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ハンター試験の編集履歴

2024-03-25 12:12:43 バージョン

ハンター試験

はんたーしけん

HUNTER×HUNTERに登場する資格試験

概要

ハンター試験(読み:ハンターしけん)は、HUNTER×HUNTERに登場する資格試験。ハンター協会が主催しているハンターライセンスを授与する為の試験で、本作では試験を通して展開されたストーリーでハンター試験編がある。この試験は年に1度実施されるが、その内容は非常に苛酷で、毎年多数の死亡・負傷者を出している。


この資格は国家資格の類では無く、民間団体が発行する独自の資格に過ぎない。しかし下手な国家資格よりも高い信用を持つ為、ライセンスを持つプロハンターになれば自身の実力を示せる上、数々の恩恵を受けられる事もあって申し込み人数は数百万人に上る。その方法は応募カードでの郵送・ネットなどの利用で遠方からできるが、「試験会場に辿り着く事も試験」と言われる程途中にも様々な罠がある。その過程で死傷者が出る事もあり、実際に受験できる者は1万人に1人である。なお、申し込みの締め切りはその年の12月31日。


合格率は極めて低く、0人だった年もある。試験に落ちたとしても次の試験に再挑戦する事は認められており、幾度も挑戦している名の知れたリピーターも存在する一方で、試験に合格した者は如何なる理由があろうとも再受験できない。


試験が始まる前も含む期間中は「それ位の危機は切り抜けてこそ。」くらいの認識なのかほぼ無法状態のようで、新人潰しで有名な工作を行うトンパ・試験とは無関係に他の受験生を殺傷したヒソカやキルアなどがいるが、それが問題になった様子は一切無い。ヒソカなどのような危険人物でも試験を突破したらライセンスは授与されるが、例えばヒソカがサトツに忠告を受けたように、試験中に試験官を攻撃した場合、その行動に協会側がNGを出せば失格になる。


287期ハンター試験

ゴン・キルア・クラピカ・レオリオなどが受験し、ハンター試験編と呼ばれる本作の序章である。今回の試験は初めて受験する者でありながら合格した新人が多数も出たが、サトツによるとこのような事が起こる前触れのようなものがあるらしい。例えばしばらく合格者が出ない年が続いたと思ったら、有望な新人が挙って現れるというものである。


287期受験生

ハンター試験


287期試験官・その関係者


試験会場まで

会場(スタート地点)まで到達する事が既に試験となっており、具体的な情報は明かされずに大まかな場所だけが示され、その付近に点在する案内人を探し出して連れて来てもらう必要がある。しかも案内人は一筋縄ではいかない者ばかりで、試練・謎かけを突破しなければならない事も多い。例外として案内人が偶然知り合いならすぐにクリアできる事もあるが、ハンターに必要な人脈を評価する意味もあるのだろう。存在する罠の典型例としては以下の例がある。

  • とある都市直通のバスに乗るといつまで経っても目的地に到着しない(時間の浪費による遅刻での脱落)
  • 情報屋に売ってもらった情報が既に偽物である(情報屋が臨時雇いのパンピーにすり替わっているなど)。
  • 早く到着するが実力を示す必要がある道・急がないと間に合わない位の遠回りだが直通の道かを遠回しに選択させる。

作中ではなぞなぞばあさんがトロッコ問題のような問題を出題し、「命の選択をした事に対する責任を取るだけの実力がある」か「選択を先延ばしにするか」という形での篩分けを実施していた。

  • 船に嵐が直撃する。

ここでは罠では無い1度決めた道を途中で変更しようとするのもダメらしく、脱落しなかったゴン達にこっそり暴露する形で、「船を降りた連中は他の道で辿り着いても門前払いされるように取り計らう。」と宣言していた。


ゴンたちが受けた第287期試験は、とある定食屋で合言葉を言って通された個室がエレベーターとなっており、その地下が会場であった。これ以降の試験は試験官によって内容が何もかも変化し、特定の知識があれば楽勝だったり、単なるバトルロワイヤルだったりなど本当に様々である。ただし試験官によっては、それを隠してこっそり楽をしようとする奴に対してのみハードルを上げる臍曲がりもいる。なおここでは作中で描写された試験のみ列挙する。


