このキャラクター、というかこの記事自体が『無双OROCHI』シリーズに関する重大なネタバレです。記事を閲覧する際にはご注意ください。
「猛者よ、強者よ、我を越えよ!」
概要
『真・三國無双』シリーズと『戦国無双』シリーズがコラボしたクロスオーバー作品『無双OROCHI』のオリジナルキャラクターで、タイトルを象徴する存在にしてラスボスでもあり、以降のシリーズでも圧倒的存在感と強さを誇っている。
全身に蛇の如き装飾の鎧と兜を纏い、肌は青白い……というか、青い。見た目から既に人外である。無論その力も圧倒的で、時空を捻じ曲げ三國と戦国の世を融合させてしまった張本人でもある。元々仙界の住人であり、続編の『魔王再臨』では罪の咎として未来永劫の罰(『Z』のドラマティックモードにて石化されていた)を受けていたことが判明。
これは彼が一貫して『己を終わらせる強者との戦い』を望んでいた理由でもある。
プロフィール
各シリーズタイトルでのご活躍
無双OROCHI
初登場と同時に実質的な最終ボス。世界融合の後、魏・呉を服属させ蜀を滅ぼし劉備を拉致、更に織田・豊臣を破り徳川を属国化。
最早彼に敵う者はないと思われていたが、魏ルートでは曹丕と石田三成、呉ルートでは孫策と徳川家康の決起。
蜀ルートでは劉備を取り戻さんとする趙雲とそれを支援する左慈、そして戦国ルートでは人界の魔王・織田信長らの結束によって破られた。
ルートごとに物語がパラレルになっているため、ルートによってどの勢力に倒されるかは異なる。
外伝も含む全60ステージを全てクリアし、遠呂智以外の全ての無双武将も仲間にすると、ようやく最後にプレイヤーでも遠呂智が使えるようになる。
無双OROCHI 魔王再臨
最後の最後に解禁だった前作とは打って変わり、今作ではなんと最初から遠呂智が本多忠勝や宮本武蔵共々使用可能である。
更に新章『遠呂智の章』が追加され、遠呂智軍がどうやって魏・呉を服属させ蜀を滅ぼし劉備を拉致、更に織田・豊臣を破り徳川を属国化したのかが明らかとなった。
一度は英傑達の手で倒されたものの、魔人として蘇った平清盛や、卑弥呼の力によって真・遠呂智として再臨。再び英傑達と刃を交えた。
本作でも遠呂智ルートを除くルートごとに物語がパラレルになっているため、ルートによってどの勢力に倒されるかは異なる。
通常の遠呂智とは異なり、真・遠呂智はドラマティックモードのシナリオを全てクリアすることで使用可能になるが、真・遠呂智以外の無双武将を全員加入することが前提とされており、解禁時期もまさに最後となる。
無双OROCHI Z
今作から呂布や本多忠勝のように遠呂智のテーマが追加され、以降のシリーズでも自身が敵将として遭遇した際に専用BGMが流れるようになった。
また、彼が推奨武将のドラマティックモードの計12本の新規ステージも選択可能になり、最後の外伝ステージでは上記の専用テーマを常時聴くことができる。
無双OROCHI2
遠呂智の死から数年後、突如世界に八つの首を持つ怪物の妖蛇が出現。
全てを破壊し尽くす妖蛇の力は極めて絶大で、生存者は絶望的に少なかった。どういうわけかどこか遠呂智と似ているらしく、作中でも何度か関係性を疑う声は多かったが……
実は彼の死こそが妖蛇出現の原因の一つであり、洛陽、虎牢関にて妖蛇を撃退した際に現れた遠呂智は過去の創造主の形に似せただけの破壊の意志の塊である(妲己曰く「頭はヘビ並み」)。
更に妖蛇の巣にて妖蛇を討滅した際にも遠呂智が現れるが、妖蛇の数と同じように合計8人の遠呂智が討伐軍に牙を剥く。
遠呂智様のバーゲンセールである。
