概要
CV:平田宏美
お人好しかつ気弱であるが好奇心に溢れ、理不尽を許さない強い正義感を持つ。将来の夢は「教師」で、ゾイド発掘の手伝いをしながらも勉強を重ねており、この経験が劇中の機転の良さに繋がっている。
辺境の「ミロード村」出身で村長兼ゾイド乗りの家系(ただし誰も戦闘には興味がなく血縁者の愛機の殆どがミサイルトータス等の小型ゾイド)の長子だが、ムラサメライガーを除いたゾイドを動かす事が出来ない。劇中ではゾイドに乗るには適性が必要で、比較的誰にでも乗れる小型ゾイドですらも動かせず、本人にとっても強いコンプレックスになっていた(本人曰く、それが原因でいじめを受けた過去もあるの事)。
村を攻めてきたザイリンとの一戦後、その戦いで破損したジェネレーターを直せる職人を探すためにラ・カン一行に加わるが、各地を巡るうちにディガルド武国の猛威を知り、ディガルド自体を倒さない限りはジェネレーターを直してもまた同じことになると考え、ラ・カンを説得して「ディガルド討伐軍」を結成するように促した。
ゾイド乗りの技量は(劇中序盤では)素人当然だが、長年のコンプレックスから来る異常な成長速度やルージに合わせてくれるムラサメライガーの存在、セイジュウロウをゾイド乗りの師としてから瞬く間に腕を上げている。
真面目で素直な性格ゆえにいじられキャラかつ苦労人であり、特にレ・ミィやコトナ・エレガンスにいじられる。また、空気が読めない天然なところもある。
基本的に内向的で過去作の主人公及び後輩は熱血漢や陽キャなので彼らとは真逆の印象。しかしゾイド好きで戦闘では熱くなったり、諦めの悪いところを見せる態度は共通している。
なお、ムラサメライガーがルージを選んだ理由は不明だが、類まれなる知将としての才や弱者を労わる心、昔から争いを好まず、ディガルドのように力に溺れたり奢ることのない謙虚さ、などを好んだ可能性がある。その他にも、暴走したデッドリーコングがルージの呼びかけで停止したこともあるため、ルージはムラサメライガーに出会うまでゾイド乗りとしての才覚に恵まれなかった(ゾイドに選ばれなかった)が、ゾイドの心に届く何かを持っていたのかもしれない(或いはゾイドがルージの性格がいい事を認めたのか)。
- 「生物としてのゾイドと人間の絆を取り戻したのがルージとムラサメライガー」という核心に繋がっているとも言える。
そもそも本編のゾイドは発掘して入手するのか殆ど兵器及び作業用ロボットという扱いを受けていたとアニメゾイドがゾイドとの絆をテーマにしている中でゾイドとはかなりドライな関係であった。
スーパーロボット大戦では
『スーパーロボット大戦K』で初登場。お世辞にもゾイドキャラの扱いがいいとは言いづらい本作であるが、『ガイキングLOD』の主人公ツワブキ・ダイヤと『機動戦士ガンダムSEEDDESTINY』の主人公シン・アスカ(しかしキャラ的にはこの人の方がルージに近い)とは最大の親友となる。
※どちらも本編ではイラストのような嫌味は言わない
『スーパーロボット大戦OE』では初代主人公バン・フライハイトと共闘を果たした。
余談
- ゾイドシリーズのアニメ作品で唯一女性声優が演じた主人公である。
- 第1話と第2話では、2週間連続で主人公が叫んで話が終わるという演出がされた。
- バンとは『機獣新世紀ZOIDS』でもクロスオーバーを果たしており、「シーザー・ザ・キング」と命名したのがルージとされている。
- 『ゾイドカードコロシアム』では、バンも自身の専用機のムラサメライガーを操縦している。
- ゲリラやレジスタンスを牽引する点は、前作の主人公とも似ている部分がある。また、古代ゾイド人の特徴が薄れているからなのか、金属細胞を隠すペイントをしていない点も類似している。