四半世紀姿を消していたが再び現れた怪獣の王。数々の闘いの記憶が細胞に刻まれ、かつてない強さを誇る。
ムービーモンスターシリーズ ゴジラ (ゴジラVSガイガンレクス)商品紹介文より一部引用
概要
かつて起こった熾烈な戦いから四半世紀過ぎ、平和になった世界に突如現れ攻撃をし始めたガイガン軍団。
抵抗するも圧倒的な戦力差に為す術も無く蹂躙される人類の前に現れたのは長らく姿を消していた伝説の怪獣王だった…
『ゴジラVSガイガンレクス』に登場するゴジラ。
続編『ゴジラVSメガロ』にも引き続き登場。
データ
身長:120mソース
体重:不明
ゴジラVSガイガンレクスでの活躍
破壊活動を行うガイガンミレースの軍団の前に現れたゴジラ。その圧倒的な力で瞬く間にガイガン達を葬った。
その直後、上空より飛来したガイガンの王ガイガンレクスと戦闘を開始し、互角の戦いを見せるもガイガンレクスは自身の能力で9体ものガイガンミレースを呼び寄せると自由自在に操り、変幻自在で予測不可能な攻撃を繰り出しゴジラは追い詰められてしまう。
その時ゴジラが白い閃光を放ち、取り囲んでいたガイガン達を吹き飛ばすと勢いそのままに白く光る熱線を放ちガイガンを撃ち落として行く。そのゴジラの姿はかつてのバーニングゴジラを彷彿とさせる姿だった。
ガイガンレクスは残った6体のガイガンミレースのコアを取り出すと自身のエネルギーに替え、高出力のビームをゴジラに放つ。対するゴジラも押し返さんと渾身の力で放射熱線を撃ち、互いの攻撃は激しくぶつかり合う。熱線とビームの競り合いはガイガンレクスの方が優勢に見えたがゴジラは更に熱線の威力を上げ押し返すと両者の必殺の一撃は相殺され、大爆発を起こした。
力尽きるかの様に空から落ちてくるガイガンレクス、そしてその白煙の向こうでは勝利を確信するかの様にゴジラが咆哮していたのだった…
ゴジラVSメガロでの活躍
今作では前作で倒したガイガンの残骸を破壊して回っているらしく、それらを特生自衛隊が回収していることを察知して日本に現れたのではないかと言われている。
特生自衛隊が撃ち込んだ特殊弾によって、核エネルギーが総量の3割に落ちるほど消耗しながらも前身を止めないゴジラだったが、突如として現れたメガロに急襲されそのまま戦闘になる。
得意の尻尾攻撃を繰り出すも身軽な上に空を飛べるメガロには当たらず更には電撃攻撃を繰り出され窮地に陥る、しかしゴジラも負けじと新技である熱線のエネルギーを拳に集中させたパンチや火球の様な攻撃を繰り出し、更には背鰭からエネルギーを放射して空を跳んでのドロップキックという驚愕の新技も披露してメガロを圧倒。
ゴジラの猛攻の前にメガロも敵わずエネルギーを帯びた拳で角を掴んでへし折られ活動を停止するも、謎の少女の力により再起動したメガロは両腕を合体させて巨大ドリルにして突貫、ゴジラを貫かんとする。しかしゴジラはガイガンレクス戦でも使用した切り札である白い熱線でメガロの胴を両断し勝利する。
メガロを撃破するも、かなり消耗したのかゴジラは勝利の雄叫びを上げた後、力尽きる様に倒れ込んでしまうのだった…
……が、エンドロール後にて目を覚まし…
外見
vsシリーズに登場する平成ゴジラに近しい外見をしている(理由は後述)がレジェゴジの様なマッシブさも併せ持つ。
頭部の凹凸の形状、前肢の指の本数などから、制作的には雪のゴジラの3Dモデルを改造して使用していると思われる。
戦闘能力
ゴジラの十八番とも言える放射熱線はもちろん、熱線の威力を衝撃波として放つ体内放射、屈強な手足から繰り出される格闘攻撃や強靭な尻尾で叩きつけるなど正にゴジラらしい戦い方を見せる。
続編であるVSメガロでは特殊弾の影響でエネルギー効率を重視した戦法を編み出しており、体内放射のエネルギーを拳に集中させて繰り出すパンチやエネルギーを火球の様にして放つ放射火球とも呼べる技、更にはエネルギーを背鰭から一気に放出した勢いで跳躍してのドロップキックなど、歴代シリーズと比べても類を見ない程に多芸になっている。
