解説
初登場エピソードは「煬帝怒る」(国書編・洛陽編の全2編)。
青ジャージ・刈り上げ頭という飛鳥時代にはあり得ない格好をした男性(本人要素は垂纓の冠くらい)。ちなみにノーパン主義者で、ジャージも素肌に着ている。一緒に登場する遣隋使・小野妹子はノースリーブの赤ジャージを着用。
上述の通り、史実に残る聖徳太子はまさに「仏教を厚く尊ぶ聖人」だが、こちらではフリーダムなアホ摂政として描かれている。
公務を放り出すのは当たり前で、奇妙な空想や言動を展開しては周囲を困惑させるマイペースな性格。
本人は事あるごとに摂政ということをアピールするが、妹子には「ダメ上司」「アホ偉人」「アホ伝説」「イカ親父」、蘇我馬子には「くさい」と言われており、そこまで慕われていない様子。数少ない友人はフィッシュ竹中という後頭部が魚になった人である。
犬好きでカレーが大好物。日、月、火はカレーしか食べない「聖徳カレー曜日」なるものを作っており、この時には1日三杯はカレーを平らげるとか。
「聖徳太子と小野妹子」(前編・後編)
原作漫画版における初登場エピソードで、第3幕とかなり最初期に登場。以降、妹子と共に本作の代表的なキャラクターとなる。
「煬帝怒る」(国書編・洛陽編)
アニメ版における初登場エピソード。彼と小野妹子が隋の皇帝に国書を届けるまでを描いている。リア充に嫉妬したり国書を好き勝手(自分の生い立ち・夢の内容(ケツ妹子)・ノーパン主義なこと等)書こうとするなど、ツッコミどころ満載なキャラとして登場。
だが、「高句麗や新羅や百済より優位に立つために倭国を完全な独立国だと承認してもらいたい」など、1人の政治家としては実は真面目なことも考えているギャップを見せた。これに留まらず、実際に煬帝(に成り済ましていたタコタコ星人)に会った時にはおみやげに持っていた塩をつまづいた拍子に煬帝にぶっかけて殺害した。仰天した太子達は一目散に逃げ出したが図らずも隋どころか地球の危機を救っていた事実は知る由もないのであった…
この他にも「楽しい木造建築」「聖徳一週間」などメインエピソードは多数あるので必見。
このように史実や伝承における人物像とはかけ離れたキャラクターだが、創作作品の中でも知名度が高いため、ガチの聖徳太子ゆかりのイベントとコラボしてしまったことがある。
必殺技
摂政チョップ
原作第4幕、妹子にツッコミをかます際に披露。恐らく普通のチョップ。
ムッチリラリアット
原作第4幕にて民家で飼われている馬を盗もうとした際、止めに駆け付けた持ち主の老人にお見舞いしようとした技。
「赤子も一撃で倒す」とのことだがその腕はムッチリどころかヒョロヒョロ。相手の老人に同じラリアットで返り討ちに遭い(老人のほうは逆にムッチリしていた)、「アボッ」という叫び声と共に盛大に吐血、敗北した。
フライング摂政ポセイドン
小舟から川岸にジャンプを仕掛ける目的で使用されたが、飛距離が足りず盛大に川に落ちた。
本人は必殺技と言っているが、具体的に何をする技なのかは不明。
湯呑みマッスルアタック
手元にある湯呑みを投げつける。
おそらく聖徳太子が放つ必殺技で最も有名。
詳しくは別項を参照。
ジャンピングゴリラステーション
シャイニング横綱バケーション
ライジング犬好きイリュージョン
原作第110幕「飛鳥一武道会」にて妹子とのタイマン勝負で披露。聖徳太子が持つ48種類のボディーアタックの一種。
主催者としての特権を利用して妹子の攻撃を次々と禁止にして封じ込めながら繰り出すが、それぞれパンチ・キック・頭突きで悉く返り討ちに遭った。
なお放つ時は決まって白目をむく。
聖徳漫画スマイル
原作第110幕「飛鳥一武道会」にて、相手を攻撃しない必殺技として披露。
瞼を閉じず、瞳だけで笑う技。
滅茶苦茶痛くて意識が朦朧としてくる。
聖徳全体アタック
よく解らないポーズのまま突進。
飛鳥ナイトメア
太子・妹子・黒駒(太子の愛馬)・小野デラックス(妹子の愛馬)で完成させた合体技。
並走する黒駒と小野デラックスの間に妹子がうつ伏せの姿勢で架け橋になり、そこに太子が海老反りの体勢でぶら下がった形態。
聖徳スーパー投石
「月刊少年ジャンプ」で同時に連載を開始したギャグ漫画「覇王やすのり」との合作読切「ほら来た21世紀」にて披露。
太子と「覇王やすのり」の主人公・やすのりが、来たる21世紀の覇者の座を争う様子が描かれ、川の向こう岸にある空き缶に交互に投石をして先に当てたほうが勝者、というものであった。
「一階から二階まで石を投げる程の石投げ名人」を自称する太子がよく解らないモーションで投石するが(やすのり曰く『なんとなくスーパー』)、尻に力が入りすぎたことで狙いは大きく外れ、空き缶には掠りもしなかった。
他にも、「しょんぼり妹子アタック」「のびのび妹子シップ」など、妹子の必殺技を勝手に捏造して使わせようとしたこともある。
余談
いつも着ているジャージはウール100%らしく、素肌に着ているせいか猛烈にチクチクする。
また冠は横に付いている紐を引っ張ると伸びる。
これまで14匹ものカブトムシを槍で採った経歴の持ち主(カブトムシは採った瞬間全部死んでしまった)。