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美柳ちなみの編集履歴

2024-02-20 15:37:15 バージョン

美柳ちなみ

みやなぎちなみ

「逆転裁判」シリーズに登場するキャラクター。

CV:佐藤利奈(テレビアニメ版) /不明(CR逆転裁判)


概要

逆転裁判3」第1話に事件の目撃者として登場。勇盟大学文学部に在籍する3回生。当時20歳。

成歩堂龍一の大学時代の恋人で、彼からは「ちいちゃん」と呼ばれている。

美柳ちなみという女ちいちゃん

浮世離れした雰囲気を纏い、清楚な色香で裁判長や亜内検事を惑わす魔性の美女。法廷内であっても日傘を差す、周りにはが舞う、独特な敬語を使うなど、美人だが風変わりな一面を見せる。

名前の由来は発言の付与を表す「ちなみに」から。

関連タグ

逆転裁判3

成歩堂龍一 綾里千尋 呑田菊三

サイバンチョ 亜内武文


ネタバレ



以下、本編の根幹に関わるネタバレがあります。閲覧にはご注意ください














ほんッと、宇宙のはてまでたよりにならないオトコ。

あれほど、わたしのコトはだまっておけ、って言ったのに。

‥‥クズがッ!

ちなみ

その正体は綾里キミ子の娘にして逆転裁判シリーズでも一二を争う悪女

キミ子の一人娘とされている綾里春美は異父妹で、綾里千尋綾里真宵は従姉妹にあたる。

普段の清楚可憐な振る舞いは演技であり、その本性は冷酷非情かつ究極に自分本意な女性。目的のためなら平然と犯罪を犯し、他人の命を奪うことや、その罪を誰かになすりつける事にも何ら躊躇しない。

法廷でちなみと対峙した千尋は彼女を悪魔と言い表していたが、まさにその言葉が相応しい悪女である。


双子の姉妹(トレス)

倉院流霊媒道家元の長女キミ子の娘として生を受けたが、双子の妹あやめと共に霊媒師の素質とされる霊力には全く恵まれなかったために母からは冷遇され、宝石商の父は綾里家の権力を目当てにキミ子と結婚したことから父にも愛されることはなく、それが彼女の人格形成に大きな影響を与えてしまった、と妹のあやめは語っている。


DL6号事件によって倉院流霊媒道の権威が失墜した後、ちなみとあやめはキミ子と離婚した父に連れられて倉院の里を去り、父が再婚した際に「子供は少ないに越したことはない」としてあやめは葉桜院に預けられた。

しかし、あやめは葉桜院で母親同然の存在を得たことで心優しい清廉な女性に育ったが、父の元に残ったちなみは冷たい家庭の中でますます荒んでいってしまった。


吾童川上的女神

最初の犯行は14歳の時に父の再婚相手の連れ子で婦人警官の義姉・美柳勇希と家庭教師の尾並田美散を巻き込んでの狂言誘拐。

身代金代わりの宝石を手に入れた後、ちなみは土壇場で尾並田を裏切って川に飛び込むという手段をとり、そのまま死を装って5年間蒸発。

尾並田は勇希に犯人として逮捕され、裁判では彼女の「尾並田はちなみを川に突き落とした」という証言が決め手となって尾並田は有罪となり、死刑判決を受ける。


2度目の犯行は19歳の時で、5年前の事件の真相を公表しようとした勇希の殺害。

護送中に逃走した尾並田から呼び出されたことで真相を公表する決意をしたと勇希から連絡を受け、口封じのために彼女を殺害。再び尾並田に罪を着せ、自分は事件の目撃者「無久井里子」として法廷に出廷。

