データ
初出 | 第4世代 |
---|---|
タイプ | むし |
ぶんるい | 物理 |
いりょく | 70 |
めいちゅう | 100 |
PP | 20 |
直接 | ○ |
範囲 | 相手1匹 |
備考 | 攻撃後、手持ちのポケモンと入れ替わる。 |
英語名 | U-turn |
概要
第4世代ことDPtで登場した技。
相手を攻撃した後、ボールに帰って別の控えに交代するというかなり変わった技。
むしタイプはもちろん、ひこうタイプや身のこなしが軽そうなポケモンが覚えられる傾向にある。
ポケモンBWではでんきタイプ特殊版の技としてボルトチェンジが、剣盾ではみずタイプ版の技としてクイックターンが登場した。
一見癖のある効果のように見えるが、実際は様々な用途で扱える技。
特にこだわり系統の持ち物とは相性がよく、即座に手持ちに変えることで技の切り替えを行いやすい。
相手の交代を読んで使えば、相手の交代先を見た上で交代できるのでアドバンテージを取りやすい。
また、先制で使えば、相手の攻撃は後続のポケモンで受ける事になる事を利用して最低限のダメージ、ひいては無傷降臨(後続を無傷で場に出す事)を狙う事も出来る。
放った次のターンでねむり状態になってしまう「あくび」を喰らってもこの技で逃げられるという利点も大きい。
相手の攻撃に耐えてから使う事前提ならば、後続の無傷降臨が確実になる。
「攻撃だけして交代しない」ということは控えポケモンがいる限りできないので、シナリオ攻略で普通の攻撃技として使うのは難しい。
これらを考えると、どのようなポケモンも気軽に採用できる、と言える。
どちらかと言うと、場作りを済ませたポケモンが逃げる時の採用がやや多め。
むしタイプには更に優秀な技が多いので、メインよりサブウェポンとして置かれる事が多い。
さらに、ボルトチェンジやクイックターンと違い、じめんタイプ、「よびみず」といった無効にされるタイプや特性が存在しないのも優秀。
まもるやみきりで防がれてはしまうが、それはどの技でも同じことなのであまりデメリットにはならない。
なお、技による交代の為か特性「かげふみ」やくろいまなざし等の交代封印技の影響を受けない。
またきっちりおいうちされるので乱用に注意。
シングルではなかなかの有用性を持つとんぼがえりだが、一方ダブルバトルでは、まもるやみきりで攻撃どころか交換までスカされるリスクがあるためそこまで人気はない。使ってもたまに読みの上手い勇者が数人程度。
「かげふみ」から脱出するなどどうしても交換する必要がある場合、上記の理由から味方に打つのが安定だったりする。
ちなみに、処理の都合かは不明だが、相手が「だっしゅつボタン」を所持している場合相手だけ交代して自身は交代できない仕様になっている。また相手が「レッドカード」を所持していると技自体は成功するが交代先を選べなくなるので注意。
なお、第6世代のポケモンXYやポケモンORASでは何故か遠距離攻撃のモーションになる。
ゲッコウガ辺りのとんぼがえりは見ていて何かシュールさを感じてしまう。
ついでにボルトチェンジは近距離攻撃のモーションであり、逆転してしまっているように見える。
英語名は「U-turn」。直訳である。
このせいで「どうしてU-turnするだけの技がBug-Typeなんだ?」と外国人トレーナーを困惑させることに。
まぁ元々日本語の慣用句から来ている技名なので、ニュアンスまで含めて訳すのが非常に難しい技の一つなのだが…。