※本誌のネタバレを含みます!
「聞いた事くらいあるだろ この学校の裏番長____ 3年輩先とは アタイのことだよ」
恋太郎「(聞いた事ない…… そもそも 「裏」じゃない番長すら知らない…)」
プロフィール
※187話で判明。年度内で最も遅い生まれ日に当たるためと思われる。
概要
愛城恋太郎の30人目の運命の人。
お花の蜜大学附属高等学校の裏番長を自称する少女。
※ただしこの学校に「裏」はおろか正規の番長らしき存在は見当たらず、裏番長としてさして有名にもなっていない。
高校3年生ではあるが、実は留年しており二度目の3年生となっている。当然というか、恋太郎ファミリーでは初の留年生。
騎士華を「剣道部の部長」としか知らなかった辺り、彼女やそのクラスメイトである楠莉とはクラスは別な模様。
横に広がった赤い長髪と、縦長の瞳孔が特徴的なツリ目、小柄な体格が特徴。
学内では学生帽に特攻服、黒の指ぬきグローブという典型的な番長スタイルであり、学校指定の制服は着ていない。
「天上天下先我先輩」の文字がでかでかと書かれた特攻服を肩にかけて羽織り、ミニ丈の黒いタンクトップを着てへそ出し状態になったまま黒い長ズボンと厚底ブーツを履いている。特攻服の裏地には桜の刺繍が入っているのが特徴。
また、普段は帽子で隠れて見えないが髪の右側には編み込みがある。
野澤先生のポストによるとブーツありでの身長は詩人、素の身長は8歳の姿の楠莉と同じくらい。同年代の女子やファミリーと比べても相当小柄な部類に入る模様。
人物
番長よりも偉そうだからという理由で裏番長に拘り、留年して生徒最年長となった自分が学校で1番偉いと言って憚らない。
しかも留年するためにあの手この手で体調を崩して出席日数不足に持ち込んでおり、自ら牛乳を飲みすぎて腹を壊したり、吹雪に吹かれて風邪を引いたりという努力の方向音痴をしてしまっている(仮病を使ったりしない辺り根が真面目というべきか)。
あろう事か彼女が生まれたのは4月1日23時59分59秒であり、同年度生まれの中ではどうあがいても年上になることができない。この辺りも「留年して生徒最年長になる」気持ちを後押ししてしまったと思われる。
とにかく「先輩」と呼ばれるのが好きで、行き着けの駄菓子屋では小学生たちを舎弟扱いし「さきせんぱい」と呼ばせている。何かと先輩風を吹かせたがるが、気風や面倒見の良さから小学生たちにも慕われており、人懐っこさと姉御肌が同居した印象。
ただ裏番長を名乗りながら腕っ節は小学生に負けるレベルで弱く、フィジカルの弱さはおそらく静とタメを張れるレベル。おまけに泣き虫であり、小学生の前で泣くのを必死に堪えることも。というかこのレベルの貧弱さで留年するためのみに体調を崩すことは自殺行為に等しく、本人が語っている通りの過酷な試練であったことは間違いないだろう。
彼女がここまで裏番長や先輩の座に拘るのは、体躯の小柄さが災いし何かと周りに見下されてきたため。そして腕っ節の弱さもあり、相手に誇れることも年齢ぐらいしか無かった。
故に「人から見下される事」を嫌うと共に恐れており、留年して裏番長の座を手に入れるに至ったのだ。
学内外で少なからず知名度のある恋太郎ファミリーを、恋太郎をリーダーとする不良グループの類だと思ったらしく自ら恋太郎に接触。
小学生の前で泣きそうになってしまった自分を咄嗟におぶって運んでくれた恋太郎に安らぎを覚え、「高1のアンタより3つも年上で偉い雲の上のような先輩だけど遠慮せず告白していいんだよ!」と恋太郎に告白するよう誘う。
恋太郎の方もドギマギしながら流されるままに告白し、晴れて恋太郎の30人目の彼女となった。
価値観を年功序列に依存しているため、相手が年上とわかるや否やわかりやすく下手に出てしまう。
恋太郎ファミリーには誕生日が1ヶ月先の同年生まれに始まり、1つ年上の大学生、学校の教師、理事長、フリーター、果ては生徒の祖母までいたため、最初は彼女らに激しく媚びへつらった。
しかしそれは「新入りだからという理由で見下されたくない」気持ちの裏返し。
恋太郎に「ファミリーには年齢や加入順を理由に威張る人はいない」と言われたこと、メンバーの大半に「先輩」「さん」付けして貰えたことでファミリーと打ち解けるに至った。
……しかしファミリーには、相手が年上でも普通に呼び捨て・フルネーム呼びするメンバーもいるため、彼女らには激しくツッコミを入れている。
まあ、呼び捨て組とも追々打ち解けるだろう……多分。
余談
名前の由来は「先輩」から。
関連タグ
恋太郎の運命の人の系譜
雪房田夢留 → 輩先 → ?