当時新人だった千尋によって真実が露呈したが、尾並田は最後まで彼女を敵に回すことができず、無実が立証される一歩手前の所で裁判中に服毒自殺。

被告人死亡により、判決が下ることはなかった。


3度目は尾並田の裁判から半年後、事情聴取に来た神乃木荘龍を毒殺(毒は当時の恋人で同じ大学の薬学部に通う呑田菊三が所属する研究室から盗んだもの)。

ちいちゃん

その際に法律の勉強に来ていた成歩堂に証拠品を押しつけ、ここから恋仲に。なお、神乃木は死んでおらず、5年後に意識を取り戻し、検事ゴドーに生まれ変わった。


4度目は更にその半年後、神乃木殺害未遂の証拠品をなかなか成歩堂から回収できず、業を煮やして成歩堂を殺害しようと企み、再び薬学部の研究室から毒を盗む。

しかし、また毒が盗まれている事に気付いた元彼の呑田が、ちなみが再び毒を盗んで誰かを殺そうとしている事を察し、成歩堂を呼び出して彼女の本性を忠告した。

その光景を偶然見かけたちなみは、このまま成歩堂を殺しても自分が疑われると急遽計画を変更し、呑田菊三を殺害。

その際成歩堂の持ち物を使って彼に罪を着せようとした。

しかし、この裁判で千尋がようやくちなみの犯行を立証することに成功し、緊急逮捕される。

その後の裁判でちなみは死刑判決を受け、5年後に刑が執行された。


ここまで4人の人間の殺人及び殺人未遂、狂言誘拐に窃盗。これだけの犯行を重ねていれば死刑と言うのも当然の報いであろう。



















成歩堂「・・・・この名前を、二度と口に出すことはないと思っていました」「まして、本人を目の前にして」



成歩堂「・・・・ひさしぶりですね。美柳 ちなみさん。」




これで終わりかと思いきや、なんと死後に悪霊としてこの世に呼び戻された。

ちなみと黒幕であるキミ子と「綾里真宵の殺害」という狙いが一致していたことによる犯行である。

三女の春美を家元の座に就けたいキミ子と違い、ちなみは妹や家元の座に興味などなかった。むしろ長女の自分が死刑される事が前提な上に、何も知らない三女に殺人の引き金を引かせて次女に罪をなすりつけるという、娘たちの事をただの駒としか思っていないキミ子のことを心から軽蔑していた。

それでもちなみが真宵の殺害に加担したのは、全ては自分に屈辱を与えた従姉の千尋への復讐心からであり、キミ子にはあくまで利害の一致から協力していた。

そして事件当日、霊媒されてこの世に戻ってきたちなみは小刀を手にして真宵に襲い掛かるが、背後から何者かに刺されて一旦冥界へと戻った。


再び霊媒された後、葉桜院で地震が発生した際に成歩堂たちの目を盗んであやめと入れ替わり、法廷で虚偽の証言を行うことで真宵に天流斎エリス綾里舞子)殺害の罪を着せようとするが、成歩堂に正体を暴かれた(ちなみが刺された時、彼女を霊媒していたのは舞子だった)。

だが、ちなみは「死者である自分を法律で裁くことは出来ない」と開き直り、更に真宵は母を殺したショックで投身自殺したと主張して勝ち誇るが、崖の下の岩場から真宵の遺体が発見されていないことからその可能性は否定され、そして春美がちなみを霊媒しようとして出来なかったことを知る成歩堂から現在自分を霊媒しているのは真宵であるという事実を指摘される。


一見成功したかに見えた真宵殺害計画は失敗し、獲物を取り逃がしたことに今の今まで気付かなかったちなみは成歩堂から「君の犯行は今まで一度も成功したためしがない」と嘲笑され、そして春美に霊媒されてこの世に戻ってきた千尋から「あなたは死んでも私に勝つことは出来ない」とトドメを刺された。

千尋への復讐を果たせなかった上に、最後の心の拠り所だったプライドを粉々に破壊されたちなみの魂は断末魔の叫びを上げながら真宵の体から抜け出し、まだ消えたくないという未練を残したまま、悪霊は完全に消滅した。

