スペック
形式番号 | Type-0/0A |
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全高 | 4.67m |
全備重量 | 8.07t |
推進機関 |
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武装 |
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特殊装備 |
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パイロット | ゼロ(ルルーシュ・ランペルージ) |
概要
『コードギアス反逆のルルーシュR2』に登場したナイトメアフレーム。
ラクシャータ・チャウラーが開発を手掛け、当初より明確なゼロ専用機として設計されている。
第八世代相当とされる非常に高い性能を有している他、トリスタンと同様に数少ない可変KMFでもあり、本機はフォートレスモードへ変形する事で高速飛行だけでなく潜水をも可能としており、コックピットの気密性も高くなっている。
また、可変機構そのものも民間に払い下げられた折りたたみ式をベースにしているため、複雑なものは使用されておらず、変形完了までの時間も短い。
他の日本製KMFに無い本機独自の機能として、回収されたガウェインのドルイドシステムが移植されている。
操縦システムは通常の方式以外に全てのコントロールをドルイドシステムのコンソールに統合できるモードがあり、その際には基本動作の半分を自動化することで操縦にかかる手間を軽減、操縦から火器管制、解析作業など全て一人で行うことが可能となっている。
これにより、操縦のみ別個の席で行う必要があった複座型のガウェインとは異なり、扱いきることさえ出来れば更に迅速な作戦行動を取れるようになっている。
しかし、それ故に操縦技量を反映した精密な機動は余り出来ず、同格以上の機体との直接戦闘はガウェイン以上に不得手となっている。
ただし、本機は前線での戦術指揮や支援を主な役目とする指揮官機であり、出撃の際には護衛の随伴を前提とし、また防御に重点を置いた性質から直接戦闘でも守りに徹した時間稼ぎは非常に得意であり、必要以上に孤立する状況に陥らなければ余り問題にはならない。
ただし、前線でドルイドシステムを迅速に扱いきれるだけの非常に優れた情報処理能力(俗に言うドルイド適性)を持っていなければ性能を発揮することは難しく、ゼロ以外に本機をコントロールすることは困難を極める。
また、その複雑なシステム故に操作が非常に忙しいため、戦闘中のゼロはずっと思考を回転させつつコンソールを弄りっぱなしであった。
ドルイドシステムを応用した防衛機能「絶対守護領域」はシステムを使いこなせれば絶大な防御力を誇る半面、ドルイドシステムへの適性が無い者にはほぼ扱えず、仮に展開出来たとしてもシステムを処理出来ない限り、防御としては全く機能しないと言っても良い。
ただし十分に扱えるゼロが操縦者ならば、ナイトオブラウンズ4機連続しての猛攻を凌ぐほどの性能を見せており、まさに”空の皇帝”、”動く小型要塞”というべき威容を誇る。
ゼロレクイエムの後はルルーシュ皇帝が何故この機体に乗っていたのか「ゼロ=ルルーシュ」である事実を知らない人々から謎に思われている。この謎からゼロレクイエムの真実に気づいた者が一定数居た事が、ランスロット・アルビオンゼロ、ランスロットsiNの開発につながった事も仄めかされている。
兵装
ドルイドシステム
蜃気楼の心臓部にして要とも言える高性能電子解析システム。
主な詳細はガウェインを参照。
ただし、本機は機体の操縦もルルーシュがこなすため、目まぐるしく戦況が変化する前線で操縦しながら、完璧かつ迅速に使いこなすルルーシュの情報処理能力の高さは推して測るべしと言ったところ。
更に下記二種の兵装の真価を発揮するのにも必要な機能となっている。逆にシステムの適性が無ければ扱い難い。
拡散構造相転移砲
胸部に内蔵された蜃気楼の切り札的武装。
まず液体金属からプリズム状に凝固させたレンズを生成、胸部が展開してこれを射出した後、レンズ目掛けて貫通力に優れた高出力レーザーを照射、レンズを基点にレーザーを広範囲に乱反射させ、進行方向に居る目標をまとめて貫き焼き切るというもの。一見すると無秩序な範囲攻撃にも見えるが、レンズはドルイドシステムにより算出されたデータを基に反射角などが精密に計算されて生成されるため、目標の指定や攻撃範囲の設定などを正確に行うことが可能となっている。また、液体金属を放たずにレーザーのみを照射することも可能。
スタッフからは「ゼロビーム」とも呼ばれている。
『復活のルルーシュ』の前日譚小説及び漫画版では、日本解放戦線の残党である「日本革命軍」が独立武装化した「構造拡散相転移砲台」を使用している。
絶対守護領域
蜃気楼の独自のバリアシステム。
