CV:江川央生
人物像
第3部(キオ編)から登場。
ヴェイガンの指導者、フェザール・イゼルカントの側近。大型MSのザムドラーグに搭乗する。
連邦軍基地ロストロウランへの降下作戦を指揮する。ゼハート・ガレットに対してはあまり良い感情をもっていない模様。ゼハートとディーヴァを挟撃し、ガンダムAGE-3を捕獲した。鎧武者・海賊のような目立つ服装とかなり太った体型をしている(公式キャラ紹介絵)。その容姿と体型から、「デブシドー」と呼ばれることも。キオ編の小説版によると、頭部など体の各所を機械化しているらしい。
ヴェイガンの中でも特に軍人気質の男で、指揮能力、MS操縦技能ともに高い。
また、自分の軍人あるいはパイロットとしての実力に絶対の自信を持っており、徹底したヴェイガン至上主義で、地球に棲む人々を蔑視している。戦闘においては残虐な行為・作戦も躊躇いなく実行できる冷酷かつ残忍な性格の人物。それ故に、イゼルカントやゼハートが時折見せる相手を追い詰めながら見逃すような行為を理解できず、特に第39話でキオを見逃したイゼルカントに対しては不満をぶつけていた。
そしてゼハートがイゼルカントから「プロジェクト・エデン」の全権を与えられたことを知り、ついに不満が爆発したのか、宇宙要塞ラ・グラミスでの最終決戦中に謀反を起こし、ゼハートのガンダムレギルスや、一緒にいたフラム・ナラへ攻撃を仕掛ける。ゼハートにはイゼルカントの後継者として認めないことを通信で語り、先ほどの攻撃も「たまたま射線上にいただけ」と言い切る。その後、戦場に出撃しAGE-FXの攻撃で戦闘不能に陥っていたディーン・アノンの乗るジルスベインを邪魔者として破壊するが、それを見て激怒したキオの「FXバーストモード」の攻撃を受けて機体を破壊され、からくもその場を脱出した。その後は戦艦に戻り指揮を執っていた。最期は第48話でゼハートの命で放たれたディグマゼノン砲の再発射に巻き込まれ、ゼハートへの恨み言を叫びながら蒸発・死亡した。
小説版
小説版では前述通り体の各所をサイボーグ化させている歴戦の勇将であること、16歳で亡くなった息子がいたことなどが語られている。また、第4部においてはイゼルカントの為ではなくヴェイガン全体の為に戦い、ゼハートに対しても謀反を起こすほど嫌悪していた本編と異なり憎からずも認めていたり、ラグラミス攻防戦後はアセムと共にEXA-DBを狙う者たちと戦った事が語られているなど、かなり印象が異なる。
スパロボでは
初登場作品。プロローグから登場し、第5話「始まりの鐘」でザムドラーグに乗って登場して以降、度々自軍部隊と交戦する。
本作ではランカ・リーの歌を利用してバジュラをヴェイガンの生物兵器として利用するなど、TVアニメ版同様(キオ編以降の)ヴェイガンの人物の中でも最も敵役らしい面を見せるが、その一方で「ヴェイガンの民のことを真剣に案じる」「同盟組織である木連にも同情を寄せると共に理解を示す」など、随所に小説版を彷彿させる面も覗かせている。
最終決戦では(ゼハートが先に死亡していた場合)ヴェイガンギア・シドを切り札とし自らも出陣する。ヴェイガンギア暴走の際、フリット・アスノの呼び掛けによりヴェイガン・木連の軍人が次々に停戦していく中(文字通り)一人になってもなお連邦への敵意をむき出しにする。奥の手としてシドの直接制御を目論むが、逆にザムドラーグがシドに操られてしまい、セカンドムーンへの直接攻撃を行ってしまう中、法術士ニュー(ゼハート生存時はゼハートとアセム)により引導を渡された。
キャンペーンマップ「悪の華」では味方として使用できる。
余談
イゼルカントとザナルドの中の人は、それぞれ前作「機動戦士ガンダム00」に登場する独立治安維持部隊「アロウズ」の最高司令官ホーマー・カタギリと、No.2の准将アーサー・グッドマンを演じており、立場関係も似たようなものであるが、ホーマーに従順だったグッドマンと違い、ザナルドはイゼルカントの弱腰に見える態度や追撃を見逃すという指揮に不満を抱くこともあるという点では異なっている。しかし偶然にも、最後は艦艇に乗っていた所をビームの直撃を喰らって戦死するという、両者共に同じ死に方を迎えた。だが、グッドマンはザナルドと違って地球に棲む人間である。
関連タグ
フェザール・イゼルカント ゼハート・ガレット フラム・ナラ ファントム3 ディーン・アノン キオ・アスノ ヴェイガン ザムドラーグ
サトー…地球の人間と敵対し特定の人種の至上主義かつ過激派である点では、こいつの方がグッドマンより共通点が多い。