演:小山力也
概要
クライシス帝国に拉致され改造された改造人間。改造手術を受けた際にそれまでの記憶は消去されてしまったらしく、自分の生まれや名前などは一切覚えていない。
当初は佐原ひとみを助けるべく怪魔界に侵入した南光太郎をつけ狙う刺客として現れたが、洗脳が解けた後は光太郎の味方となって共に戦う。
空手の名人で、霞流拳法という技を使うほか、釵や爆弾、霞網などの武器や道具を巧みに使いこなす。ちなみに反クライシスゲリラ軍女性戦士のセーラという婚約者がいる。
共闘するようになってからは光太郎を「アニキ」と呼んで慕っている。
改造人間であるが、光太郎におけるRXといったライダーに属する変身態を一切持たない。ポジションとしては過去シリーズにおける滝和也(生身だがそれなりに戦闘力がある)、ライダーマン(敵勢力側だったが後に共闘)、電波人間タックル(敵勢力に改造された経緯がある)に一番近い。
後述の怪魔稲妻剣の凶刃に倒れたが、かろうじて重傷で踏みとどまっている為、肉体は何らかの形で強化されていると思われる。
特に近いのはやはり身体の一部のみ人工物でほぼ生身だったライダーマンのポジションであり、敵戦闘員には対抗できるが、怪魔共には決め手に欠ける点・武器や道具を使いこなしてサポートする点が似ている。
光太郎にとってのジョーは新たにできた大切な親友であり、ジョーが重傷を負った際は親友を失うトラウマが再び脳裏をよぎり取り乱した程である。
劇中での活躍
怪魔ロボット・デスガロンを倒した光太郎を抹殺すべく、頭部に被ったヘルメットを介してネックスティッカーによって操られ彼を尾行。協力者を装って奇跡の谷へと案内するように見せかけ光太郎を襲う。
ネックスティッカーが倒され洗脳が解除された後は、光太郎の味方となって佐原茂と共にひとみを助け地球へと帰還した。
その後も光太郎の良きパートナーとして怪魔戦士と戦いムサラビサラに噛まれてムササビ人間になり高台から飛び降りた少年達を自身が作った霞網で救ったり、自らブタ人間となってガイナバラスの基地を探ったり、花嫁に化けてガイナカマキルの作戦を暴こうとする(スネ毛を見たガイナカマキルに「怪物!」呼ばわりされてしまったが)代役を立てなど、数々の活躍を見せている。
しかし、第26話にてボスガンの怪魔稲妻剣によって腹部を斬られ重傷を負ってしまう。
しばらくの間は治療に専念し、回復した後はトレーニングを重ね、第37話にてパワーアップした姿で光太郎の元へと帰ってきた。
クライシス帝国との一連の戦いが終わった後は、自分の過去を探す旅に出かけていった。
『仮面ライダーディケイド』では
『仮面ライダーディケイド』では名前でのみ登場となっている。
彼は「BLACK RXの世界」の光太郎と共にクライシス帝国と戦っていたが、ある日大ショッカーの調査をしていた際に「BLACKの世界」に飛ばされ、そこで「BLACKの世界」の光太郎と共に戦い続けていたことが判明した。
この時劇中では描かれなかったものの門矢士とも出会っていたようで、「RXの世界」の光太郎に対して伝言を送っている。ちなみに、士は『RXの世界』に飛ばされた直後は、この霞のジョーをモチーフとした恰好をしており、RXに霞のジョーと間違えられるというハプニングもあった。
余談
小山力也氏は霞のジョーをほぼ吹き替えなしで演じている。唯一代役を立てたのが上述の花嫁に化けるシーンで、理由は「スネ毛が生えていないから」。
またディケイドでも当初はジョーをちゃんと登場させる予定だったようで、製作側も演者の小山氏にオファーしていたようだが、長年声優業をメインに活動を続けていた故に「恥ずかしい」と言う理由でオファーを拒否し、結局出演は断念された。しかし、後年では「出ても良かったかな」と後悔していることをラジオ番組で吐露していた。
小山が『仮面ライダージオウ』出演時における雑誌でのインタビューによれば、役柄のイメージに対する違和感や自身の年齢などからオファーを断ったことが明かされている。
関連タグ
滝和也…初代ライダーの相棒のはしり
電波人間タックル…ライダーの相棒としての改造人間
平成ライダーの作品で小山氏が(声の出演で)演じたキャラクター達