『世界最高峰の防御力』と称される極めて高い強度を誇り、巨大陸上戦艦『大竜胆』の一斉砲撃を真正面から受けても問題なく防ぎ切ってみせた他、パーシヴァルのルミナスコーンやモルドレッドの至近距離でのシュタルクハドロンにも耐えてみせた。
ただし、唯一トリスタン・ディバイダーのエクスカリバーによる一撃には突破された。これはトリスタンのパワーが想定以上だった為、発生させたバリアの出力では耐え切れず機体に過負荷が掛かったことが原因。
また、構造上ハドロンショットや拡散構造相転移砲の射線を塞ぎ易いため、攻撃時には最も守るべき正面方向のバリアを解かなければならないという欠点もある。
ドルイドシステムによって展開範囲や展開場所を設定するため、適性の高いルルーシュとの相性で正確な位置に設定することができる。
ハドロンショット
両腕に内蔵された射撃武器。
ハドロン砲を小型化、単発のエネルギー弾にして撃ち出す、速射性と取り回しに優れた武装。
直接戦闘時の数少ない有効な攻撃手段の一つ。
ただし、ブレイズルミナスなどバリアシステムを持つ相手には火力不足は否めない。
スラッシュハーケン
本機の脛部分に内蔵され、使用時には装甲が下部に動く。装備位置の関係上、この時代のスラッシュハーケンとしては珍しく牽引・奇襲などの補助的な機能のみになっている。
フレイヤ・エリミネーター
シュナイゼルとの最終決戦に際して用意された対フレイヤ専用兵器。フレイヤの開発者であるニーナにロイド及びセシルが協力する事で、決戦の最中に完成した。
フレイヤの爆発反応の拡散を防ぎ、収縮させる事で実質不発に追いやる事ができる……のだが、そのための環境データ入力の猶予が19秒、さらに狙った組成反応が起こる0コンマ4秒以内に本体へ撃ち込まなければならないため、兵器としては「理論上は可能」な試作品レベルの代物でしかない。
だが、ルルーシュとスザクはこの奇跡のような綱渡りを成功させ、天空要塞ダモクレスへ侵入する隙を作った。
『奪還のロゼ』では改良版が登場。環境データの入力は自動化され、半径100メートル以内に撃ち込めば良くなっているなど、実用レベルと言える仕上がりとなっている。
バリエーション
真母衣波
『コードギアス復活のルルーシュ』に登場した後継機。
ゼロの象徴として開発されるも市民から猛烈に反対されたアルビオンゼロに変わるゼロの乗機として再生産した機体。
スザクが搭乗した「壱式」とルルーシュが搭乗した「零式」の2機が登場している。
零陽炎
『コードギアス反逆のルルーシュ ロストストーリーズ』に登場した本機の前身になったと思われる機体。
「ブラックリベリオン」以前に指揮官機として開発が進められていたのだが、完成前にガウェインが鹵獲された事から開発中止となってしまった幻の機体。
頭部に情報収集に特化した強化型ファクトスフィア、両腕にグレネードランチャーをそれぞれ装備しているなど、設計のコンセプトが共通している。
ゲーム作品での活躍
ロストストーリーズ
※各ステータスは9段階改造時のもの
所属 | 黒の騎士団 | COST | 16 |
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MOVE TYPE | 浮遊 | BLOCK | 1 |
ATK TYPE | 遠隔 | DEF | 400 |
WEAPON | 範囲内の敵2体を攻撃 | ATK | 300 |
スキル | 拡散構造相転移砲 |
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一定時間毎に発動可能。範囲内の敵10体に6.5倍の攻撃力で攻撃し、8000の固定ダメージ。19秒間自身への1999以下の攻撃ダメージ無効(スキルレベルが5の場合全ダメージ種別が対象) |
2部6章と同時に実装。スカウト(ガチャ)では、☆4ルルーシュ【世界に対する力】及び☆4ロロ【自慢の弟】とセットで入手できる。後者の実装に伴い、ロロにも専用機補正が入るようになった。
原作通り実装時点で最高値を誇るDEFと広範囲への攻撃を可能とする砲撃型。ちなみに、ブロック数は浮遊タイプを相手取る空中戦でのみ有効となる。
攻撃範囲がやや特殊で、通常攻撃は3マス先を中心に隣接1マス+自身の前方1マス、KMFスキルは3マス先を中心に米の字を描くように計17マスを対象とする。
最大の特徴として、スキルLVが5の場合固定ダメージが19999に、ダメージ無効が5999以下まで増加し自爆などの割合ダメージやスリップダメージも無効化するという超性能へと強化される。
この事から、主に殲滅タイプで遠隔型のルルーシュへ乗せるのが望ましい。なお、セットになっている☆4ルルーシュ【世界に対する力】は守護タイプだが、ゲージを増加させるスキルを持つため、例外的に相性が良い。
欠点はやはりコストとスキル回転の重さ。加えて、隣接するナナメ四方は方向転換も含めて攻撃が届かない死角となるため、こうした弱点を補う部隊編成と立ち回りを心掛けたい。