「奇跡なんて起きっこないですよ、先輩。」
概要
本編では「ホシノが3年生である時間軸」の話なので直接登場することは無いが、時折回想として断片的に描写されており、その際に当時の姿がスチルで登場することがある。
「小鳥遊ホシノ」といえば、オッドアイのピンク色ロングヘアーに、のんびりとした昼行灯な言動の女の子で、そういう人相が特徴的のゆるゆるでおっとりとした雰囲気の少女なのだが…
シロコやノノミと出会う前の1年生当時はショートカットで鋭い目つき、性格も非常にキツく攻撃的で引き締まった言動という、現在のそれとはまるで違う人物像であった。
アニメでは声色のトーンも明確に違うのが確認出来、現在のゆるふわなボイスなホシノも、昔の鱗片が顔を出すシリアスモードの時は凛然とした声色に変わる事がある。この温度差とそれを成す花守ゆみり氏の演技に感情を揺さぶられた視聴者も多い。
仔細は不明だが天才と言われるほどの超エリートで、戦術スタイルも今とは違う攻撃的なもの。制服の上から防弾チョッキを身に着け、髪型は後の後輩であるアヤネのものに近い(ただし、頭上から伸びる特徴的なアホ毛は当時から健在)。
その攻撃性と能力の高さは(弱小校の生徒でもあるにかかわらず)他校からも要注意人物としてマークされる程であり、ヒナ曰くゲヘナでは2年前の情報部の分析で学園への潜在的な脅威としてリストアップされていたという。弱小校にすぎないアビドスがゲヘナ風紀委員会情報部に注目されて梔子ユメの詳細が知られていたのもホシノの存在があってこそのものだったらしい。
1年生当時のホシノはかつて存在したアビドス生徒会で副会長を務めており、会長の「ユメ先輩」とたった二人でアビドスを救おうとしていた。
最初は生徒会のメンバーではなく、遠くからユメの活動を眺めていながら独自の行動をとっていたのだが、あまりにもユメが危なっかしかった為か根負けして生徒会入りしたという。
時にはユメが提案した宝探しにノリノリで乗っかり玉砕するなど、それまで語られていた評判ほど暗い性格でもなく、「うへ~」という口癖も素であった。
このように当初は仲良くバカなこともやっていたが、詐欺に嵌まる等の危うい失敗を繰り返しても楽観的な姿勢を頑なに変えないユメへ、次第に苛立ちも募らせてゆき、生徒会長として自覚を持たせるため彼女がくれた「アビドス砂祭りの昔のポスター」を目の前で破り捨てるなど、あえて厳しく接することもあった。
だがいずれにしても、ホシノにとって大切な人であったのは確かであり、現在のホシノの部屋にはユメとの写真が飾られているほか、先述の破り捨てたポスターがテープで貼り付けて復旧された(アニメではホシノではなくユメ本人が直していたことを示唆する描写があるが詳細は不明)上で壁に貼られている(ティザーPV、グローバル版1周年記念アニメPV、中国版リリースPVより)。
ユメの死亡時、その遺体の第一発見者になったのがホシノだった。その後悔の深さは、当時ユメの遺品となり得るものであればゴミと言えるものですら根こそぎ探し回って回収していた程。
ノノミが初めてホシノと出会った頃は「常に何かに追われているようだった」という。
そして3年生となった現在のホシノは髪型や服装・言動などがかつてのユメに近くなっており、ファンからは「意図的にユメを模倣しているのではないか?」と推測されている。
メインストーリーFinal.「あまねく奇跡の始発点編」でシロコが行方不明になった際には、ユメが行方不明になったときのことを思い出してかなり動揺し、昔の声色と態度に戻りかけていた。
その後ある敵対者が自分達の前で泣きじゃくる姿を見たときには、「大切な人たち」を失った彼女を「ユメを失ったときの昔の自分」と同じ目をしていると評する等、ユメの喪失が現在のホシノの性格を形成するきっかけになった事が示唆されている。
また、シロコやノノミと初めて会った頃(おそらく3学期頃?)のホシノもシナリオ中に描かれており、言動は現在のホシノに近いものになっている(と言っても今よりはクールな雰囲気だが)が、髪はユメがいた頃と現在の中間程度の長さで、ポニーテールにしていた。やはりアホ毛は健在。
余談
この過去のホシノは、当然過去ゆえに回想と言う形でしか登場しないが、ファンの間では、もしも当時の彼女が先生と出会っていたら?というIFを考えるファンも多い。
『ブルアカ』のキャラクター達の中でも珍しく過去の姿が明文化されており、その事がストーリーにも関わる等の特別な扱いを受けている数少ないキャラクターである。
そのため、それ以外の頃のホシノ(例えば小学生以前の幼い時分のホシノ等)を描いた作品に本タグを付けることは推奨できない。
また、本タグはまだ完全に普及しているとは言い難い状態であり、過去のホシノを描いた作品であろうと、
①:「小鳥遊ホシノ」と「小鳥遊ホシノ(過去)」を併記している作品
②:「小鳥遊ホシノ」のみ付けている作品
③:「小鳥遊ホシノ(過去)」のみ付けている作品
の3種類があるのが現状である。
2年生の頃の回想シーンでシロコを制圧して大人しくさせた際、シロコはボロボロの服以外に何も身に着けていなかったので、それでは寒いからとホシノが自分のマフラーをシロコに与えるのが本編の流れなのだが、カットの一枚絵の順番を並び替え、元々シロコが持っていたマフラーをホシノが制圧して奪い取ったように見せるというあんまりなネタもあったりする。
関連イラスト
作品の傾向としては当時の姿のみを描いた作品だけでなく、
当時と現在の対比として描いた作品も多い。
関連タグ
砂狼シロコ、陸八魔アル…同作品の登場人物であり、今現在と違う時間軸の姿が明確に描写された数少ない人物。そしてその中でもホシノと同様に「その姿と今の姿があまりにも大きく変化している」人物繋がりであり、いずれも時間の経過故か長髪化している。ただし、アルに限ってはただの高校デビューである(正確には高校生になってからの変貌だが)。
???…彼女の髪形などの風貌は過去の姿と類似する点が多く、彼女の心の時間は過去で止まったままという暗喩とも受け取ることができる。