その8人の遠呂智を全員倒さなければならないのだが、グッドエンド以上のルートではその破壊の意思が消えることはなく、絶対の破壊神として真・遠呂智が降臨する。
「滅びを与えよう……」
そして真・古志城にて最後の戦いを行い、グッドエンドルートでは消滅して各陣営に和平が結ばれ、トゥルーエンドルートでは仙人達の尽力によって英傑達はそれぞれ元の時代へと戻っていった……全てを忘れて。
トゥルーエンドルートで戦う真・遠呂智は清盛の術による常時ウルトラアーマーを獲得し(しかもこのアーマー、チャージ攻撃やタイプアクションにも一切怯まない)、無双奥義後は十秒間の無敵時間もあるので、使われる前に倒してしまいたい。
全ての仲間武将を集めることで必ず最後に使用可能になる遠呂智はかつての遠呂智なのか、本作では真・遠呂智とは完全な別キャラ扱いになっており、プレイヤーが使用する遠呂智は魔王再臨同様で理性がある。一方真・遠呂智はただ破壊を求めるだけの怪物と化しており、かつて慕っていた妲己・政宗・慶次らからは忌避されている。
とあるDLCシナリオでは理性ありの遠呂智が味方総大将として登場し、素戔嗚率いる仙界軍を迎え撃つ。恐らく初代無印より前の出来事かと思われる。
無双OROCHI2 Ultimate
「我を滅してみせよ……」
任意の武将5人でダンジョンを探索・踏破する新モード「アンリミテッドモード」でもダンジョンの構成によっては登場するが、この時の敵として現れる遠呂智は瘴気レベルに比例して能力が強化されていき、最大の瘴気レベル100に嘘偽りの無い異常に高い攻撃力と驚異的な防御力、発動中は無敵になる高威力のタイプアクションと無双奥義を積極的に多用……と、その立ち回りに穴も隙も無い高ステータスで一気に殺しに掛かってくる。
加えて終盤の境界層では素戔嗚と共に脱出地点を封鎖しており、最深部に辿り着くためには必ず倒さなければならない。
無双OROCHI3
今作は『2』トゥルーエンドの続きであり、幻術やある武将の複製能力といった手段を除けば復活はもはや絶望的のように見えたが……?
今作では新たな敵対勢力の暗躍によって出現した破壊神としての真・遠呂智を迎え撃つべく、連合軍と共闘する。本編作品における最後の出演が『魔王再臨(2008年)』のため、実に10年振りに登場した本来の遠呂智となる(前作の破壊の意志やプレイヤー版の当人は除外)。真・遠呂智を倒した後は妲己と清盛を従え、自ら連合軍に戦いを挑んでくる。
前作ほどのお茶目さやコミカルさは無いものの、人間味のある性格は今作でも健在で、ロキの目的を気付ていた節もある。
無双OROCHI3 Ultimate
今作で追加された新規ストーリーの解説部分では遠呂智とある人物との関係はぼかされている。しかし破壊神戦では単純に敵として登場するため、見せ場は通常シナリオより少ない。
その為タイトルと矛盾しているとの声も多い。
人間(?)関係
彼の軍師を自称する妖魔の美女。
女媧との会話の様子から、彼女もまた仙界の住人であることがわかる。
彼女が認める遠呂智は理性ありの方、『2』では改心(?)して妖蛇討伐軍に参加する。
彼の力を受けて蘇った半人半妖の魔人。『魔王再臨』にて遠呂智を蘇らせるため奸計を巡らす。『2』では妖蛇および遠呂智が存在する限り、何度でも復活する。
彼のせいで遠呂智は何度でも蘇るハメになっている。
『魔王再臨』における彼の復活に必要な巫女。直接の面識はないが、復活成功以降は遠呂智軍および妖魔軍の一員として行動する。
彼の器を認め、世界融合により更に乱れていく世を治めるに相応しい者として支援する。
