ドラグナー1型カスタム
どらぐなーいちがたかすたむ
データ
型式番号 | XD-01SR |
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メインパイロット | ケーン・ワカバ |
頭頂高 | 17.6m |
動力 | FPW-4M型 超小型核融合炉×2 |
出力 |
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最大速度 |
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航続距離 | 2460ノーチカルマイル(4556Km) |
CMP時間 | 32秒(MAX)【回復時間 CMP≦5 1.8秒~CMP=328秒】 |
重量 | 運行自重78.7t、最大発進重量121.6トン |
出力・重量比 | 0.987(ドライ)、2.015(CMP) |
探知装置 | イメージセンサー TAS15型、重力場感知システム:WG3S型 |
装甲 | トリプルハードニス型 ヘビーコーティング |
装甲厚 | MAX155mm |
基本武装 |
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追加武装 |
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登場に至るまで
『機甲戦記ドラグナー』は、史上初めて主人公機より強い量産機が登場したロボットアニメとして有名である。
本来D兵器はそれだけでギガノス帝国軍のメタルアーマーを凌駕する戦闘力を発揮していたのだが、元々は試作機。開発者のラング・プラート博士は、3機のドラグナーを地球連合軍に譲渡し、その性能を選りすぐった量産機を配備することで、連合側の劣勢を打開しようとした。
こうして出来上がったのがドラグーンであり、該当機は1機でD兵器の長所を全て網羅したという傑作機として産声を上げた。そこら辺に居たド素人が動かしていたD兵器にすら連戦連敗していたギガノス軍のMS部隊にとってドラグナーの大量配備は悪夢でしか無く、量では圧倒的にギガノスより優位であった連合はドラグーン配備により徐々に戦線を逆転させていった。
当然こうなれば性能がドラグーンより劣る旧式ドラグナーはただのロートルとなってしまい、枯れ木も山の賑わい程度にしか役に立たなくなる。が、ラング博士はD兵器の運用をここで終わらせるのは勿体無いと考え、独立友軍部隊ドラグナー遊撃隊の編成を立案。D兵器に愛着が沸き、莫大な退職金を蹴っても軍に残る事を考えたケーン、タップ、ライトの三人は連合にトンボ返りし、まだ回収途中のツギハギのドラグナーで窮地に陥ったドラグーン部隊の救援を成し遂げた。
こうしてD兵器はドラグーンでも手を焼く「ギガノスの汚物」グン・ジェム隊の打倒並びに中国奥地の秘密工場の爆破、更には総統ドルチェノフの保有する機動要塞撃滅といった任務にも耐えうる強化改蔵が施されるに至ったのである。
…まあ、D-3だけはカスタムではなく主にソフトウェア方面での改良だったのだが。
概要
D-1の強化改良形態。
D-1時代にはオプション装備だったフライトユニットを改良して常時着用し、宇宙空間・大気圏内における高速飛行を可能とする。
特筆すべきは圧倒的なパワーの向上であり、配備当初は本来のパイロットであるケーン・ワカバも改良前とは比較に成らないパワーアップに戸惑うほどであった。そのパワーは番組を間違えたのかと錯覚するほどすさまじく、ゲルポック小隊との戦いでは身の丈を上回る巨岩を持ち上げて投げ飛ばしたり(直径18m、密度を花崗岩の最低値である2.5g/cm^3としても重量は7630t)、グン・ジェムの駆るギルガザムネの振り下ろした大剣を真剣白刃取りして真っ二つにへし折るほどであった。
ただし、グン・ジェム隊の恐るべき戦闘能力により劇中では何度も苦渋を舐めさせられており、両腕をへし折られたり、山をも吹き飛ばす無限軌道砲が直撃したり、秘密工場原子炉の核爆発に巻き込まれてボロボロになったりと、悲惨な半壊・中破を見せることも多く、その都度作り直され、不死鳥のように戦場に舞い戻っていった。
また、やられてもやられても決して挫けないケーンの不屈の精神により、視界を失ってもスターク・ダインの猛攻を座頭市よろしく凌いだり(実際にケーンも座頭市のモノマネをしている)、紙一重の「見切り」を覚えてカタログスペック上は大人と子供ほどの差があるギルガザムネを切り伏せたりと、目覚ましい活躍を見せた。
しかし、機動要塞突入の際に、ドルチェノフの卑劣な計略により、母親のアオイ・ワカバを人質に取られたケーンは、断腸の思いで降伏し、当機ごとギガノス傘下に入ってしまう。このため、タップやライト、連合兵たちは、戦いたくもないD-1カスタムと戦わされるという苦難に直面することとなる。
もっとも、「D-1カスタムがドラグーンの数百倍強い」「D-1カスタムの一撃で山が消し飛ぶ」といったバランスブレイカー的な強さなど有していなかったのはドルチェノフ当人も含め周知の事実であり、このような姑息な手段を講じて「戦術的有利」を得た所で、ギガノス本国が降参してしまったような「戦略的不利」が打破できるわけがなく、全ては手遅れであった。(冒頭のナレーターですらドルチェノフの近視眼的発想に関して酷評している)
要塞内部に突入したドラグナー遊撃隊及びマイヨ一派の活躍によりアオイが救出されたことに伴い、ケーンを縛り付けるものは何もなくなり、本機は連合側に復帰。その際のケーンの怒りはすさまじく、ドルチェノフ親衛隊のMAを瞬く間に殲滅し、完全に作画が別物になっていた。
こうしてD-1カスタムはマイヨの駆るファルゲン・マッフと共に、ドルチェノフが乗り込んだギルガザムネと相対。ギルガザムネの弱点をマイヨに伝え、最初で最後の合体攻撃によりギルガザムネを一刀両断、戦争を終結に導くのだった。
その後、D-2カスタムやD-3と共に連合軍に帰投し、最終的に解体処分となった模様。