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東山浩太の編集履歴

2024-09-14 21:37:25 バージョン

東山浩太

ひがしやまこうた

月刊ドラゴンエイジの連載漫画『ストラテジックラバーズ』の主人公。

「でも確かに…今の俺には富も名声もある。」

「それでみんなが寄って来てくれるから、自信も持てそうだよ。」


概要

全国規模の影響力を誇る巨大企業東山グループの創業者で会長、東山慶三の嫡男。ただし、正式な結婚ではなく五十人いる愛人(ミストレス)の内、23番目の愛人志津加との間に生まれた所謂妾の息子。病を患った母が解任されて以後、本編開始時まで大人と子供の双方から虐められて育ち、深刻なマザコンをこじらせながらもその母をも含めた人間不信に陥っている。


名門校白嶺学園の二年生だが、妾の息子という生まれをネタに学校で虐められ、教師を含め誰も助けてくれなかったことで完全な孤立状態。


人物

整った容姿にオンラインチェスの世界大会で優勝できる天才的な頭脳の持ち主。

しかし、上述の経緯で極度の人間不信に陥っており、冒頭の台詞にあるように周りの人間は母親も含めて全て東山のブランドだけが目当てと誰も信じていない。


例外は既に故人となっている異母姉、ライバル企業西河グループの跡取り息子の西河雪哉と妹の西河摩耶。学校内で唯一の味方で想い人の斑鳩渚


そのために人並みの良識やモラルは持ちながら、精神年齢は母に甘えたい幼児で止まった非常に不安定な状態。また、虐められていた反動で善意の類に弱いのでそれに騙されやすく、一度騙されたと知るとよほどのことがないとその相手を以後全く信じなくなる。


動向

父の病状悪化で唐突に後継者に指名され、当初は周りの勝手な言い分に加えて苛めの主犯の山田アキまでいたために拒もうとするが、母が喜んでくれたと聞かされて渋々受諾する。


が、虐めていたアキがいた時点でミストレス候補は金と地位が目当てと決めつけて同じく参加した渚を残す以外考えなかった。しかし、その渚の謀略で一度は退場しながらも復帰した幾島実憂と本当に愛し合ったことで精神の安息を得て、自身を陥れようとした鏑坂世衣良を撃退して境遇の似た日高末愛のネグレクト解消と皆川奈々子との交流と別れを経て成長する。


その後、苛めを知りながら助けなかった負い目から愛人選抜に参加した白嶺亜莉亜をミストレス候補にして学園を裏から掌握して間もなく、雪哉と摩耶に再会。東山と西河の伝統東西砦崩しで互いのミストレス達を競わせ、勝利して摩耶を引き抜く。


摩耶の参加後、姉の旧友南十字花芽理と転校生の熊井真央が候補として参加する中で浩太は自分が渚に惹かれたのは自分と彼女、二人にとっての姉である斑鳩星架の幻影を求めていたと自覚して渚を退場させる。が、その裏で摩耶が不穏な動きを見せていた。


ミストレス達

当初は浩太が人間不信になっていた上に渚を残す以外考えなかったが、実憂の復帰で持ち直してからは徐々に正式なミストレスを増やす。母親役の実憂や妹同然の末愛など疑似家族に近い人間関係でもあるために西側ミストレスには仲良しグループと揶揄される。夜の相手には全員が積極的で、隙あらばガーデンでも学校でも浩太と交わるほど浩太を熱愛している。


斑鳩渚――同級生で想い人。学校で唯一の味方だったこともあり、当初は彼女をガーデンに残す以外考えなかったが、間もなく彼女の危険性を認識。それでも残したのは姉の面影を求めていたからだと自覚し、退場させる。


幾島実憂――音大生。一時は彼女に母性を求めるが、渚の父にスパイを命じられた上に不倫疑惑まであった事実に絶望し、渚とアキに騙されて退場させ、人間不信をより悪化させた。しかし、浅見の配慮で復帰し、潔白を証明するために処女を捧げた彼女と愛し合ったことで精神が安定し、以後は母親役として全幅の信頼を寄せている。


山田アキ――同級生で虐めの主犯格。当然ながら、信用は皆無で渚の横槍が入らなければ即退場させるほどに恨んでいた。が、紆余曲折でアキ本人が浩太に本気で惹かれ、砦崩し以後は浩太も一定の信頼をするようになる。


日高末愛――最年少の中学生。建築家の父がグラビアアイドルと不倫した挙げ句に再婚したことで母共々捨てられ、その母も男遊びにのめり込んでネグレクト状態だった。境遇が似通っているため、やや甘やかしがち。


皆川奈々子――動画配信が趣味の女子学生。苛めで不登校になっていた。何ら能力も持たないが、実憂と並んで一般的な良識とモラルを持ち合わせ、そこだけは認められていた。鏑坂世衣良の謀略も相まって自主退場し、その後も復帰を勧められながらも自分が役に立てないことを自覚して辞退、浩太と互いに精神的な成長を確かめ合い笑顔で別れた。


