演:辻本一樹
概要
元地球防衛軍生物学者で、主に製薬を手掛ける大手化学企業「ノヴァイオ」の社長。
「すごいぞオレオレ♪ ヤバイぞオレオレ♪」と自分を賛美する謎の曲(キャラソン? 恐らく自作)を聴きながら瞑想する奇癖の持ち主。
ただし、1日のスケジュールが数時間単位で刻まれているような多忙の中でも、その為の時間を設けようとする等、彼にとっては必要不可欠なるルーティンであるらしい。
自身が特集された新聞や雑誌はスクラップブックにファイリングしており、かなりのナルシストであると伺える。
強力な再生能力と液体化能力を持つ怪獣レヴィーラに対し、唯一退散できる殺菌剤「FK-1」を開発した実績を持ち、地球防衛隊とも取引関係にある。
だが、そんな輝かしい功績の裏では「レヴィ―ラの姿が孫会社が生み出した『人工クリオネ』に酷似している」とのきな臭い情報をSKaRDが掴んでおり……?
以下ネタバレ注意
20年前、地球防衛軍がデジタル化に伴い古い資料を大量廃棄したどさくさに紛れて、軍の機密資料の一部を盗み出しつつ、自身の経歴を抹消した後、ノヴァイオ社を立ち上げ隕石に付着していた地球外生命体の細胞を『人工クリオネ』に合成した上で遺伝子操作を施し、レヴィーラを生み出した。
その目的は、わざとレヴィーラを暴れさせた上で自社製品の「FK-1」で追い払うよう仕向け、自社が開発した商品が人類を救うマッチポンプを行い、防衛軍時代には叶わなかった「リスペクト」を集め、人類の救世主となるとの歪んだ野望の成就。
即ち、レヴィ―ラの出現にまつわる騒動は、全てこの男が起こした物であり、曽根崎こそが事件の黒幕であったのだ。
アオベ・エミにレヴィーラの真実がバレたため、曽根崎は彼女を冷凍冬眠させようとしたがヒルマ・ゲントの突入により失敗。拳銃を発砲するもすべてよけられた上に、誤射によって施設の一部が爆破されてレヴィ―ラが覚醒し暴走。直後にゲントに殴り倒され失神する。
意識を取り戻した後は、暴走するレヴィーラにただひたすら怯えるばかり(しかもドサクサにに紛れてエミの腕にしがみついており、エミもかなり鬱陶しそうな表情を浮かべていた)で、レヴィーラが倒されると計画の露呈と失敗により、全てを失ったかのような抜け殻のような表情となった。同時に彼を賞賛する雑誌や新聞の切り抜きをファイリングしていたスクラップブックもノヴァイオ社ビルの倒壊と共に焼失した。
レヴィーラはウルトラマンブレーザーに倒されたものの、元地球防衛軍所属の人間の不祥事なのもあって、上層部は責任の所在をめぐってもめることが示唆されている。
後日、事の真相が判明し、ゲントの口からエミに伝えられ
エミ『(科学者としての)才能があったかも知れないけど、どうして、そっちに行っちゃうかな〜』
と呆れられていた。
曽根崎自身はどうなったのかは不明だが、これだけの騒動を起こした点から、逮捕されたと見て良いだろう。
余談
エミが閲覧していたファイルの中に彼のSNSのものと思われる投稿写真があり、そこには「転んでもいいよ また立ち上がればいい それさえできればヒーロー」というどこかで聞いたようなフレーズが添えられていた。
また、登場回を担当した監督は同じ苗字の辻本貴則監督である。なお、劇中でエミが隠し扉の虹彩認証ロックを解除する為に曽根崎の顔写真をスマホから探している最中に映った柴犬は、辻本監督が担当する回では必ずカメオ出演する事でお馴染みの辻本監督の愛犬『むーちゃん』である。
演者とゲント役の蕨野友也氏は『仮面ライダードライブ』第9話でも共演している。
関連タグ
愛染マコト:憧れのウルトラマンのようになる為に、怪獣をわざと暴れさせて退治することで自分の存在をアピールしようとした社長繋がりのキャラクター。ただし、あちらは自分の身体を乗っ取られていた為、曽根崎と違って自分の意思で行ったわけではない。
ヒヤマ・ユウジ:前作に登場した、地球外生命体を利用しようとした結果、とんでもない怪獣を生み出してしまった社長繋がりのキャラクター。
マサキ・ケイゴ:ウルトラマンティガの登場人物。曽根崎と似て非なる方向で独善的かつ自己中心的な人物で、こちらは身勝手にも『人類の強制進化』を目論み実行しようとしたが、やはりか失敗に終わった。
ビッグモーター:実在する自動車の買取・修理会社。このエピソードの放送時、丁度顧客の車を故意に破損させて保険会社に修理代を水増し請求すると、驚愕の不祥事が明かされており、曽根崎の所業がこちらと重なった人も一定数見受けられた。