ロンパールーム
ろんぱーるーむ
概要
「先生」(2代目以降は「みどり先生」)と呼ばれる司会者のお姉さんが子供達に大事な約束事を教えたり、子供達とゲームをしたりしてふれあう教育バラエティ番組。
1963年10月からから1979年9月にかけて日本テレビ系列他で放送されたが、最後の半年間は「新・ロンパールーム」というタイトルで放送された。
また、1980年4月から9月にかけて、テレビ朝日でも田中星児を進行役とした「星児と遊ぼうロンパールーム」を放送したことがあるが、テレ朝独自の内容となっていた。
きれいなきんたま事件(くまのぬいぐるみ事件とも)
この番組に関して、歴史に残る放送事故が起きたとされる、ある有名な都市伝説がある。
番組中のゲームで「き」で始まる言葉を答えるように言われた子供が「きんたま」と答えてしまい、「先生」がもっときれいな物を答えるように言ったところ「きれいなきんたま」と答えたためにその子はCM中に退場させられ、CM後にはその子がいた席に熊のぬいぐるみが置かれていたというもの。少なくとも、番組の終焉から5年ほどが経過した1980年代の中頃には、マニアや放映関係者の間で語られ始めていたという。それがロンパールームという番組が歴史の流れに埋もれていく(おかあさんといっしょと違い、当番組は時の流れと共に忘れ去られていった)につれ、都市伝説となっていったものと思われる。
この都市伝説に関しては、当番組の2代目「先生」であったうつみ宮土理が実際に起こった出来事であること(彼女が『先生』として出演していた1966年~[1969年]]までの期間のどこかの放映回という)を認める証言をテレビで行っていた事もあるが、当時まだVTRが高価で、国営であるNHKですらも、番組の収録に使用していたテープを別の番組の収録に使い回したりしていて、映像は恐らく残っていない事から、その真相は(半世紀以上経過した現在でも)未だに定かではないとされている。しかしカセット式のVCRが業務用に普及する以前は、日本テレビ放送網では生放送の記録にはVTRではなく同軸ムービーカメラ(テレビカメラと同一焦点を示す16mmもしくは32mm銀塩ムービーフィルムカメラ)を使っていたはずなので、事件の映像の現存の可能性は無くはないはずである(NNN系報道番組の古い映像はそれによって記録・保存されている。有名どころでは静岡駅前地下街爆発事故で1度目の爆発の後、『ズームイン!!朝』の時間枠ということもあって急ぎ駆けつけた静岡第一テレビのクルーが2度目の爆発事故に巻き込まれるというショッキングな映像が放送されたが、同軸ムービーカメラ(キヤノン・スクーピック16)が“生還”したことで、この瞬間が世に残されることになった)。
うつみ宮土理女史がこの事件のことを語り始めたのは、番組の終焉からも遥かに後年の平成時代の後半なので、事件からの時間経過による記憶違いが多少なりとも含まれていると思われる。なお、女史によれば、その発言をしてしまった当事者の男児とは、事件から十数年ほど経過した後に、ある番組の企画で青年に成長していた男児と再会できたとも述べている。なお、女史は男児との二度目の再会を願っているようであるが、件の男児が2024年現在まで存命であれば、(事件の起こった1960年代後半の時点で幼児であったことを考えると)少なくとも還暦に近い年齢となっているはずである。その回のスチール写真も残っていないと思われるが、事件の当事者である女史は男児のその当時の風貌と服装を後年に至るまで詳細に記憶しており、事件の様相を後世に伝えている。
笑っていいとも!ではテレフォンショッキング中にタモリに対して「番組が年内終了するのか?」と繰り返し質問していた観客がCM中に退場させられ、CM後にはこの観客がいた席に熊のぬいぐるみが置かれるという事件が実際に起きている。違う番組とはいえ都市伝説とされていた事が後から実現した例とも言える。
平成教育委員会(当番組と同じ教育バラエティ番組でありながら、先述の「笑っていいとも!」と同じフジテレビ系列で放送されている)では、1993年4月3日放送分(卒業式スペシャル)の5時間目の音楽の授業の1問目にて、「幼なじみ」という歌の1番の歌詞内の空欄を埋める問題(「幼なじみの思い出は ???の味がする♪」で、正解は「青いレモン」だった)にて、岡本夏生が「しょっぱいさお」と、「(きれいな)きんたま」に匹敵する放送事故級の珍解答をしてしまい、講師(司会)の北野武(ビートたけし)に「バカモノ!!もう辞めるからってなんでもしてもいいってもんじゃねえよコノヤロー!!岡本!黙っていい気になりやがって…コノヤロー!…バカモノ!!」と、強制退場までとはいかなかったが、厳重注意を喰らっていた。
pixivでは不謹慎な発言や「言ってはならない」発言をしてしまった人物が次のコマで(あるいは「しばらくお待ちください」というテロップが流れているコマを挟んだ後で)ぬいぐるみに置き換えられていたり、この事件を連想させるような形で熊のぬいぐるみが登場したりしているといったように、この都市伝説をネタにしたイラストにも番組名のタグが付けられていたりする。