攻撃面だけで無く防御面も優れておりその表皮はかなりの強度を持ち、戦車を貫きビルを両断するほどの威力を誇るガイガンの鉤爪やメガロのドリルを受けても傷一つ負わないほどの頑丈さを見せた。
特筆すべきは擬似バーニングゴジラとも言える形態である。赤く溶岩の様に光っていたバーニングゴジラとは違い、その表皮は白い輝きを放っており、それに伴い熱線の色も青から白に変わっている。この形態のゴジラが放つ放射熱線は桁違いの威力を誇り、熱線の一薙で街は爆炎に包まれ辺り一体を火の海に変える程。
メガロ戦でも追い込まれた際に白い熱線を使用しメガロを撃破した事から、この技がゴジラの切り札である事が分かる。
vsシリーズとの繋がり
明言こそされてないものの、劇中冒頭の語りや白煙の奥で咆哮するゴジラの描写、今作のゴジラの外見(特に顔)がvsシリーズの外見に近しいことから『ゴジラvsガイガンレクス』は『ゴジラvsデストロイア』の後の話ではないかという考察がある。
よって本作で活躍するゴジラはかつてのゴジラジュニアである可能性が高い。
しかし続編のゴジラVSメガロでは自衛隊と交戦しており、一見ベビーゴジラ時代からの人間への情を捨てて人類に対して敵意を持っているかのように思えるが、一方で前回の戦いで破壊したガイガンレクスの残骸を自衛隊が密かに回収して保管している事が作中で明かされ、『人類が悪用する事を恐れたゴジラはその残骸を完全に消すために出現し暴れていた』のではないかとも考察できる。
実際、上記の通り高い戦闘能力を持っているにもかかわらず、作中では人類や都市を積極的に攻撃しようとはしておらず、自衛隊の攻撃を受け続けて逃走してもおかしくない程エネルギーを消耗し抑え込まれていた事から見て、人間に対して戦う意志はないとも考えられる。
VSシリーズのその後及びゴジラジュニアであるかどうかをぼかした理由は不明であるが、はっきりと明言してしまうとVSシリーズを知らない視聴者の混乱を招いてしまう可能性があり、VSシリーズを知っている視聴者のみ冒頭のナレーションが意味することを理解できるようにした可能性がある。
一方で短い時間や終始怪獣バトルのみのストーリー、CGによる怪獣・戦闘描写等、過去のVSシリーズとは大きく異なる作風であることから、VSシリーズ・ジュニアのその後であるという設定を付けた場合にしっくりこないファンが出てくることを考慮してVSシリーズとの繫がりは有るとも無いとも、どっちともとれるようにした可能性も考えられる。
余談
『ゴジラvsデストロイア』ではバーニングゴジラのメルトダウン後、力尽きていたゴジラジュニアが膨大な放射能とエネルギーを吸収しゴジラとして復活する描写で幕を閉じる。
ファンの間ではゴジラジュニアが進化し復活したゴジラを主役とした作品を望む声も多かったがvsシリーズはvsデストロイアで完結してしまった為に続編が出る事は無かった。
しかし2022年、本作に登場するゴジラがvsデストロイアのラストに現れたゴジラと同一個体と思われる為、念願が叶ったファンも少なくないとか。
VSメガロで見せた熱線エネルギーによる跳躍からのドロップキックはリメイク元であるゴジラ対メガロでも行っておりこちらもメガロに強烈なドロップキックをかましている。ただジェットジャガーが抑えたメガロに、顔を空に向けた仰向けの体勢で地面と平行に滑るように突っ込んでいくというシュールな絵面である。
数多くのシリーズがあるゴジラはそれぞれ作品の略称などで呼ばれる事が多いが(シン・ゴジラ→シンゴジ、ゴジラ2000ミレニアム→ミレゴジなど)、ゴジラvsガイガンレクスの略称はレクゴジ(ガイガンレクスのレクスとゴジラを縮めた略称)が定着しつつある模様。