「この広大な世界のすべてを、現実のすべてを僕たちのものにしよう。僕たちの生きるこの世界を、僕たちの愛するもので埋め尽くそう ESは、そのための橋頭堡であり、拠点でもある。僕たちの、アイドルの世界征服のための前線基地だよ」
プロフィール
ユニット | fine |
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クラス | 3-A |
部活 | 紅茶部(部長) |
身長 | 179cm |
体重 | 59kg |
血液型 | O型 |
誕生日 | 1月10日 |
お気に入り | 花に囲まれて飲むお茶 |
嫌い | 病院食・点滴 |
家族構成 | 両親 |
趣味 | ティーカップ収集 |
特技 | 社交ダンス |
CV | 緑川光 |
キャッチフレーズ | 夢ノ咲に君臨する病弱の皇帝→夢奏でるアイドルの指揮者 |
概要
微笑みを絶やさない学院の最高権力者である生徒会長。病弱で長期入院していた。家は大財閥で芸能界にも影響力をもっている。同じクラスで副会長の蓮巳敬人とは、幼馴染で仲が良い。
学院を愛し生徒たちも愛す博愛の精神の持ち主で身内には優しいが、部外者には容赦がない一面も。体は丈夫ではないが、パフォーマンスは超越的な魅力がある。学院最強ユニット『fine』に所属。
一人称は「僕」で二人称は「君」。身内以外には基本的には「~君」呼び。たとえ話や難解な言い回しが多い。
容姿
薄く白に近い黄土色の髪をもつ、儚げな雰囲気の青年。
身長179cmなのに、体重は50kg台という細身。体重が軽いのは病気がちであるためだと思われる。
制服を着崩さないところは、さすが皆の模範である生徒会長。
ユニット衣装はフリルタイが華やか。
人物
高校3年生。
昨年度の出来事の中心人物であったり、学園で起こる出来事の様々に関わっていたり、理想に向かって突き進む姿からか、作品関係者から「もう一人の主人公」と評されることも多い。
最強無敗のfineのリーダーであり、夢ノ咲学院の生徒会長。
超越的なパフォーマンスと学院の制度を利用した戦術で勝利を重ね、学院の玉座に君臨し続けていた。
しかし、体が弱く、入退院を繰り返しているため、その間は仲間たちが彼の不在を守っている。
その病弱さはかなりのもので、時には会話するだけでも酸素吸入器がないと死ぬほど苦しい時があったり、体調が悪くなったことを感知したら救急車を即呼び出すシステム「英智くんゲージ」を常備している程。しかし「お客さまが不安になるような所作は、舌を噛んでもしない」「堂々としていることが王者の責務」と語りステージ上では一切その素振りを見せない。
普段は物腰が柔らかく穏やかな性格だが、半ば強引な手を使うこともあり、そこが「皇帝」と呼ばれる所以。Trickstarを解散させるため1人1000万で買収しようとしたり(メインストーリー第1部)、fineに心酔する放送委員を唆して対戦相手の音響を止めたり(『追憶*マリオネットの糸の先』)等、勝つためならどんな手段でも使う。
「食事のついでに策略を巡らせてる」と言れるほど自分の理想を実現させるために常に様々な策謀を巡らせている。
英智の目的は「最大多数の最大幸福」であり、そのためなら少数を切り捨てられる冷酷な部分があるため、彼らfine及び生徒会を恨む者も多い。しかし、これらの行動は「アイドルを文化の高みに引き上げる」という夢のためであり、その強引かつ性急気味の改革は体が病弱であり短命であることを悟っていることが理由の一つ。誰よりも死が身近であるため、行動が生き急ぎがちになる癖がある。
また英智自身、人を切り捨てる改革をするからには犠牲になった人からは嫌われないと採算が合わないと語っていたり、改革の裏で犠牲になった人を簡単に忘れられる民衆のことを気持ちが悪いと語っている。
アイドルを深く愛していることは間違いなく、五奇人の才能にはかなり惚れ込んでいた。七夕でValkyrieが復活した際には興奮で、ライブが終わった後子供の様にひとしきりはしゃいだ後眠ってしまうほど。
特に日々樹渉は病弱な彼にとっての憧れの存在であった。そのため渉との対戦は後述の改革のクライマックスに持っていった。現在も渉の行う手品や一挙一動に喜んでいたり、気球を買い与えたりなど寵愛している。