白嶺亜莉亜――生徒会長。苛めを知りながら、助けなかった恨みでアキ同様に当初全く信用していなかったが、砦崩しで本気で勝ちに行こうとした姿勢である程度信用する。


西河摩耶――幼馴染。幼少時の浩太の写真をスマホに保存し、夜這いを仕掛けるほどに一途な想いを寄せている。しかし……


南十字花芽理――医大生。異母姉星架の同級生でもあったが、在学中に彼女のやり方に異議を唱えてそれが原因で喧嘩別れ、そのまま死別してしまう。その後、星架のことを調べる浩太に篭絡され、ミストレスになる。


ミストレス以外の人間関係

西河雪哉――幼馴染。本人曰く浩太を弟のように思っており、成長後は傲慢にも見える態度を取るようになった。しかし、会社同士を除けば浩太との仲は良好で良きライバルになっている。


斑鳩星架――異母姉。渚の同母姉で、雪哉の異母姉でもある。母の解任後も会っており、彼女を心の支えにしていた。死後はしばらく忘れていたが、後に彼女を思い出した浩太は自分が渚に姉の代わりを求めていたことを自覚し、渚の退場を決める。


浅見奈緒――父の秘書。浩太の女性の好みを把握し、好みの少女をガーデンに連れてきている。砦崩し以後は浩太に身体で奉仕することが増えてきている。


戸村薫――苛めのボス。妾の息子と度々虐めてきたが、世衣良を撃退して成長した浩太にとっては「打ち筋なんかなく、下地さえ作れば簡単に潰せる相手」に過ぎなかったためにコンプレックスを逆に煽られて復讐された。


鏑坂世衣良――和風ファッション企業の経営者。ミストレス候補の一人としてガーデンにやってくるが、実際は浩太を操るのが目的であった。一度は色香を駆使して、浩太を篭絡するが実憂の献身で持ち直され、以後は次々に先手を打たれ、最後の一手も逆用されて完全敗北する。


貴嶋零一――白嶺学園の生徒会副会長。生徒会長の座を狙う野心家で、教師の投票数を不正操作して亜莉亜を陥れて会長の座を奪おうとする。しかし、結託していた浩太の裏切りに遭うばかりか集計システムを操作した弱みを握られ、縮こまる。これ自体、貴嶋が不正をするように浩太が誘導した結果で、亜莉亜は気付いていた。この時点で既に浩太と亜莉亜との実力差が露呈しており、戸村に並ぶ家柄だけの輩である。


関連タグ

ストラテジックラバーズ

斑鳩渚 幾島実憂 山田アキ 西河摩耶

西河雪哉 浅見奈緒


主人公 チェス 頭脳明晰

マザコン 人間不信 苛め


マザコンと人間不信の類似キャラクター

ルルーシュ・ランペルージーー父への憎悪と物事をチェスに例える天才的な頭脳が共通。また、母に起因する幼少時のトラウマ故に人間不信も共通。こちらは本当に愛してくれる女性がいたが、一人の例外を除きそれぞれ離別している。


シャア・アズナブルーー母の愛に飢え、それを求めた女性がいる共通点がある。ただし、死別して十年以上経った後もそれを引きずるシャアに対し、浩太は最終的にそれが満たされている


上記の二人と同じ年齢の頃にはいた本当に心を開ける友人どころか打算と本音が入り交じった複雑な感情を抱いた友人さえいないという二人よりも悲惨な環境にある。







































2024年10月号までのネタバレにつき注意

渚を退場させた後、修学旅行は摩耶の提案で京都に決定した。浅見は白嶺学園の修学旅行は使用人も同行可能という事で、自分も行くと願い出た。


浅見が着いてくるという事は、摩耶が提案した修学旅行先の京都は西河の総本山があり、他に何かがあるという事=摩耶が何かを隠していることにも気付いていた。できるだけ自分から離れないようにと告げるが、二日目に一瞬の油断を突かれて摩耶が裏切り、浅見はカルト教団南方睡蓮寺と結託した西河善吉の元へ連れていかれてしまう。


そこで初めて、浩太は摩耶が自分どころか雪哉達さえ騙していたという恐ろしい真実を知った。


ガーデンに残った花芽理の情報から、睡蓮寺の保養所を見つけた浩太は独断で着いてきた亜莉亜と乗り込もうとするが、そこは違っていた。ならばと、人手を増やそうと東山の重役達に連絡を取るが、次期会長の命令でも思い通りにならない社内機密を漏らさない教育をしているから問題なく、助ける必要などないと取り合わず、更に代わりの秘書までも手配されていた。


直後に浅見が連絡をしてきたことで場所の推測はできるが、人手も時間が足りない。そう思われた時、東山にいるある女から電話がくる。


…俺は、何をしたらいい?


話が早くて助かるよ。

簡単に言うとね、私の命令も聞いてくれたら協力してあげられるよ?

ただ、''使い方''は君が決めてくれ。次期会長の手腕も見せていただきたいのでね。


東山の社員の女と取引をした浩太は東山の兵隊達を借り、浅見の監禁場所も特定した。見限ったわけではないが、今の摩耶を説得し、本心を聞くことはできないと悟った浩太は意を決する。


ふっ、面白い。簡単に反省されるより、この方が良い……

話し合いは諦めるよ。


反撃開始だよ、摩耶。


浅見の奪還と摩耶の真意を聞き出すべく、浩太は反撃に出た。

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