プロフィール
概要
本名ジョージ・ジョースター(George Joestar)。
第1部の主人公ジョナサン・ジョースターの父親で、イギリスの貴族「ジョースター家」の現当主。
海上貿易の仕事をしている。
謹厳実直で厳格な性格であるが、たとえ悪党でも優しさや情を忘れないという、気高い人物。
妻メアリ、そして当時赤ん坊であったジョナサンと同乗していた馬車が転落事故に遭った際、馬車を発見し金目の物をくすねる目的で入って来ただけの男ダリオ・ブランドーに命を助けられたと誤解(…と思われがちだが魂胆はどうあれ、その場に偶然ダリオが通り掛からなければ誰からも発見されずに親子共々死んでいたかもしれないので結果的にダリオに救われたという認識自体は後述の通り間違いではなかったりする)。親交を持った。
その後、窃盗の罪で警察に捕まっていたダリオを目撃し正体を知るが、それでもなお命の恩人として接し続けた。実際、後に得するために恩を売るのが目的とは言え、ダリオに命を救われたことは事実で自身も「ダリオと同じ境遇であったなら、同じ事をしていただろう」と。
ダリオの死後に、死期を悟ったダリオの手紙を受け取ったことで彼の息子であるディオ・ブランドーを養子として引き取り育てるようになる。
月日は流れ、病に身体をやられてしまい伏してしまう。ジョナサンとディオがハドソン大学のラグビー部に所属しエースとして活躍している事、各々が専攻している分野で目覚ましい活躍をしている事を知る。
合法的な遺産獲得を目論んだディオに病死にみせかけて毒殺されかかるがジョナサンが調達してくれた薬で助けられる。
最期は人間を超越した存在になろうとしたディオの凶刃から自身を盾にしてジョナサンを守り、息を引き取った。
その死に顔はこれまでの生き方を後悔していない、にこやかなものだった。そして彼の生き様はジョナサンへと受け継がれていくことになる。
第二部以降でのキャラ紹介ではジョナサンの息子でジョセフ・ジョースターの父であるジョージ・ジョースターII世がいるので、こちらはジョージ・ジョースターI世となっている。
ディオの凶行についても「ジョナサンを厳しく、その分だけ立派に育てようとしたことを不平等に感じたからだろう」と解釈するまでに、最期の瞬間までもディオを親として信じ続けていた。
しかし悲しいことにディオにはそんな殊勝な考えはなく、彼からすればジョースター卿は最初から利用価値のあるだけの存在としか思われていなかった。そしてジョースター卿もディオの本性や彼の父親への憎しみを見抜けず、親として彼の信頼を勝ち取っていたとは言えなかった。ディオを、よりにもよって彼にとって気が狂いそうになるほど憎い父ダリオの墓の傍へ埋葬することをジョナサンに勧めたこともその一つの証拠と言える。尤も、ディオほどの『生まれついての悪』をどうにかできるとも思えないので致し方ないことである。
だがディオが自分を利用するためだけに義息として取り入ってきたことも、彼が実父であるダリオを殺すほどまでに憎んでいたことを知ったとしても、きっとジョースター卿は「親としてディオを正しい心を持った人間へと改心させることができなかった」ことに大いに責任を感じていたことだろう。
様々な悪党を幼い頃から見てきたスピードワゴンが、ジョナサンとセットで「最高の大甘ちゃん」と讃えるほどの大人物だったのだから。
彼の行き過ぎたレベルとも言えるお人好しな性格が、良くも悪くも物語に大きな影響を与えたと言える。
関連タグ
1部 ファントムブラッド ジョナサン・ジョースター ディオ・ブランドー
だいたいこいつのせい:ディオを養子に迎えなければ貴族としてのジョースター家の破滅も、世界の一巡も起こらなかったことから(しかしそれはそれで、ジョナサンが波紋を習得せず、『柱の男によって人類が滅ぶ』という問題が発生してしまう)