「獅子は我が子を千尋の谷に落とす」を地でいき、頻繁に人に試練を与える。それはユニットメンバーの桃李や弓弦、幼馴染の敬人も例外ではない。どん底から這いあがってくる人間が大好きで、Trickstarを気に入っている。
一方で案外お茶目であり、会話に駄洒落や冗談を多く盛り込んだりするがそのセンスはお世辞にもあまり良くなく、なぜかブラックジョークになりがち。例:「遺影でいえ~い…♪」
作中屈指の金持ちであり、実家は財閥。代々短命。
母は破天荒で個人的に戦闘機を有していたりとマリー・アントワネットみたいな性格らしい。
金持ちであることは最大限利用していて、アイドル文化の復興のために多くの私財をなげうっている。
入院生活が長かったことや箱入りであることから俗文化に疎く、自販機を知らず、缶飲料の開け方も知らなかったり、ジャンクフードに目を輝かせる一面も。
桃李、司、日和、薫などの作中の金持ちキャラはほぼ全員入学前から社交界で面識がある。
桃李と司は英智のことを尊敬しており、アイドルをしている英智を見てアイドルを志した桃李の影響を受け司もアイドルを目指すという関係性。
特に桃李は英智に並び立つために努力してfineに加入し、英智の汚い部分も全て明かして並び立ちたいと願っている。
紅茶部の部長でもあるため、休日でもお茶を楽しんだり、ティーカップ集めを趣味にしている。ただ、敬人にはカフェインの摂りすぎを心配されている。
凛月とは遠慮のない会話ができるマブダチであり、創のことは英智おにいちゃんと呼ばれただけで100万リッドルを渡そうとするなど親父臭いかわいがり方をしている。
生徒会副会長の敬人とは、幼い頃から家族ぐるみで親交がある仲であり、茶飲み友達。また共に革命を志した相棒でもある。幼少期に交わした「死んだら敬人が弔う」という約束があり、そのことで死の恐怖が和らいでいる。
”愛”に関しては不器用な面が目立ち、つむぎが革命に協力をしてくれたのは契約書だけでないことに最後まで気づけなかったり、桃李が憧れているのを綺麗な部分しか知らないからだとしたり、渉がfineにいる理由が復讐のためだと思っていたりとネガティブ思考気味。
根は割と卑屈で反骨精神に溢れており「健康にお日さまのもとで生きている他の連中を屈従させたい」「生まれる前に吐きかけられた唾を拭い、神さまに文句を言うために病室を飛び出した」と語るなど神に対する反骨精神が強い。
ズ!!では経営手腕、実家の太さ、アイドルへの愛などを活かし、「アイドルによるアイドルのための国家」ESを設立し、代表を務めている。事務所はスタプロでそこでも代表を務めている。
そのため、常に多忙であり心配したfineのメンバーが「英智デー」という何がなんでも休む日を作ったほど。
英智は夢が近づいたことから様々な事業に手を出しており、アイドル文化の為の遊園地「SANCTUARY」を設立。Trickstarを奇跡にしない=人工的にTrickstarを作り出す施設らしいが…?
寮では零と藍良と同室。零とのベッドの間にはパーテーションが置かれている。
英智の革命
学院騒動時代、Trickstarよりも前に革命をはじめた五奇人を倒し夢ノ咲学院を革命した中心人物である。
前提として、ある事件によりアイドル業界の舞台骨を一度に失い、その後スーパーアイドル佐賀美陣までをも失ったアイドル業界は、どん底まで落ちぶれていた。アイドル育成高校の代表である夢ノ咲学院も例外でなく、やる気の無い生徒、素行の悪い生徒で満ち溢れていた。
当時入院がちで目立たなかった一年生の英智は、敬人と共に夢ノ咲を革命することでアイドル業界の革命を志した。
まず第一段階として当時名ばかりだった生徒会に入る。そしてつむぎと協力し、5人の天才を選定し五奇人と名付け、徹底的に持ち上げた。
(選定は生徒への影響力が強く紛れもない天才である3人、当時の夢ノ咲で最も売れていた斎宮宗、つむぎが推薦した一年生の影響力も才能もある生徒逆先夏目が選ばれた。スバルや北斗も名前があがったが両者とも親が色々な意味で影響力が強く外されている。)
最初は生徒も五奇人を持ち上げ盛り上がったが、徐々に「五奇人ばかり売り出されてズルい」「五奇人みたいな天才にはなれない」「学院の腐敗は五奇人が原因」といった空気が流れ始める。
