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I.W.S.P.の編集履歴

2024-01-28 16:46:03 バージョン

I.W.S.P.

とうごうへいそうすとらいかーぱっく

アニメ『機動戦士ガンダムSEED』に登場するモビルスーツ「ストライク」の追加武装の一つ。

諸元

型式番号
  • AQM/E-M1(アクタイオン・インダストリー製)
  • P202QX(モルゲンレーテ社製)
開発
武装
  • 115mmレールガン×2
  • 105mm単装砲×2
  • 9.1メートル対艦刀×2
  • コンバインドシールド
    • 30mm径6銃身ガトリング砲
    • ビームブーメラン

概要

P.M.P社が設計したGAT-X105 ストライク用に製造されたオプションパックストライカーパックの一つ。エールストライカーの機動性、ソードストライカーの格闘能力、ランチャーストライカーの火力を1つのストライカーパックに統合することを目的としていた。I.W.S.P.とは「統合兵装ストライカーパック(Integrated Weapons Striker Pack)」の略称。


モルゲンレーテ社製ストライカーパックの競合機として開発されていたが、構造の複雑化によるコストの高騰やパック本体のデッドウェイトによる姿勢制御の悪化に加え、兵装と制御用電装系の重装備化による消費電力の増加のため、本体のフェイズシフト装甲の作動時間が大幅に短縮してしまう問題をクリアできなかった。P.M.Pでは新型パワーパック開発も行っていたが、技術的限界から実用化には至らず、C.E.71年に完成した試作機にはモルゲンレーテが開発したエール・ソード・ランチャーの3種類のパックが採用されることになった。


後に計画自体がモルゲンレーテへ譲渡され、P.M.Pが暗礁に乗り上げていたパワーパックもそのデータを入手したモルゲンレーテの独自技術を用いることで完成させ、当初予定の性能の発揮に成功した。パワーエクステンダーによって稼働時間が延長されたMBF-02 ストライクルージュへの搭載が予定され、数回に渡る実装テストが行われた。そのため、試作1号機は超高細度VR戦場用シミュレーション・モデル、2号機は実物大モックアップ、ストライクルージュで運用実験が行われていた物は3号機にあたる。一方、複雑化された火器管制システムをパイロットであるカガリ・ユラ・アスハが扱いきれなかったため実戦投入されることは無く、代わりにC.E.71年9月27日の第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦後に行われた数多くの式典への参加の際、より力強さを演出するためストライクルージュへ本パックを装備していた。さらに、統合兵装というコンセプトはEW454F オオトリへ発展した。

また、C.E.73年にてカガリと共にストライクルージュがオーブ連合首長国を離れた際には、上記のオオトリが完成していたことから旧式となっていたため、国外へ持ち出されずモルゲンレーテに保管されたままとなっていた。


C.E.72年3月10日のユニウス条約締結後の兵器開発方針転換を受けスタートしたアクタイオン・プロジェクトの折に、地球連合軍側の軍需企業アクタイオン・インダストリー社により新規製造された。アクタイオン・インダストリーはモルゲンレーテから技術やデータの提供を受けていないが、C.E.71年6月15日に大西洋連邦により敢行されたオーブ解放作戦によりオーブからの難民と共にパワーエクステンダーの技術が流出、一般化したためP.M.Pの抱えていた問題をクリアして完成させることができた。

これをスウェン・カル・バヤンストライクEに装備する形で実戦投入が行われた。さらに、この時の戦闘データは後にジェットストライカーとドッペルホルン連装無反動砲の開発に生かされ、統合兵装というコンセプトはAQM/E-X09S ノワールストライカーへ発展した。

また、アクタイオン・プロジェクトにおいて企業グループの一社として参加していたフジヤマ社は東アジア戦線においてストライクEと共に本パックの運用を行っている。


このような経緯のため、同じパックでありながら開発元の違いにより異なる型式番号を冠することとなった。


武装

115mmレールガン

遠距離攻撃用のレールガン。

バックパックに搭載され、肩越しに目標を射撃する。同軸上にマウントされた高精度照準センサーにより、超長距離射撃時の命中精度を向上させている。弾速は秒速5kmに達する。


105mm単装砲

レールガンと並行するように肩部にマウントされる単装砲。


9.1メートル対艦刀

ビームブーメランに次ぐ切れ味を持つ特殊合金製の実体剣。

本パックのエネルギー消費が大きかったことから完全な実体剣となっており、モビルスーツとの格闘戦だけでなく巨大な艦船にも有効とされる。I.W.S.P.の両サイド下部に備えられた鞘用途の基部に挿し込まれる状態でマウントされている。このマウント方式が後のジェットストライカーに活かされている。

M1アストレイの追加装備としても本武装が転用されている。


余談

本装備を搭載したストライクEに搭乗したルカス・オドネルは「相手の断末魔の叫びが聞こえる得物」と評し愛好している。


コンバインドシールド

「30mm6銃身ガトリング砲」と「ビームブーメラン」を内蔵ないしマウントする実体盾。


30mm6銃身ガトリング砲

シールドと一体化されたガトリング砲。

1分間に8000発の連射を可能としており、弾芯にはチタンカーバイド鋼が用いられている。

機体の左側に大きく重心がかかるために使い勝手が悪く、改良型のノワールストライカーでは完全にオミットされた。


ビームブーメラン

コンバインドシールドの表面にマウントされるビームブーメラン。

ソードストライカーの「マイダスメッサー」と同様にビームブレードに対する干渉反応を利用し、ニュートロンジャマーの影響を受けずに軌道を遠隔制御できる。


バリエーション

AQM/E-X09S ノワールストライカー

アクタイオン・インダストリー社が開発した本パックの発展型。

元のコンセプトを継承する万能型モジュールだが、その万能性を殺さず、特性を近接格闘に振り向け特化させたものとなっている。

また、外装にヴァリアブルフェイズシフト装甲を全面採用しており、本体が盾を装備する必要性が薄くなった。


EW454F オオトリ

モルゲンレーテ社が開発した本パックの発展型。

ストライクルージュの開発と同時期に製作が進められており、P.M.Pから入手したデータ(設計)を見直し、独自の技術を取り入れて完成させた。基礎設計を改変することにより、原型機の抱えていた信頼性や整備性の問題点を解決した他、島国ゆえに海上戦を国土防衛の要とするオーブの戦略に対応し、大気圏内での動力飛行を可能とした推進システムと4発のエンジンを搭載したX状の空力推進翼を駆使することにより、高度な飛行能力を有している。


関連タグ

ストライクガンダム ストライクルージュ 105ダガー スローターダガー

ストライカーパックシステム

エールストライカー ランチャーストライカー ソードストライカー


マルチプルアサルトストライカー/パーフェクトストライクガンダム:同じコンセプトだが、エール/ソード/ランチャーの主武装を一纏めにしているため火力に勝るが機動性に劣る形態

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