概要
かみみさとは、仮面ライダーサソードであるディスカビル家現当主の青年・神代剣とZECT田所チームの紅一点・岬祐月のノーマルカップリングである。
カブトの物語中盤から現れた神代は、岬に今は亡き姉の姿を重ねて「ミサキーヌ」と呼んで幾度となくアタックを繰り返していた。
当初は鬱陶しがっていた岬だが、神代が彼の姉ではなく岬個人を見つめるようになったこと、乃木怜治ことカッシスワームの猛攻から庇われたことで心境に変化が生じ、彼の真っ直ぐな思いを受け止めデートの誘いを承諾した。
しかし……。
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天道「忠告だ。これより先は、神代の正体などに関わるネタバレがある」
天道「最後に確認する。本当に良いんだな?」
実は、このカップリングの片割れである神代の正体は、姉の仇であるスコルピオワームであり、本来の神代剣は姉が襲われた際に共に殺されていた(そのため、現在の神代剣はスコルピオワームが擬態したもの)。
しかし、殺される寸前に本来の神代がワームに対する激しい憎悪を抱いたため(或いはスコルピオワームの擬態精度が高かったため)、神代に擬態した際にワームとしての自覚が失われ、自身が神代剣だと思い込んでしまっていた。
つまり、擬態した際のアクシデントで自分がワームであることを忘れてしまっており、コピーした神代剣の人格のままで、(同族であるはずの)ワームを憎み戦っていたのだ。
この事実はじいやにしか知られておらず、彼もまた執事としての忠節のために本人に真実を隠していた。
変貌を見なかった者からは人間と信じられ全く疑われておらず、剣自身も終盤まで自分の正体を知らなかった。
そして、第45話でカッシスワームとの戦いの後に闘争本能が高まり、変貌。
続く第46話で神代を追って現れた彼の能力で強制的にスコルピオワームに変貌させられ、自分が姉を殺した張本人であることを知ることになってしまった。
神代は絶望の末、軍門に下るよう誘ってきたカッシスワームに「全てのワームの頂点に立つ男」と称し、逆に自身のワームとしての能力で配下につけた。
そして、散り散りになっていたワームを一箇所に集め、ライダーとの最終決戦を宣言した。
神代は天道総司こと仮面ライダーカブトに執着を抱いていたため、1対1の決闘を挑む。
そして、神代と天道の最後の戦いにおいて、戦場に駆けつけた岬がスコルピオワームに変身する直前の神代が彼のために用意していたプレゼントの腕輪をつけていたことに気付いたことから、必死に天道に停戦を懇願する中――
神代(ミサキーヌ、許してくれ……。一度で良い、最後に君とデートしたかった……。俺、計画してたんだ)
内心で岬に詫びた神代の脳裏に浮かぶ光景。
それは、笑顔の神代と岬が、幸せなクリスマスデートを繰り広げる光景だった。
神代(まず、君とお茶を飲んで……それから遊園地に行って……そして、最高のクリスマスを……)
実は、神代は全てのワームを自分が倒す願いを叶えるべく、自分自身も倒される道を選んでいた。
人間の心を捨てたように振る舞っていたのも、自分でワームを率いて最終的に根絶させるためだったのだ。
そして、天道と交わしていた「約束」通り、神代はハイパーカブトのマキシマムハイパータイフーンを受け、率いていたワーム諸共倒された。
その後、人知れず戦場を離れて人間の姿に戻った神代は、神代家にてじいやに看取られながら永遠の眠りについた……。
神代の最期を見届け天道から神代が彼と交わした「約束」のことを聞いた岬は、ネイティブの急進派であった根岸や三島正人/グリラスワームとの最終決戦後にディスカビル家再興のための会社「ディスカビルコーポレーション」をじいやと共に設立。「剣が愛したじいやの味」というコンセプトの元レストランを経営している。
彼を心に留め続けている岬の姿勢に、神代も浮かばれたのではないだろうか?
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悲恋、あんなに一緒だったのに、どうしてああなった:原作を知れば。