そこで第二段階として、生徒会の権力を活用し「ドリフェス制度」と「ユニット制度」という制度を作る。第一段階の時点で存在していた「ファンからの投票が多く入った方が勝つ」ルールのライブ対決であるドリフェスを成績の主軸にし、2人以上のユニットでないと出演できないというルールをつけたのだ。
五奇人は個人個人としての才能はあるものの、天才故に孤立していたりコミュニケーションが苦手だったりと集団行動は苦手であったため効果は大きかった。
そして、英智は五奇人を倒すため、青葉つむぎ,巴日和,乱凪砂と共にfineを結成した。
当時天才の代表で誰にも倒せないとされていた五奇人を倒すことで革命を起こし生徒達の心を集め、「凡人でも天才に勝てる」というモチベーションを与えようとしたのだ。
次々に五奇人のカリスマを無力化し、最後に五奇人の中でも最も愛していた人物日々樹渉を倒したことで革命は完成しその後fineを解散させることで革命は完成する………はずだった。
結果的には最後の日々樹渉を討伐した瞬間、病弱故に力尽きて倒れてしまい中期の入院をすることになってしまった。つまり、革命は中途半端に終わってしまったのだ。
生徒会とfineによる学院の支配は完成したものの殺伐とした学園は一部の強者しか輝くことのできない状態になってしまった。
しかし、当時、日々樹渉と共にステージに上がっていたホッケーマスクこと氷鷹北斗が尊敬する人物が倒されるところを目の当たりにし密に革命を志していた。そして、Trickstarが革命を成し遂げたことで予想外にも、はたまた英智の夢見ていた理想通りに、夢ノ咲学院は本当の意味でアイドル達が切磋琢磨し合う環境となった。
革命の流れや当時のアイドル業界の歴史などは「Saga*ぶつかり合うリバースライブ」「Link ここから始まるシンフォニア」などで詳しく語られている。また「追憶」シリーズは英智が革命を行う2年間の間に起こったストーリーであり、様々なキャラの当時の複雑な心境がつづられている人気の高いシリーズ。
色々なすれ違い、革命での疲弊、英智が”契約”以外の絆を信じることができない性格だったことが重なり、英智自身が入院したことで当時のfineは解散となったが、当時のfineのファンであった桃李が加入を熱望したことでfineはメンバーを変え再結成することになった。
人間関係
蓮巳敬人:右腕。信頼している幼馴染。心配性の敬人を常に振り回している。敬人の作る物語を聞くのが大好き。
日々樹渉:左腕。大好きな憧れの人。誕生日に気球をプレゼントしたり、島をプレゼントしようとするなど籠愛している
姫宮桃李:英智に憧れる後輩。幼少期からの知り合いでもある。かわいがっている一方で自分に憧れるという慣れない愛され方に戸惑っている。
伏見弓弦:慇懃無礼だが、自分に意見を物申せる貴重な後輩であることから気に入っている。
青葉つむぎ:旧fineの相棒。つむぎはまた友達のように接したいと積極的に交流を持とうとするが、英智は気まずく思っており、やりにくさを感じている。
朔間凛月:出会いは「英智が(あえて)凛月の地雷を踏みぬき顔を殴られる」という最悪のものだったが、様々ないきさつがあり今では「マブダチ」に。
明星スバル:革命された側とした側でありながら、革命後は家に泊まったりなど仲良し。卒業時にはスバルに「スーパーアイドル」の称号を与えていた。
月永レオ:追憶時代、革命を起こす前に病院で出会って以来友達になった。そのため五奇人には入れなかったが、最終的には革命で活発化した抗争で心が壊れてしまった。
巴日和:社交界で交流があるため幼少期からの知り合い。反りが合わないのか出会うたびに憎まれ口を叩き合う関係(桃李と司のような関係ともいえる)
守沢千秋:幼少期に病院で何度かあったことがあるらしく、英智を「友達」と呼ぶ貴重な人物
朔間零:かつての宿敵で棘のある会話をすることが多いが本人たち曰く割と仲良し、寮では同室
小ネタ
「Basic」のアピールトークのバリエーションの中に「レモンの蜂蜜漬け」「スポーツドリンク」が選択肢に出るものがあるが、レモンの蜂蜜漬けもスポーツドリンクも、「!」時代の転校生のLP回復アイテム(「Basic」におけるスムージー)だった。レモンの蜂蜜漬けは使用期限がなかったが、入手手段も限られていた。無課金・微課金の転校生は主にスポーツドリンクのお世話になっていた。