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回し車の編集履歴

2024-01-20 14:49:31 バージョン

回し車

まわしぐるま

ハムスターなどの小獣を運動させるための、回転する器具。

概要

回し車(まわしぐるま)とは、ハムスターなど齧歯類(齧歯目/ネズミ目に分類される哺乳類)を主とする小獣(小型哺乳類)を運動させるための、回転する器具。元々の英語であるところの "hamster wheel(※b)" を音写して「ハムスターホイール」ともいう。また、ハムスター用に限らないことから「小動物用回し車」という総称も見られる。


中空に固定された車輪の内側に入った小獣が目の前でスロープ状になっている内壁を移動しようとすると、その時の体重移動が車輪を回転させる動力源になり、それが連鎖的に起こることで小獣は車輪の内壁を走り回る運動を続けることになる。

そのうえで、次の動きを止めることによって小獣は好きな時に運動を辞められる。

小獣にとってこの運動は心地よいものと見えて、彼らは好んで習慣的にこの器具を使うことになる。

その結果、小獣の運動不足の解消や探険への欲求などの本能を満たすための恰好の遊具として機能する。

歴史

英語では "hamster wheel(※b)" もしくは "running wheel" という。

オックスフォード英語辞典 (cf.Wikipedia)』によれば、"hamster wheel" の初出は1949年新聞広告においてである。


概日リズム (cf.Wikipedia)(サーカディアンリズム|生物時計cf.Wikipedia〉)の分野で重要な貢献をした生物学者であり、心理生物学者・遺伝学者としても知られている、カート・リクター(※注1)(Curt Richter〈cf.Wikipedia〉|1894年 – 1988年)が、科学実験動物実験cf.Wikipedia〉)のために発明したとされている。

種類

ハムスターやモルモットハツカネズミチンチラシマリスプレーリードッグモモンガなどといった小型齧歯類のほかにも、ハリネズミ(真無盲腸目〈cf.Wikipedia〉の小獣)も対象動物になっており、全種類併用もしくは各種類専用の商品が発売されている。


また、人間を動力源にした「踏み車(英語:treadwheel, treadmill〈cf.Wikipedia〉;トレッドウィール / トレッドホイール、トレッドミル)と同じ原理で動く、皿回しのように傾けた状態で回転させられる皿の内側に小獣が乗って回れるようになっているものも、件の回し車に類似した器具として存在する。「踏み車」と呼ぶべきこのタイプに特定の名称は見当たらず、"Treadmill Wheel"、"Spinning Wheel" などが、商品名として確認できる。

注意点

ものによっては支柱に身体を挟んだり、車輪の溝に脚を挟んだりと不幸な事故を引き起こす恐れがある。

梯子状になったものや、支柱が2本あるものは基本的に厳禁。

また、小獣の身体と回し車のサイズが合わないとあまり回せないうえ、必然的に海老反り体勢となり、背骨に負担がかかってしまう。

逆に、回し車の遠心力が強くなりすぎて小獣自体が吹っ飛んでしまうこともあるため、買い与える際には十分な観察が必要。

脚注

注釈

※注1 Curt Richter を「カート・リヒター」とドイツ語発音準拠(由来姓の母国語発音準拠)で読む例もあるが、ドイツ語では "Curt" は "Kurt" であり、ドイツ系アメリカ人の "Curt Richter" は、英語発音準拠で「カート・リクター」と読むのが適当。

出典

※a 「回し車コトバンク小学館『デジタル大辞泉

※b "hamster wheel" Cambridge University Press(ケンブリッジ大学出版局)"Cambridge Dictionary"

関連タグ

ハムスター

小獣 / 小型哺乳類


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