消滅後、かつてはあれだけちなみに取り入っていた裁判長ですら「あの霊はもう二度と呼ばない方がいいでしょうな」とバッサリ切り捨てるなど、もはや彼女に味方する者は誰一人としていなかった(それでも、あやめだけは最後までちなみに対して同情の念を寄せていたようである)。

アニメでの該当シーンが流れた際にちなみに対する成歩堂の冷徹な追い討ちと千尋のドS台詞がほぼ繰り広げられたが、裁判長のバッサリ台詞はカットされた。残念。


なお、上記のように成歩堂と交際していたが、あくまでペンダントを一時的に押し付けるために接触し、その後致命的な証拠を取り戻す機会を確保するために関係を継続しただけで、そこに何ら愛情は無かった。

それどころか成歩堂のことを疎ましくすら思っており、会うのすら嫌だったらしく実際に成歩堂に会っていたのも彼女になりすましたあやめだった。その事はあやめ本人の告白により判明した。即ち、ちなみが裁判の前に成歩堂と顔を合わせたのはペンダントを押し付けた時と業を煮やして自ら強硬手段に出ようとして事件を起こした時の2回だけということになる。

もっとも、『華麗なる逆転』で消滅する寸前に回想したのが成歩堂にペンダントを渡したシーンであるなど、意味深な描写も存在しているが。


講談社の方の漫画版逆転裁判では、遊園地のキャラクターショーのお姉さんを見た成歩堂が、「かっ、かわいい!昔、付き合っていた恋人に少し似てるかも」というシーンの背景に美柳ちなみが写っていた。


考察


作中では悪女とされているが、

設定ミスなのか、彼女を無実とする根拠はいくつもある。

そもそも千尋の弁護方針自体、ちなみを陥れようとしているとしか考えられないものであり。無実だとしたら恨むのも当然である。

彼女が当初成歩堂を無実だと主張してもバッサリ否定している(ゲーム上は有罪になってしまうが彼女の主張が通れば無罪になるはずであった)。


五年前の誘拐事件

・逃げ場が全くない橋の上で尾並田と一緒にいる以上いつ無理心中をさせられるかわからない状況でもあった、勇希が尾並田を撃たなければちなみが逃れる手段はないし、撃たれた後に傍にいれば自棄になった尾並田にひきずりこまれて一緒におちてもおかしくない。その状況ゆえに逃げるために飛び降りたのも勇希が尾並田を撃ったのも自然な行動である。

・高さ12mの高さから着衣状態で川に飛び込んで生き延びるのはかなりの賭けである(着水時に約55キロの速度で水にぶつかることとなる、プールの飛び込み台ですら10mが限界、しかもその後急流を誰にも見つからずに生き延びる必要がある)。ダイヤが欲しければそんなことをしなくてもダイヤを土の中かどこかに隠して後で回収すればいい。(毒の入ったペンダントの隠してあった場所など)勇希に駆け寄れば済む状況で飛び込む必要はどこにもない。

・川に飛び込んだ衝撃と命の危険の恐怖ゆえに記憶があいまいになってもおかしくない状況である、ちなみにその当時の証言の正確性を求めるのは酷であるため御剣はちなみの証言を止めるべき。

勇希の殺害

・そもそも14歳の彼女にとって重い罪ではないので口封じの必要もない。責任を問われるのは他二人の方である。

・鍵穴を傷つけた程度では車のトランクは開かない、そもそもこじ開けたら閉められない。勇希の死体を入れたのは鍵を持っている尾並田であるか、彼からカギをもらう必要がある。また死刑囚である尾並田には証拠隠滅の必要がないため川に捨てなかったのもおかしなことではない。

 そもそもちなみがその場にある車に詰めるのは、尾並田の盗難車ではなく他人の車だったり目撃者がいたらちなみが疑われてしまうかなり危険な行為でもある。ちなみの立場としては尾並田は捕まれば死刑になるのだから勇希の死体を川に投げ入れる事の方が自然である。

・背後からナイフで一突きにして絶命させるのはかなりの腕力が必要で、毒でも使わない限り華奢なちなみではまず不可能。実際の事件でも背後からの一突きでの刺殺はレアケースである。また、何故か審議をされなかったが死刑囚であるはずの尾並田がナイフを持っているはずがないので出所が原因で彼の無罪の証拠になりそうな殺害方法である、毒殺の方がよかったのでは?

