概要
チンアナゴ亜科（チンアナゴあか、学名：subfamilia Heterocongrinae）は、硬骨魚綱条鰭亜綱ウナギ目アナゴ亜目アナゴ科の下位分類（1亜科）。アナゴ科に属する砂底地棲の細長く小さな海水魚のタクソン（分類群｜cf.Wikipedia）である。
英語名（英語慣習名） "garden eel(s)（ガーデンイール［イル］）" と結果的に同義（類義）。この英語名をあえて直訳すれば「庭穴子」となる。
形質
形態については、種類によって色や大きさが異なる。最大種が体長約120cmに達する一方、ほとんどの種は60cmを超えない。
大部分の種はインド太平洋 (cf.Wikipedia) に棲息しているが、世界中の暖かい海域にも分布している。
砂地の海底に巣穴を掘って生活しており、他のアナゴ科の魚の多くが夜行性なのとは対照的に、夜間は巣穴に籠って眠り、昼間になると前半身だけを海中に現して活動する（昼行性）。
昼間はこの体勢のまま漂ってくる動物性プランクトンを捕えて食べたり、隣り合った同族同士で争ったりしている。
また、危険を察知すると素早く砂の中に潜り込み、出たり入ったりを繰り返す。
必ず群れを形成しているため、海底から「生えている」ように見え、これを庭で育てる植物に譬えて呼んだのが英語名 "garden eel(s)" である。
なお、外観だけでは1本の細長い棒さながら砂地にブッ刺さっていると思われがちであるが、実際は、水流など外的要因で簡単に抜け出てしまわないよう、体をニョロニョロと蛇のようにくねらせて潜っており、また、掘った穴は崩れないよう（恐らくは皮膚から分泌する粘液によって）固められている。
チンアナゴの個体群（コロニー｜cf.Wikipedia）は、表面積が1エーカー（約4,047平方メートル）にもなり、最大で数千匹の個体数に達することがある。
表記揺れ等
tag1は小説を含む全作品が検索対象で、タグ数は作品総数を意味する。tag2はイラスト部分検索結果。いずれも検索結果の数字は2024年3月16日のもので、随時更新推奨。
「pixivでは」節の情報に関しても同様。
チンアナゴ亜科（tag1,tag2）（作品総数: 0｜イラスト部分検索数: 0）… 本項。
Heterocongrinae（tag1,tag2）（作品総数: 0｜イラスト部分検索数: 0）
- 類義語
ガーデンイール（tag1,tag2）（作品総数: 4｜イラスト部分検索数: 10）
- 関連語
ちんあなご（tag1,tag2）（作品総数: 137〈画: 135、文: 2〉｜イラスト部分検索数: 183）
ちんあなごのうた（tag1,tag2）（作品総数: 2｜イラスト部分検索数: 2）
pixivでは
pixivでは、目下のところ、次に示す種のタグが機能している。また、「ちんあなご」のように表記揺れのタグもある。
- シンジュアナゴ（tag1,tag2）（作品総数: 6｜イラスト部分検索数: 6）
- ニシキアナゴ（tag1,tag2）（作品総数: 152｜イラスト部分検索数: 156）
- ニゲミズチンアナゴ（tag1,tag2）（作品総数: 2｜イラスト部分検索数: 2）
- チンアナゴ（tag1,tag2）（作品総数: 615｜イラスト部分検索数: 624）
- ゼブラアナゴ（tag1,tag2）（作品総数: 1｜イラスト部分検索数: 1）
- テイラーズガーデンイール（tag1,tag2）（作品総数: 1｜イラスト部分検索数: 1）
なお、ニシキアナゴはチンアナゴと混同されがちで、作品内の表記、作者のキャプション、作者指定のタグのほか、閲覧者が設定できる一般タグによっても、「チンアナゴ」扱いされてしまっているケースが散見されるものの、作品数はチンアナゴに次いで多い（本項立項時点）。
下位分類
チンアナゴ属とシンジュアナゴ属の2属でチンアナゴ亜科を構成しており、ITISによれば2属33種を確認している（2024年時｜※a）。WoRMSの見解では 37種（2024年時｜※b）。
種の表示については、ピク百の単独記事が存在する種に限って太字で強調している。
- subfamilia Heterocongrinae（チンアナゴ亜科）
- genus Gorgasia （シンジュアナゴ属；ゴルガシア属、ゴーガシア属）
- Gorgasia barnesi (en: Barnes' garden eel) バーンズガーデンイール
- Gorgasia hawaiiensis (en: Hawaiian garden eel) ハワイアンガーデンイール
- Gorgasia japonica (en: Pacific spaghetti eel) シンジュアナゴ（真珠穴子）
- Gorgasia maculata (en: whitespotted garden eel, Indian spaghetti eel) ホワイトスポッテドガーデンイール
- Gorgasia preclara (en: splendid garden eel, orange-barred garden eel) ニシキアナゴ（錦穴子）
- Gorgasia punctata (en: dotted garden eel, peppered garden eel) 和名未確認。タイプ種/模式種（type species. cf.Wikipedia1,2）。
- Gorgasia taiwanensis (en: sharp-nose garden eel) アキアナゴ（秋穴子）
- ほか多数。同属で既知の種は総計は、ITISの見解で 13種（2024年時｜※a）、WoRMSの見解では 14種（2024年時｜※b）。
- genus Heteroconger （チンアナゴ属；ヘテロコンゲル属、ヘテロコンガー属）
- Heteroconger digueti (en: pale green eel, Cortez garden eel) ペイルガーデンイール（コルテスガーデンイール）
- Heteroconger fugax (en: Shy garden eel) ニゲミズチンアナゴ（逃水狆穴子）。2018年に記載された新種。「ニゲミズ」は「逃水/逃げ水」のことで、近寄ると見えなくなってしまうことから来ている。種小名も多義のラテン語 "fugax（フガークス）" から「避ける / 回避する」「とらえどころの無い」や「内気な」の語義を採用して命名されている、
- Heteroconger hassi (en: spotted garden eel) チンアナゴ（狆穴子、珍穴子）
- Heteroconger klausewitzi (en: Galapagos garden eel) ガラパゴスガーデンイール
- Heteroconger pellegrini (en: mimic garden eel, speckled garden eel) ミミックガーデンイール
- Heteroconger perissodon (en: Black garden eel) ブラックガーデンイール
- Heteroconger polyzona (en: zebra garden eel, banded garden eel) ゼブラアナゴ（ゼブラ穴子）。タイプ種。
- Heteroconger taylori (en: Taylor's garden eel) テイラーズガーデンイール
- ほか多数。同属で既知の種は総計は、ITISの見解で 19種（2024年時｜※a）、WoRMSの見解では 23種（2024年時｜※b）。
- genus Gorgasia （シンジュアナゴ属；ゴルガシア属、ゴーガシア属）
脚注
出典等
※a "Heterocongrinae" ITIS
※b "Heterocongrinae Günther, 1870" World Register of Marine Species (WoRMS)
※c 「チンアナゴ亜科」 RIUM（飼育データ管理・共有サービス）
関連タグ
外部リンク
- "Heterocongrinae" ウィキペディア 英語版（※日本語版は未だ無い）
- 「ちんあなごのうた」 ウタトエスタジオ「ちんあなごのうたオフィシャルホームページ」
