ミア・グランド
みあぐらんど
概要
CV:慶長佑香
『豊饒の女主人』の女主人。55歳。
店員や馴染みの客からは「ミア母さん」と呼ばれている。
ドワーフではあるが高身長で、ベルを上回る身長と数倍する横幅を誇る。
実はLv.6の能力値を誇る【フレイヤ・ファミリア】の元団長で、半脱退の状態ながらも現在も籍を置いている。
人物像
物怖じしない肝っ玉母さんで、店で騒いだり無礼を働く輩には、たとえ神であっても強引に締め出さす豪快な人物。
酒場で働く彼女達を娘と呼び、決して見捨てず面倒を見てくれる懐の深さから、シル・フローヴァやリュー・リオンを始めとした従業員達全員から慕われている。一方で、誰であろうと遠慮しないその豪胆さと圧倒的な強さから、酒場の従業員達からも恐怖も抱かれている(一時働くことになった神のヘスティアも容赦なく怒鳴り、こき使っていた)。
リューの正体がバレないよう髪を短く斬り、無理矢理緑色に染めるなど、遠慮もない。まさしく、この店では彼女こそ法なのである。
料理の腕は絶品で、【フレイヤ・ファミリア】所属時代も自ら叩きのめした団員達に料理を振る舞っていたらしく、現在ファミリアの調理を担当し、多忙に追われている人間からは『かつて厨房を一人で切り盛りしていた伝説のドワーフ』として語り継がれている。
彼女の料理を食べて育ってきたオッタルも、ミアの飯があったからこそ当時過酷だったファミリアの『洗礼』をくぐり抜けることが出来たのかもしれないと感じるほどで、彼女がファミリアを抜けて以降、「ミアの手料理を毎日食べれない現団員達は不幸なのではないか?」と心の中で思っている。
冒険者を辞め酒場を開いた理由は、当時暗黒時代とまで言われたオラリオで「どんなクソッタレな時代であろうと、笑って飯を食べてもらう場所を作る為」らしく、その心意気を聞いてかつては敵対ファミリアの関係でもあったフィン・ディムナも素晴らしいと、感想を述べていた。
ドワーフらしく酒好きで、かなり高価な酒をため込んでいるらしく(前職が世界でも有数の冒険者だったことを考えると、借金1億ヴァリスもあながち嘘でないのかもしれない)、仮に酒を台無しにしてしまった場合、彼女の逆鱗に触れることとなる。
当時は【小巨人(デミ・ユミル)】という二つ名の可憐で美しい冒険者として知られ、その腕っぷしで他の団員を圧倒し、ファミリア団長の座に就いていた。冒険者を辞めた現在も実力は健在で、Lv.4の実力を誇るリュー、アーニャ、ルノア、クロエでさえ拳骨一つで伸されてしまうほど。
現在、オラリオトップの実力を誇る【フレイヤ・ファミリア】幹部達から見ても、その実力は化け物の一言であるらしい。
現在はファミリアから距離を置いているが、元団長ということもあり現ファミリアの詳しい内部事情も把握してるようで、フレイヤやオッタルとも時折顔を合わせている模様。
スカウトを受けた際、フレイヤに対して借りを作ってしまい渋々入団したらしく、ファミリアの中で唯一フレイヤに敬意を払っておらず、また彼女からもそれを許された人物であった。フレイヤを崇拝した団員がほとんどだったため、内部でも敵が多かったが、全員を拳で黙らせ料理を振舞っていたらしく、そんな彼女の行動をフレイヤも楽しんでいたとの事。ミア本人としてはフレイヤにはうんざりしているらしく、半脱退状態であるものの決して自分を手放さないという事を理解しており、ため息をつきたくなるとぼやいている。
少年時代のオッタルの生活の面倒も任されており、歳の差もあってその関係は、見たまんま子供と年長者という感じのもの。オッタルに「強くなるにはどうしたらいい」という質問をされた時は「考え続けろ」と自分の経験談を答えており、また強さを求める彼から目標のように掲げられていた際には、「自分に執着せず広く周りを見ろ」と語っていた。
【ロキ・ファミリア】の三首領とも顔なじみで、気軽に会話する間柄。特にガレス・ランドロックとは喧嘩仲間だったらしく、彼からは「腕っぷしですべて解決しようとする暴力女」と評されていた。
フレイヤがベルを奪うべくオラリオに『魅了』を施した際、眷族だったことでアーニャとともに『魅了』が解除されるが、フレイヤの眷族でアーニャの実兄のアレンに監視されていた。
その後、心身ともに極限状態だったベルが店に訪れ、クロエとルノアを追い出し外に監視の目が無いことを確かめると、ベルに自分は【フレイヤ・ファミリア】であることを明かし、半年前にベルに言ったセリフを再び口にし、ベルに発破をかけた。
そして、ヘスティアによって『魅了』が解除されると、フレイヤがいる本拠に向かって「馬鹿な女神(おんな)さ」と呟いた。
今でこそ美しさとはかけ離れている外見をしているが、若い頃はフレイヤの眷族らしく、身長も種族らしい小柄体系な、華麗で美人な容姿をしていたという。ただし性格は、当時から変わらず。リューも始めて彼女と出会った時、名前と肩書きは聞いていたが噂で耳にする人物像とかけ離れていた為、当初は彼女が【フレイヤ・ファミリア】元団長と同一人物だとは思っていなかった。
桃山ひなせ氏がコミカライズを担当する『ファミリアクロニクルepisodeリュー』の単行本第6巻の表紙裏にて、リューがかつてのミアの姿を想像するおまけ漫画が掲載されているので、気になった方は確認をおススメします。
元【フレイヤ・ファミリア】団長という地位、冒険者としては現在のオラリオでも最高位のLv.6であるにもかかわらず現在の知名度はせいぜい「美人と料理が美味いことで有名なん酒場のおっかない女主人」程度。本編よりかなり前に引退したのだろうか。
『アストレア・レコード』では、もうすでに引退した身ではあったものの『豊穣の女主人』を拠点に、闇派閥(イヴィルス)から避難民を店員たちと共に守っていたが、流石に守り切れないと判断し、店舗の放棄を決断する。
フィン・ディムナの要請を受け、予備戦力として有事に備えていた模様。
そして正邪決戦時には前線に立ち、精霊兵や深層種のモンスター相手に、得物のスコップで奮戦した。
元々は貧しい炭鉱街で、『酒場』とは名ばかりの炊事場で炊事係を務めていた。そんな中、食材を集めている最中に、偶然自身の前に現れたフレイヤが花畑で泣いているところを目撃し、フレイヤが慌てて『魅了』を発動する前にアッパーを食らわせた後、自身の悩みを解決されたことを借りと捉えて、彼女の眷族となった。
その借りと「『伴侶(オーズ)』が見つかった時には、決して邪魔しない」という契約をフレイヤと交わしていたことから、『派閥大戦』にも当初は不参加だったが、『戦いの野』五階西側の大広間で眠り続けるシル(ヘルン)が謝罪と本音を呟くのを見聞きして参戦を決意し、『派閥大戦』後半にスコップを持ってオッタル戦に参加し、派閥連合の勝利に貢献した。
『派閥大戦』後、解体となった元【フレイヤ・ファミリア】のヘイズら『満たす煤者達(アンドフリームニル)』を欲して他の団員達ごと『豊饒の女主人』に強引に引っ張り込んで給仕などで働かせている。