奈良県
ならけん
近畿地方・二府四県のひとつ。
日本の関西地方にある内陸の県。北は京都府、東と南東は三重県、西は大阪府、南西は和歌山県。人口は北西部の奈良盆地に集中し、残りの地域は山岳地帯である。
旧律令国の大和国一国からなり、奈良盆地とその周辺には数多くの史跡を抱える。有史以前の古くから栄えており、弥生時代・古墳時代・飛鳥時代・奈良時代の遺跡や、古代から続く寺社仏閣等に恵まれている。修学旅行では京都とワンセットで巡る行程が定番。
歴史的に見ると最も古い時代から皇居が営まれた地である。一時皇居が河内(大阪府)や近江(滋賀県)におかれた時期もあったが、天武天皇の飛鳥浄御原宮、その後は藤原京、平城京を抱えた日本の首都となり、山城国(京都府)に遷都するまで続いた。
また平安京への遷都の後も南都仏教の総本山を多く抱えたことから仏教勢力が強く、織田信長、豊臣秀吉の織豊政権によって利権が解体されるまで、およそ八百年間、隆盛を誇った。
近代以降、海に面していない本県には大規模な港湾が成立せず、東海道線と東海道新幹線が京都経由で東京-神戸間を直結したため、産業誘致の面でかなり不利な条件を強いられたがJR東海のリニアモーターカー計画では敷設費用をJR東海負担の上で奈良県に駅を建設するというアナウンスが発表されており、県内外の関係者から大きな期待が寄せられている。
高校からの旧帝国大学進学率が全都道府県でトップであり、学力先進県という側面もある。遷都千三百年を祝って朱雀門が復興され、大極殿も再建中。春日大社は豪族藤原氏の氏神として有名で、寺社領は伊勢神宮すら凌いだ。