1次試験

遺跡ハンターのサトツが試験官を務め、内容は走るサトツを追って2次試験会場まで着く事である。ただ走って着いていくだけという、文字にすれば非常にシンプルな内容だが、その実態は極めて過酷で脱落者が多く出た。最初は普通の歩行程度の速度から始まって徐々に加速していくが、やがて常人の全力疾走を超える速度で走行する。それを目的地を全く明かさずに、いつ終わるか分からないままで走行するのは精神的な負担が非常に大きい。因みに、最初の脱落者ですらこのペースで数時間走り続けた後の事なので、ハンター試験の受験生がいかにとんでもないかがよく分かる。

なお、試験は原則持ち込み自由なので、仮にスケボーなどを持ち込んでいた場合、走らずスケボーに乗って追跡しても良い。(キルアも始めはスケボーに乗って横着していたが、近い年齢のゴンが走っていたので、対抗意識を燃やして走り始めた)


中間地点では先頭の集団が到着してから一定時間以内に辿り着けなかった者は失格になるが、そうなった者は確実に命が助かるのでマシである。途中から様々な手段で擬態し、獲物を騙して捕食する肉食獣が多数生息しているヌメーレ湿原を通過する為、そこで騙された上に捕食されて死亡した脱落者も多かった。ここでは霧まみれで行動がよく分からないのをいい事に、ヒソカが試験官ごっこと称して多数の受験者を殺害したので余計に数を減らした。


2次試験

美食ハンターのブハラとメンチが試験官を務め、2人に指定された料理を作ればクリアとなる。食材は自力で獲得しなければならず、未知のモノに挑もうとする探究心を競う。並のものなら返り討ちになるはずの凶暴な豚の丸焼きを要求したブハラはともかく、寿司を要求したメンチの試験は、本来なら題材の存在すら知られていないはずの料理をメンチの体勢(箸をほんの少し開いて持っている=一口サイズ・小皿がある・1つ当たりのサイズはそこまででは無い。)・キッチンの材料(酢飯や魚の臭み落としに使うような調味料が多数ある。)から導き出して作らせるはずが、詳しく知っていた者がいたのとそれを大声で暴露した上、「誰がやっても簡単にできる。」と料理を舐めたのをほざかれた事に激昂した。


結局意地になった美食ハンターを味で唸らせるという料理勝負となり、「流石にこれで合格者0というのは。」と言う会長からの物言いが入ってやり直された。やり直し試験の題材は「ゆで卵」だが、当然ただのゆで卵では無く、マフタツ山の断崖絶壁に巣を張るクモワシの卵を使用したものである為、料理はおまけで実際は卵の捕獲が中心の内容である。方法は紐無しバンジーでの落下及びクモワシの糸をキャッチし、卵を確保して断崖絶壁を登るというモノである。


ハンターの定義について「マラソンはともかく、こんな訳の分からない試験で落とされてたまるか。」と前半の試験で一悶着を起こしたとある受験者は飛び降りる事ができず、ゴンに分けてもらったゆで卵を食した。「こういうのを味わいたくてハンターやってる。」とメンチが言い切った事で考えを改め、鍛え直して来年また受験する意思を固めていた。


3次試験

賞金首ハンター兼刑務所所長のリッポーが試験官を務め、様々な罠が仕掛けられたトリックタワーを72時間以内に脱出すればクリアで、塔の屋上に降ろされて生きたまま地上の出口に辿り着くのが目的である。塔の外側をロッククライミングなどで降りるのは別に禁止されていないが、周辺に棲息する肉食の怪鳥に襲撃されるのでほぼ不可能である。自由落下で着地などが出来るならアリだろうが、その時点でまず念能力者なので、試験など消化試合でしか無いだろう。


塔には隠された入り口が多数あり、入った場所によって様々な合格へのルートが存在していた模様で、ゴンたちは5人1組で多数決をしながら脱出するルートだった。道中には1世紀以上の刑期を有する囚人たちが配置されており、囚人たちは「1時間足止めするごとに刑期を1年短縮する。」という契約の下で妨害してくる。


4次試験

引き続きリッポーが試験官を担当し、無人島を舞台にそれぞれが持つナンバープレートを奪い合うというサバイバル。各受験者ごとに1名ずつ標的が決められ、自分の番号と標的のプレートは3点・それ以外の相手のプレートは1点として計算する。自分の標的が何番であるかは教えられるが、その番号の受験者が誰であるかは教えられない。


