クォーツァー
くぉーつぁー
「俺たちはクォーツァー。歴史の管理者だ。」
概要
『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』に登場する「歴史の管理者」を名乗る謎の集団。
平成の時代、ひいては平成ライダーの歴史を「醜い」「デコボコの道」と断じ、消滅させようとしている。
ウォズの本来の所属先であり、彼が普段身に纏っている衣装はクォーツァーの制服のようなものであったことが同作にて描写されている(リーダーのみカラーリングと意匠が若干異なる)。
いずれも、「平成に登場したが平成ライダーにカウントされない仮面ライダー」がモチーフになっているのが特徴。
しかし、仮面ライダー THE FIRSTや仮面ライダー THE NEXTも平成に登場したが平成ライダーにカウントされない仮面ライダーであるが、今回の映画では、前記2作品をモチーフにした仮面ライダーは登場しない(メタ的には登場する予定だったが、没になったと思われる)。
また、公開後に発売された公式読本では、「クォーツァーが平成という『醜い歴史』を綺麗に片付けるために無理矢理造りだした存在がジオウである」という事実が白倉プロデューサーへのインタビューで判明しており、TV本編に登場したカッシーンやダイマジーンは元々彼らの保有戦力だったことから、劇場版はおろかTVシリーズそのものにおける黒幕だった可能性も示唆されている。
しかし、小説版において、その正体がソウゴがオーマジオウとなった本来の歴史に後から干渉してきた謎の集団であることが判明。つまり彼らもまたタイムジャッカーだったのである。
要するに彼らの干渉がなくともソウゴはライダーになり、そしてオーマジオウになったということであるが……。
構成員
演:ISSA
クォーツァーのリーダーで、仮面ライダーバールクスの変身者。
演:パパイヤ鈴木
仮面ライダーゾンジスの変身者。
演:斉藤秀翼
仮面ライダーザモナスの変身者。
- Q-YORI(キューヨリ)
- Q-TOMO(キュートモ)
- Q-KIMI(キューキミ)
- Q-YEAH(キューイヤア)
- Q-KENZO(キューケンゾー)
- Q-DAICHI(キューダイチ)
演:DAPUMPのメンバー
クォーツァーの下部構成員たち。
上記の3人とは異なり、ジクウドライバーを所持していない。
リーダーのセリフからするに、平成をやり直した暁には彼らが平成ライダーになる予定だった模様で、彼らも変身アイテムをいずれは使用していたと思われる。
彼らの名前は「仮面ライダージオウ 超全集」で初めて明かされた。
名前は基本的に現実の彼らの名前の先頭に「Q-」が付くが、「U-YEAH」のみ「U」が「Q」に変更されている。
余談
平成ライダーの歴史を「醜い」「デコボコの道」と言う理由で消し去ろうとしている事から、「昭和ライダー原理主義者の集まり」とネタにされることも多い。
確かにメタな作風の本作ではあるが、
- 昭和ライダーは平成ライダー誕生前にはテレビ以外の媒体で活躍を続けており、平成ライダーが誕生した後も何度か復活しており、それらまで消そうとするのは不合理になる
- さらに、仮面ライダーBLACK RXやネオライダーに関しては平成が消失することによって歴史そのものが消えてなくなってしまう
という理由からあくまでネタであり、真相とは異なると考えられる。「平成の象徴にして目前の敵」として忌み嫌っていると捉えることが出来る。
とはいえ、クォーツァーのメンバーはウォズを含めればちょうど10人であり、これは前述のネオライダーとBLACK RX及びその前身であるBLACKを除いた(純粋な)昭和ライダーの人数と同じである。よって、制作側が何かしら意識した可能性も否めない。
また、これらに則ってバールクス・ゾンジス・ザモナスのライドウォッチを考慮する「歴史を自分に都合のいいように解釈する」という、まさに『ジオウ』の敵に相応しい存在であり、あくまで歴史の修正と純粋に捉えて動いていたからこそ下部構成員はソウゴと和解できた、と捉えることができる。