人物
本編では主に「ユメ先輩」と呼ばれている。
詳細は語られていないが、楽観的かつのんきな性格(今のホシノに近い性格)であった様である。
またノノミの証言では「頼りない人物」であったとのこと。
メインストーリーVol.1「対策委員会編」では、ユメは何らかの理由でアビドスを去り、後は全てをホシノが引き受けることになった……と先生には説明された。
しかし、後にメインストーリーVol.3「エデン条約編」で昔のホシノを知るヒナから先生に対策委員会(厳密にはシロコ・セリカ・アヤネの3人)にすら明かされていなかった事の真相の一端が伝えられることになる。
ヒナ曰わく、ユメは一年前に何者かにヘイローを破壊されて殺害され、その遺体の第一発見者がホシノだったのだという(つまりアビドスを去ったというのはホシノがでっち上げた真っ赤な嘘)。
なぜホシノ(とノノミ)が真相を伏せているのか、彼女を殺害したのが誰なのかは謎に包まれている。
なお、本編で作中最初に死亡が確認されたキャラクターでもある。
ただし劇中で死亡していたと思われていたキャラが生きていた前例がある点やカフェでアビドス高等学校シリーズの家具の中に対策委員会5名だけのはずの机に不自然に2種類多く存在している点(もう一つは彼女が有力視されている※リンク先最終編のネタバレ注意)、パラレルワールドの同一人物の移動が可能な描写が存在している点からこの遺体自体がミスリードの生存説も浮上している。
容姿
「対策委員会編」のエンディングや2nd PVで、ユメらしき人物が笑顔でホシノとツーショットを撮った写真が映る。
その写真から見て取れる事としては、ホシノと対照的に高身長で胸が大きい、髪は膝ほどまであるロングヘアーで緑がかった薄い水色、服装は現在のホシノと同じスタイルという点である。
一方で顔は2023年3月時点でははっきりとは描写されていない。
武器
武器は2023年3月時点では正式には明かされていないが、メインストーリーFinal.「あまねく奇跡の始発点編」4章と連動して行われる「PHT決戦」でのホシノがユメ先輩の遺体を発見したときと思われる回想で、現在のホシノが使用しているものと同じ「IRON HORUS」と書かれた盾が砂漠に落ちているシーンが描かれた。
このことや、「対策委員会編」での過去のホシノは盾を所持していない事から、ホシノの盾は元々ユメが使用していたものではないか?(=ホシノの盾はユメの形見ではなのでは?)との推測がある。
この盾にはオフィシャルアートワークスでは拳銃(銃種不明)が格納されているのが確認できるのだが、この拳銃はユメが使用していたのではないか?との声もある。
余談
モチーフ
あくまでも本当にホシノの盾が元々ユメの盾だった場合の話にはなるが、ユメのモチーフはホシノと同じく「ホルス神」の可能性がある。
ホルス神は「大ホルス」と呼ばれる神(ラーの息子)と「小ホルス」と呼ばれる神(オシリスとイシスの息子)の二柱が存在することから、ユメとホシノの二人で大ホルスと小ホルスを表しているのではないか?とも言われている。
また、小ホルスの父であるオシリス神がモチーフであるとも考えられる。
神話にて、オシリスは当初その善政から民に慕われていたが、それを妬んだ兄弟のセトによって惨殺されてナイル川に投げ込まれてしまっている(その後ミイラとなって復活を果たのちに冥府の王となっている)。こうした点は、メタな話としてユメが物語開始時点で死んでしまっていたことのシナリオとしての必然性を説明できるものとなっている。
さらに、オシリスは元々農耕神であったと言われており、緑色の肌をしているのはその為だという説があるのだが、ユメの髪の色もやや緑っぽい色合いとなっている。
ちなみにだが、オシリスを誅殺したセトは砂嵐の神という側面を持っており、砂嵐によって衰退したアビドスの状況や、アビドス土着企業のセイント・ネフティス社(ネフティスはセトの配偶神である)の不審な点なども併せて考えると、中々面白いものがある。
仮にモチーフに関する予想が当たっているならば、上述のツーショット写真について開発スタッフが本当に隠したかったのは顔ではなく(色々と先読みに繋がってしまう)露骨なヘイローの形状であったのかもしれない。
