演:吉井怜
概要
ゴッカンの前国王兼最高裁判長。わずか5歳だったリタ・カニスカを側近に取り立てている。
15年前、夫のシロンに殺害され、遺体はどこかに隠されて見つかっていない。この事件は『消えた天秤事件』と呼ばれている。リタはカーラスの遺言により、10歳にしてゴッカンの国王となった。
実はその15年前、世界を襲った大災害『神の怒り』は人が起こした事件だという事を、シロンとカーラス夫妻は突き止めていた。
しかし犯人の罪は法では裁く事ができないものであり、絶対中立たるゴッカン国王の立場では私的制裁を下すわけにもゆかず、かと言って彼の危険性から野放しにもできなかった。そこでカーラスは最終手段たる「氷の秘術」による自分もろともの封印を決意、自らはシロンに殺された事にして王の座を降り、表舞台から姿を消した。
そして全幅の信頼を寄せるリタを後継者に指名した上で、カーラスは犯人もろとも氷漬けとなり封印する役目を、シロンはリタがいつの日か真実を突き止めた時に真相を明かす役目を担い、それぞれの過酷な道を進んで行ったのだった。
しかしそのさらに2年後、17年の時を経てカーラスとの合流を図ったシロンを利用する形で、カメジム・ウンカとミノンガン・モウズにその居場所を突き止められ(シロンはその場でカメジムに殺害・始末された)てしまい、ミノンガンによって封印の氷塊を砕かれグローディを解放されてしまう。カーラスはその場で宇蟲五道化3人を再封印しようとするも、カメジムによって返り討ちにあい夫同様に殺害されてしまった。
遺体はグローディによって蘇生され、本能のままにイシャバーナを訪れ無差別に氷の秘術を発動し街を氷漬けにしてしまうが、死んですぐ蘇生されたためかその場にいたリタの呼びかけで正気を取り戻し、そのまま元の死体に戻り活動を停止した。
第49話にてデボニカに連れられイロキと共にハーカバーカから帰還。イロキと協力してパピヨンオージャーに王鎧武装した。
余談
演者の吉井氏は、『仮面ライダードライブ』にて沢神りんなを演じており、スーパー戦隊シリーズへの出演は今作が3回目となる(1回目は『手裏剣戦隊ニンニンジャーVS仮面ライダードライブ』、2回目は『騎士竜戦隊リュウソウジャー』第37話)。シロン役の飯田基祐氏も同作においては仁良光秀役で出演しており、仮面ライダーからスーパー戦隊に舞台を移しての再共演となった。
名前の由来はカラスアゲハと思われ、夫のシロンの由来であるモンシロチョウと対になっている。
また、裁判における「白黒つける」のイマージュとする見解もある。
なお、ゴッカンにおける性別公表秘匿の鉄則上、婚姻を結べば全国へ確実にバレてしまう筈だが問題は無いのだろうか…。
因みに回想でのカーラスはオージャカリバーを所有していたが、オージャカリバーはヤンマが開発したものである。もしカーラスが所有していたオージャカリバーがヤンマが作ったものと同型なら、ヤンマは10歳でオージャカリバーを開発したことになる…が、ヤンマが王になったのは神の怒りで荒れたンコソパで成り上がったことがきっかけと言われているため、おそらく「単純な作劇ミス」、あるいは「王になる際に同時並行で開発した」のどちらかと思われる。
同様に30話における再登場の際も二年後にも拘らず神の怒りが15年前の出来事と語られるなど、妙に時系列のミスと縁があるキャラクターとなってしまった。