彼が認める遠呂智は理性ありの方、『2』では改心して妖蛇討伐軍に参加する。
彼の友人を自称する。自らの終わりを求めさまよう遠呂智の心情を誰よりも理解している。
彼が認める遠呂智は理性ありの方、『2』では改心して妖蛇討伐軍に参加する。
『魔王』同士好敵手の関係にある。
父孫堅や孫呉の将達を人質に取られ、やむなく遠呂智の属国となった呉の主。家康と共に遠呂智に反旗を翻す。
孫策同様仲間の将を人質に取られ、遠呂智の属国に甘んじていたが、後に反旗を翻す。
仙界を統べる仙人達。
『魔王再臨』で地上に降り立った彼らと戦うことも遠呂智の宿命である。
妖魔軍の武将の一人であり、魔王再臨・蜀の章では弱音を吐いた際に斬首している。
『無双OROCHI3』で彼がプレイアブル武将となり、無双奥義発動時の演出面はその斬首ネタを引っ張られたのか、遠呂智ごっこをしていた蛟への制裁なのか、後ろから蛟に向けて大鎌を叩きつけると言う技になっている。
因みに攻撃モーションも遠呂智のモーションを流用しているが、範囲は遠呂智より狭い。
無双奥義で差別化可能なので決して劣化遠呂智とか呼んではいけない。
関連タグ
無双OROCHIシリーズ 真・三國無双シリーズ 戦国無双シリーズ
- ハセヲ:禍々しい漆黒の装備による大鎌繋がり。
- マスターハンド、ヒースクリフ(SAO):ラスボス系創造主繋がり。
- ガノンドロフ:闇をイメージしたパワー型の魔王繋がり。
「どうにも腑に落ちんことがある。わしが天帝の城に来た頃、天帝は既に遠呂智に殺されていた。じゃが、その遠呂智はどうやって天帝の城に入った?そもそも奴は、どこから現れた……?」
※この先、無双OROCHIシリーズ最大のネタバレが存在します!!!このまま下にスクロールしても後悔しない人以外はブラウザバックを強く推奨します!!!
魔王・遠呂智誕生の真相
無双OROCHI2 Ultimateにてついに彼の誕生した衝撃の秘話が明かされる。
その正体は仙界の武将である応龍。
元々応龍は正義感が強く、武勇に優れた猛将であった。
しかし、その正義感を玉藻前に利用され、神鏡に封印されていた己の力を取り戻すための手駒とされてしまった。
その結果、応龍は天帝に刃を向けるという大罪を犯してしまう。そして玉藻前の目論見通り、応龍は神鏡を破壊し、そこに封じられていた大量の瘴気を身に浴びた事で遠呂智へと変貌したのである(親友であった伏儀ですら、時を渡り当時に戻るまで知らなかった)。
遠呂智に変化した事で魂までも変質してしまっており、元の姿に戻ることは不可能。
その後はあまりに強大すぎる力から封じることもできず、仙界に幽閉されていたのだが、それに興味を抱いた妲己の手引きによって脱獄し、自らが滅ぶ……つまり、己を終わらせる強者を探すために三国志と戦国時代の二世界を融合させた。それが、『無双OROCHI』シリーズの開幕となったのである。
ちなみに次回作の時系列は2無印のトゥルーエンド(具体的には4章『真・古志城大決戦』のエンディング後)の続きとなるが、仙界組は既に遠呂智の正体を知っており(そのため矛盾を感じたプレイヤーもいる)、最終盤ではその仙界組の解説を聞くことができる。
- 天帝
かつて応龍に仕えていた仙界の主。玉藻前の策略により神鏡で魔物を操っていると吹き込まれ疑心を持ち、伏儀が辿った歴史においては遠呂智が殺害している。
- 妖蛇
自らは死を望んではいるものの、英傑達の手で討ち倒されてからは制御を失った力が暴走。亡骸が妖蛇に変化し、破壊衝動のままに世界を滅ぼそうとしてしまう。
詳細な内容については該当項目にて。