フルネーム
名字が伏せられた形で紹介されているため、何らかのネタバレに接触すると考えられる。
ホシノ(現在)の振る舞い
「服装・髪型・普段の言動レベルで意識的にかつてのユメ先輩を真似ているのではないか?」と予想する俗説がサービス初期の頃からユーザー間で囁かれている。
現在のホシノと比べた過去のホシノの立ち振る舞いは(数少ない描写ながら)明らかにかけ離れたものであり、他方で回想に登場するユメの性格、写真から覗える服装・髪の長さなどは現在のホシノに近似する点が目立つ。
ユメ先輩の身に起きた事がホシノに深いトラウマを残した点までは作中描写上間違いなく、現在のホシノについてある程度掘り下げられた現時点でもその内心について心配する先生が後を絶たない。
サービス初期におけるビナー関連の予想
上述の通り、シナリオ内で初めて存在に言及された当時のステータスは
- メインストーリー込みで考えるとゲマトリアに何かされた可能性が高い
- 詳細不明ながら既に健在ではないらしい
- どうやら行方不明らしい
と非常に曖昧な状態であった。
そのため、古参ユーザーの間では
- アビドス砂漠を根城にする初回総力戦ボスであり
- ゲマトリアの黒服が戦闘前解説を担当し
- 生徒でないにも関わらずヘイローを持ち
- 詳細不明ながら起源不明
であったデカグラマトンの預言者「ビナー」について
「ユメ先輩が中に入っている(成れの果てな)のでは?」
「(ビナー=砂漠化の元凶説を前提に)実は砂漠化を食い止めている側なのでは?」
「対策委員会が市街地でビナーと戦闘しているように見える2nd PV中のスチルも、実は第三勢力に対する共闘なのでは?」
等と予想する声が、それなりに真面目なトーン・頻出考察として飛び交っていた。
しかし、後に描かれたシナリオにおいては
- ビナー:メインストーリー開始よりだいぶ早い時期からの(長年の)稼働が判明している
- ヘイロー:メインストーリー中で預言者となったホドが確実に辿れる起源として純然たるAI(ハブ)であり、作中描写レベルにおいても生徒とのみ結び付けて考察する必要性が消えた
- ユメ:いまだ具体的な描写は無いにせよ「複数人が生存の否定を確信するに足るなにか」の発見が(ミスリードの可能性もあるにせよ)明示されている
と反証となる描写が積み重なり、2023年現在ではほぼ廃れた(珍説化した)考察・展開予想となっている。
とはいえアビドス関連シナリオの真相におけるキーパーソンであろうユメ・ビナー共に作中で伏せられたままの情報が多く、今後の実装シナリオによる設定開示が期待される。
「十六夜ユメ」説
同じくサービス初期の頃からユーザー間で囁かれている俗説。十六夜、つまりノノミの縁者であるとする予想である。
上述の通りユメの苗字は公開されておらず、ユーザー間でユメについて考察される際に
- ツーショット写真から分かる体型がそれなりにノノミに似ている気がする
- 大企業の令嬢であるノノミがアビドスに残り、個人としてのアビドス復旧に拘る背景についてサービス初期時点ではほとんど語られていなかった→ユメが親族であった事が学校に残る理由かもしれない
- おっとりした性格だったらしいユメがノノミのそれを連想させる
- 十六夜ユメという字面がなんとなくカッコいい
などといった非常にふんわりした根拠からしばしば囁かれている(いた)俗説である。
唯一それらしい根拠であった「ノノミがアビドス復旧に拘る理由」については、セイント・ネフティス社にまつわるやや異なった角度の情報が示されたことで半ば無効化されているのだが……説全体についての評価となると、実は現時点でも完全な珍説とまでは言い切れない(肯定も否定も十分な根拠が無い)状態にある。
ノノミ・ホシノ・ユメの三者に関する微妙な関係性、何やら含む所があるらしい意味深な会話が1.5周年付近の夏イベントにてノノミ/ホシノ間で交わされたことで
「とりあえず三者についてまだ表に出ていないエピソードの存在が仄めかされたらしい」
と捉えられており、元々の根拠がゆるふわしている割に信憑性については何とも言い難い微妙なポジションの俗説となっている。