曖昧さ回避
どちらもギリシャ語の「grammatike」が語源となっている。
大昔は、書物や文字を読み解くことが、魔法のように魅力的に見えたことから、変形のgramaryeが魔術という意味で使われるようになった。
これが英語として定着したもの。
日本に於いては片仮名で「グラマー」と表記され、概ね「女性の魅力的な体型」を意味する言葉として使用されている。
日本語において、グラマーとは、肉感的な魅力を持つ女性に付けられる男性向けタグである。
元々はハリウッド黄金期にあたる1930年代~1940年代の魅惑的な女優(代表格はマリリン・モンローなど)がglamourと呼ばれ、これが日本では「グラマー女優」のように映画評論家などに訳された事から昭和の時代に広まった。
しかし日本語の「グラマー」は、意味合いとしてはほぼ和製英語と言える。
本来glamourは魅力的な美貌を指す言葉でもあり、肉体だけには用いられない。
また、どちらかというと、お年を召した女性に用いられることが多い言葉である。
日本で意味するようなむちむちな体型の様を英語で表現する場合、busty、well-stacked(どちらも巨乳を意味するスラング)などが存在する。
派生語の「トランジスタグラマー」等は、ラジオが小型化した1950年代に発生した言葉であり、同じような意味で「ナイスバディ」という言葉も存在する。
魅力的な体型とは?
ではどのような体型がグラマーなのか?
結論から言うと、最も重要になってくるのは、ウエストとヒップの比率である。
ウエスト÷ヒップで表される数値のことを「WHR」(Waist to Hip Ratio)と言うが、このWHRの比率が0.7の女性を男性は最も魅力的だと感じるということが既に分かっている。
プロポーション研究の第一人者であるアメリカの進化心理学者のデベンドラ・シン博士は、世界の16の文化圏を対象に、女性の理想のプロポーションについての調査を長年に渡って行ったが「どこの国においても男性は、WHR比が0.7の女性を最も魅力的だと感じる傾向があった」と報告している。
つまり、くびれている腰を持つ女性が最も魅力的=グラマーであるということである。(詳しくはプロポーションの項目を参照)