「宇宙には 新しいルールが必要よ。」
CV:渡辺明乃
概要
恰幅が良く常に微笑を讃えた穏やかな容貌の女性。言動は貴婦人のように上品で洗練されているが、それとは裏腹に研ぎ澄まされたかのような鋭い目つきが、只者ではないことを窺わせる。
公式サイト、および作中のセリフによれば宇宙議会連合なる組織に所属する諜報員らしく、GUND-ARM関連の調査が目的だと語っている。
解説
任務の一環として運び屋を装いミオリネ・レンブランに接触、コネ作りのため彼女に色々と便宜を図っている。
打算的な関係である点が却ってちょうどいいのか、初期のミオリネが屈託のない会話ができる人物であった。
優秀な操舵手であるグストン・パーチェと行動を共にする。
公式サイトの紹介によると上司と部下の関係らしいが、お互い特に敬語など使っておらず、地位の差はさほど大きくない模様。
A.S.122現在のベネリットグループが大きな影響力を握る社会には不満を持っており、(権力者の)力による支配自体好んでいない思想と思われる。
動向
(本人曰く)合流に失敗したミオリネのアフターケアのため、アスティカシア高等専門学園の宇宙港にサングラスと帽子で変装して潜入したところ、ボディガードと騒動を起こしているミオリネを発見、トイレでゲームに怒りをぶつけ愚痴をこぼしていた彼女に、脱出予定だったポイントの座標を伝えることによって接触に成功すると、依頼の再履行として宇宙船に乗せ、地球へ向かう。
しかしながらミオリネの要望でベネリットグループの議会場に行き先を変更。
彼女を下ろした後の艦橋でグストンと会話していたところによれば、現在の情勢にミオリネが楔を打ち込むことを期待している様子であった。
その後はしばらく姿を現さなかったが、デリングへの報告のためにグループ本社屋を訪れていたミオリネに声をかけ、彼女が購入した宇宙船の艦橋に招いて密談。
宇宙議会連合に所属することを言い当てられたが慌てる様子もなく、ミオリネから味方にならないかと誘いを受けた。
ミオリネの脱走騒動の際にアスティカシアの管制官を買収出来たのもフェンのバックによるものと思われる。
余談
- 第2話で登場してから長らく登場しておらず、本記事が作成されたのも再登場かつ公式で紹介された第10話の直前であったため、アーシアンもしくは設定上示唆されていた敵対企業の所属とみられており、「暗殺目的で地球への脱出協力を装っている」との予想で記述されていたが、結果的にはハズレだった。
- 彼女のふくよかな風貌はある人物を思わせるからか一部の視聴者からネタにされた。偶然であるが、本放送局に持ち番組も存在している。
関連タグ
ALERT
水星の魔女の話するんじゃなかったのか?
お客様の要望には応えないとね。
※以降からSeason2以降のネタバレが記されます! ネタバレが嫌なユーザーはブラウザバックを強く推奨します!
それに、未見の人なら貸しを作っておいた方がいいでしょ?
計算づくか。
ALERT
Season2以降の解説
宇宙船を学園まで航行させた後プラント・クエタへは同行せず、議会の本拠地と思われるフロント内の施設のオフィスにてクエタ襲撃やアスティカシア襲撃の報道を視聴していた。
協力関係にあるミオリネからニカ・ナナウラの消息と「クワイエット・ゼロ」についての調査を依頼され、前者についてはフロント管理者によって拘束された形跡がない事を、後者については計画に協力するプロスペラ・マーキュリーがCEOを勤めるシン・セー開発公社の規模に見合わぬ資金移動やクエタへの頻繁な物資の搬入が報告された。
議会として調停役を担っているとの事であったが、本来の所属は「INVESTIGATION DIVISION」(調査課)。
シン・セーの調査の一環として、同社に協力していたベルメリア・ウィンストンを発見すると迷子になった職員を装って拘束、事情聴取を行った。
事情聴取では終始冷静、かつ最初はお菓子や紅茶をたくさん並べて「女子会」と称したり、それでも口を割らず席を立とうとするベルメリアに対し、グストンによる無言の威圧をかけるなど、硬軟織り交ぜながら、しかし切実に協力を求めた。
彼女らの目的はとにもかくにも武力衝突を避け、平和的に混乱を収束させることにあり、一方でミオリネら交渉団の動向を懐疑的に捉えていた。
その上でベルメリアには「オックス・アース社が工作機関として存続している」「プラント・クエタや学園を襲った2機のガンダムもそこから供与された」「(確証はないが)それらを操って強引な幕引きを図っているのは、自身らが所属する宇宙議会連合の上層部である理事会だと思われる」などの情報を打ち明け、プロスペラが画策するクワイエット・ゼロの情報を引き出す事に成功する。
しかしその構成要素のあるプラント・クエタに向かおうとした矢先、1発の銃声が響き、ふらついたフェンを抱き止めたベルメリアの手は、鮮血に染まっていた。
「簡単に懐柔されたものですね、ウィンストン博士」
撃ったのはゴドイだった。彼はプロスペラの指示でベルメリアを監視していたのだ。
「お願い…彼女を!」
致命傷を負いながらも、フェンはベルメリアをグストンに託して逃すが、閉じてゆく自動ドアの向こうでは数発の銃撃音が鳴り響いた…。
そしてフェンの願いも空しく、その頃地球ではプロスペラの策謀により、クイン・ハーバーで武力衝突が発生していた。残されたグストンは、あらゆる手(リンク先ネタバレ注意!)を用いてでもクワイエット・ゼロを阻止しようとするのであった。
Season2以降の余談
- ベネリットグループへの潜入時には、当然ながら偽名を用いていたが「ANNO WONG」という中華系と思われる名前であり、プロフィールと人種的に違和感のない名前を任務ごとに使い捨てていると思われる。
- 端末の画面が切り替わって議会の名と彼女の本名(?)が表示されるが、まるで印籠や警察手帳のように見せつけていた。
- 議会のロゴの印象もあってか、催眠アプリと揶揄される事も。
- 端末の画面が切り替わって議会の名と彼女の本名(?)が表示されるが、まるで印籠や警察手帳のように見せつけていた。
- 視聴者からは最期まで本名が声に出される場面が少なかったため、初期の肩書である運び屋や逃し屋、先述した実在人物に由来する愛称「スペースマツコ」と呼称され、本名を知らなかった者も多い。