・勇希に変装して橋の上で会うのは危険が過ぎる、勇希が原因で死刑判決になったのだからその場で殺されてもおかしくない。そもそもトランクに詰めてある勇希の服をどうやって手に入れた?

・カメラのタイマーで行動を予測して写真撮影するのはほぼ無理である。尾並田や勇希が遅れたり、わずかな手違いで酷い写真になる。

尾並田美散への冤罪・自殺教唆

・彼が狂言誘拐に加担した理由は単なる金目当てである。また逃げ道の存在しないおぼろ橋の上を受け渡し場所にすることに対して疑問に思わないなど思考が短絡的である。ちなみの事を本当に想っているのであれば犯罪に手を貸すべきではない。やめるように説得するべき。

・尾並田は「ちなみを傷つける事なんてできない」と発言しているが、服毒後に「オレ‥‥無罪になったら‥‥自信がない‥‥チナミを‥‥もう、一度‥‥殺してしまう‥‥かも‥‥」と言い出すなど少なくとも客観的に見て彼の発言には信憑性がない。

・14歳の少女と心中を約束し実行できる人間は普通に考えて恐怖の対象である。勇希からみれば尾並田は「14歳の妹と心中の約束をする異常者」であるために妹を守るために刑を重くするために偽証したり、ちなみの戸籍を変えたのも無理からぬことかと、客観的に見て尾並田が刑期を終えた後にちなみを殺そうとしない保証はどこにもない。

・尾並田に自殺を促したのも無罪判決の後自分を殺しに来ると考えてもおかしくはないので、自分を守ってくれる姉がいない以上やむなし。そもそもああいわれたからと言ってまともな人間なら服毒はしない。

・尾並田が勇希にちなみを引き渡せばそれで済んだ話である、そうすればある程度重い罪にはなるだろうが尾並田が死刑にまでなることはなかったはず。

神乃木荘龍の毒殺

・毒殺するほどの動機がない、成歩堂にペンダントを渡している以上計画的でもない。

・殺す気だったのであれば尾並田に使った毒や野草で十分わざわざ呑田から盗まなくていい。

呑田の殺害

・そもそも入れ替わる必要がない、ちなみが普通にペンダントを回収すればいい。あやめが警察のマークが厳しいなどと言っているが警察がマークしているならペンダントは警察が回収しているはずである。失言をするかもしれないあやめを代わりにする必要はどこにもない。

・毒薬を盗む理由がない、ペンダントの回収は睡眠薬で十分。

・彼も殺すほどの動機もない、彼が何を言おうが成歩堂からペンダントを回収すればいい。

・そもそもの理由として雨が降る中、普通の電線でも2m以内に近づけば死亡事故は起きるので、切れた特殊な高圧電線に近づくのは超危険である。そんなことをすればちなみも死んでいるはずである。


そもそもすべての事件において、ちなみには予測不可能な状況(誘拐事件の橋の状況、尾並田の脱走・車の窃盗、神乃木への毒の効力、呑田の行動 送電線の断裂)にもかかわらず準備万端な点があまりにも多すぎるために彼女に対して審議は十分に尽くされているとは言えないはずである。


関連イラスト

ちなみ無題

逆転LOG无题


関連タグ

逆転裁判3 葉桜院あやめ

悪女


逆転シリーズ豹変美女の系譜

葉中のどか→美柳ちなみ→並奈美波

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