地球防衛組と共に観光を楽しんだ。
関連タグ
ライバル…映像内での戦闘は一度のみだが、一応キオのライバルポジションに値する。
アンジェロ・ザウパー…ガンダムシリーズにおける中の人繋がり。後述人物と登場作品が一緒である。
ロニ・ガーベイ…『スーパーロボット大戦BX』において、上述通りに邂逅。