「余は、総統閣下の生まれ変わりである!」
「総統は相当な嘘つきだ~!」
登場話:第27話「独裁者の野望!! 砕け!死の収容所」
概要
ワニをモチーフとした 侵略ロボットの1体。黒い軍服を身に着け、頭頂部が尖ったドイツ軍風の鉄兜を着用している。ただし兜の紋章はハーケンクロイツではなく「卍」。
ナチス総統閣下・アドルフ・ヒトラーに心酔しており、彼の生まれ変わりを称する。科学特捜隊やその血を引く者を許さず、総統閣下がかつてユダヤ人にしたように彼等を「強制収容所」へと拉致し、強制労働を強いた。
巨大な大砲「ロングロングカノン砲」や毒ガス室を開発した他、「ジーク・クロコダクル」や「オシュベンツィーム」(独語でアウシュビッツ)を掛け声としてクライマーに使用させている。
活躍
国際科学特捜隊技術庁・藤田長官宅を襲撃し、一家まとめて拉致したのを皮切りに、国際科学特捜隊の高官とその家族を次々と強制収容所に誘拐していく。
明日にガス室が完成する前に脱出しようと地下に穴を掘ったり、ガス室を爆破したりせんとするジャッカーの前に、成功寸前の所で嘲笑いながら出現し、彼らをガス室送りにしようとする。
しかしそこに「憎きジャッカーの処刑を見に地獄からやって来た」と称してヒトラーの変装をした番場が登場。「ガス室送りではなく、自身が持ってきた謹製の弾丸を用いジャッカーをロングロングカノン砲で処刑せよ」と命令する。
これを信じたのが運の尽き、番場の砲弾は時限爆弾であったためカノン砲は暴発し、ジャッカーは解放されてしまう(下段の台詞はその時のもの)。
戦闘では果敢にスペードエースに挑み電撃キックをはね返すも、最期はビッグボンバーに腹部を貫かれ、「総統閣下!これよりお傍に参ります!」と叫びながら爆散した。
余談
第26話の次回予告では、「クロコダイル総統」と呼ばれていた。資料によってはこの呼称が使われることもある。
公式図録『百化繚乱』に掲載されたデザイン画(ラフスケッチ)の表記は「クロコダイル総統」とも「クロコダクル総統」とも読める字になっており、名称の混乱の様子がうかがえる。
ヒトラーの死から『ジャッカー』の放送までには32年しか経過しておらず、ヒトラーを崇拝する怪人が出る様は当時の視聴者には強烈なインパクトを与えたであろう。