それまでの試験の間で受験番号を知っている者が標的だったら良いが、そうで無ければ誰が標的なのかを調べる必要も出てくる。1週間の期間で内訳は無しに合計6点分のプレートを持ってスタート地点に帰ればクリアとなり、サバイバル・戦闘能力・駆け引きの技術を競う。いざという時に見逃してもらう保険用に多く集めるのは禁止されていない為、乱獲も戦略的には間違っていない。持っている1点プレートが出会った格上にとっては3点である可能性があり、そうであればそれを渡す事で見逃してもらえる可能性がある。


最終試験

1対1で対戦する形式で、ネテロが受験者と面接して作成した逆トーナメントに沿って実施し、敗者が次の試合に進む。最後まで負け残った1名のみを不合格・残りの受験者を全員合格とし、1回でも勝てば晴れてハンターライセンスを取得する。ただし途中で失格・棄権者が出たら、その者を不合格者として試験は終了となる。相手を殺害した時は理由の如何に問わず、殺害した者がその時点で不合格者となり、途中乱入などがあった時は敗北が濃厚であった方が強制的に敗北となる。


途中でギタラクル(イルミ)に何かを囁かれたキルアの様子が一変し、次の対戦相手を殺害してキルアが不合格になり、それ以外の生存者全員が合格に終わった。クラピカとレオリオが不自然なキルアの様子・その原因になったであろうギタラクルの不可解な行動などを理由に再試験を要求し、そのクラピカにもヒソカと何か不審な会話をしていたなどの疑惑が指摘されるなど混乱しかけたが、結局ネテロは「如何なる異議も認めない。」という結論を下した。


288期ハンター試験

上記のゴンたちが受験した試験の次の年に実施された試験。会場への行き方はビースカフマロのとある集合住宅の一室のインターホンを押して特定の合言葉を言うこと。あとは指示に従えば会場にたどり着く仕掛けになっていた。


この時ゴンとキルアはグリードアイランドをプレイしている最中だったが、キルアのみ途中でゲームを離脱して受験した。1489人の参加者が会場に辿り着いたが、1次試験の内容は「5人ぶっ倒す」事で、受験者5人分のバッジを奪って試験官の元に持って来ればクリアとなる。


会場内でバトルロイヤルになるはずだったが、キルアが自分以外の全ての受験者を打倒し、ご丁寧にバッジを奪って試験官の前に来た。本来なら2次試験に進むはずだが、ネテロ会長が「そやつの実力はもう証明されとる。」との理由から必要無いとの判断を下し、1次試験のみで終了して合格となった。一方で今回から前年の不合格者がたったの1年で飛躍的に成長したのを見せつけられ、その結果心を折られて今年限りで試験を諦める者が多かったようだ。


289期ハンター試験

特例として暗黒大陸に渡航する者を選抜する目的で実施され、メルエムとの戦闘で死去したネテロの後任(間にパリストンを経て)として会長に就任したチードルを中心に内容を一新した。例年に亘って当然の如く死亡・負傷者が出るそれまでのハンター試験の現状を変えたがっていたチードルの意向が反映され、筆記試験・面接・精神鑑定などを中心にした安全な試験に変更された。


試験の様子は十二支んのメンバーになったクラピカがモニタリングしており、少しでも不審な態度を見せた者は彼の「導く薬指の鎖(ダウジングチェーン)」で察知されて即座に失格とされた。受験者にはビヨンド・パリストン派の刺客が多数も送り込まれていたが、全滅に終わっている。


一方ではカキン帝国の軍人が多数も合格しており、ハンター10則の第3条に例外規定を設け、期間限定の準会員(準ハンター)という扱いにしている。しかしカキンの軍人がクラピカのふるいにかからなかった理由は、「継承戦について肝心な事を聞かされていなかったから。」である事が後々判明し、クラピカを窮地に追い込む事になる。


267期ハンター試験

当時12歳だったジンが受けた試験であり、彼が唯一の合格者だった。プロハンターの間でも有名なエピソードであるらしく、サトツはゴンが持つハンターライセンスが第267期であるのを見ただけで、それがジンのライセンスであると気付いている。


ハンターライセンス

試験に合格した者に付与されるカードで意外と地味な見た目だが、あらゆる偽造を防ぐ最新技術が入っており、本人以外は一切使えない。しかしこのカードの現物を欲しがる好事家が後を絶たず、ライセンスは「7代は遊んで暮らせる。」と言われる程の莫大な額で売れる。それほどの価値を持つが故に盗難に遭う事も多く、取得者の5人に1人が1年以内に何らかの理由でライセンスを紛失している為、プロハンターになったら自身のライセンスを紛失しない事が最初の試練である。


なおライセンスを紛失したとしても、ライセンスの再発行は如何なる理由があっても実施されない。前述の通りハンター試験の再受験も認められていない為、ハンター試験に合格してライセンスを紛失した場合、ライセンスそのものを探し出して取り戻さなければならない。


ライセンスが無くてもプロハンターを名乗るのは自由で、ライセンスを求められても提示できないと「詐称」又は「ライセンスを紛失した未熟者」としか見られず、その扱いに文句は言えない。ただしジンなど偉大な功績を残しているかなりの有名人ともなれば、わざわざライセンスなどを見せなくてもハンターとして扱ってもらえる事が多く、結果としてあまり持ち歩かなくなる事もある。


ライセンスの効力

ライセンスには以下の効力・信用がある。

  • 民間人の入国が禁止されている国の約90パーセント・立ち入りが禁止されている地域の約75パーセントまで入れる。
  • 公的施設の95パーセントを無料で利用できる。
  • ハンターライセンス保有者専用の高度な情報サイトを利用できる。

IPなど端末の情報が筒抜けの場所でハンターサイトを使用すると、即刻ライセンスを狙う盗人が大勢集まってくる事になるので、最低限の欺瞞工作・完全秘匿性のネットカフェ・自前の対策を施した個人用の端末などを使用する工夫が必須である。

  • 銀行からの融資を一流企業並みに受けられる。

裏試験

実際にハンターとして活動するには念能力が必須と言っても過言では無く、ライセンスがあればハンターを名乗って活動できる。しかしハンターに仕事を依頼する人であれば、念能力の有無(更に厳密には纏の未使用)を見て能力を有さない者は、せっかくあらゆる偽装隠蔽が施された斡旋所を見つけても門前払いされるのも珍しく無い。そうで無くても危険な仕事に赴く事が多い為、念能力を扱う程度の実力が無いとまともに生存できないというのもあり、一応能力者で無くても良いという物好きも多少ながらいるらしい。


このように実力が極めて重要な職種である為、ライセンスを所持していなくてもライセンス保有者のハンターよりも信用を得ている実力者も存在し、依頼者側も難易度が高い依頼であるほどライセンスの有無を重視せず、念能力の有無・程度で判断する傾向があり、それ故に「アマだけど。」という枕詞を付けてハンターと名乗る試験に合格していない念能力者も多数存在する。


ハンターとしての活動に事実上必須とされている事なので、本来なら試験に組み込むべき事柄である。しかし念の存在を下手に公にすれば、能力を悪用する「ハンター崩れの犯罪者」が大量に発生する恐れがあるので念能力の存在は世間に秘匿され、ライセンス取得者にのみこっそり教える事になっている。


試験に合格した者には何らかの形でハンター協会に所属する裏試験官が接触する事になっているが、表の試験に合格した時点で念を体得していた者にこの裏試験は当然課されず、合格した後に裏試験の存在を通知された上で自動的に裏試験も合格扱いになる。場合によっては縁に恵まれず、実力は有り余っていたせいでハンター専門の斡旋場に辿り着いてしまい、「あんたの試験はまだ終わってない。」・「見える様になったらまた来な。」などの勿体ぶった言い回しで追い払われる。


このような世間一般に公表していない部分の仕組みがある為、念能力の存在を知らない世間一般ではライセンスを取得した時点で「プロハンター」と呼ばれるのに対し、関係者の間では「プロハンター」とは念能力を体得して裏試験まで合格した者だけを言う。表試験にしか合格していない者は単に「ライセンス所持者」で、大抵はそのままライセンスを強奪される事に対する皮肉でもある。


作中ではクラピカが有力なマフィアを紹介するよう斡旋屋に依頼するも、斡旋屋が見せている念に気付かなかったので門前払いされていた。ゴンやキルアはハンターとしての仕事を始めるよりも天空闘技場に赴いたので仕事で門前払いにならなかったが、闘技場内で念が前提の階層まで身体能力のみで駆け上がり、そのままでは欠損上等の洗礼を受ける羽目になる事から、ヒソカに念の圧力による妨害を食らい、裏ハンター試験官であるウイングに接触を受けて師事する事になった。


関連タグ

HUNTER×HUNTER

ハンター協会


中忍試験:数々の試験を実施し、途中死傷者が出ても咎められない。最後は1対1の対決になるなど形式が似ているとされる。

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