DATA
(※)公式サイトで「ブレーザーの星の出身」と記載されている。
概要
『ウルトラマンブレーザー』に登場した怪獣。
赤い不死鳥のような怪獣で、全身をイルーゴを一瞬で燃やし尽くすほどの炎で常に覆っている。胸部や翼には青い模様が刻まれている。
命名者はゲント隊長で、「ファイヤードラゴン」というド直球なネーミング(横のエミ隊員は呆れ気味だった)を略したもの。
公式サイトでは「ブレーザーの星の出身」と記載されている通り、実はM421で生息している怪獣にしてブレーザーの相棒であるらしく、ブルードゲバルガの戦いでブレーザーを助けるべく宇宙装備研究所第66実験施設のワームホールから地球に来訪した。ゲント隊長には「ご主人様のピンチに気付いてワームホールを駆け抜けてきた」と推察されており、劇中ではブレーザーもファードランを見るなり友好的な態度を取っている辺り、母星でも両者は極めて良好な主従(共生)関係を築いていたようだ。
この怪獣に対して防衛隊はどう認識するかは不明であるが、初登場時に飛来を検知したアースガロンもファードランへは攻撃をしておらず、戦闘後のゲント達の会話から少なくともSKaRDはブレーザー同様の味方と認識している。
ブレーザーに「ファードランストーン」として力を貸すことで、「ファードランアーマー」やチルソナイトソードと合体した「チルソファードランサー」となる。
また、ファードランアーマーを纏った際、それまで赤く点滅していたブレーザーのカラータイマーが青に戻っていることから、ブレーザーにエネルギーを分け与えることもできる模様。
初登場以後はファードランはあまり登場しておらず、22話と最終話となる第25話に登場するのみ。
余談
主人公に相棒怪獣が設定されたのは『ウルトラマンX』のサイバーゴモラ以来となる。
玩具は所謂DX玩具として発売。サウンドギミックやチルソナイトソードと合体させることでチルソファードランサーとなる。またチルソナイトソードとセットになった「究極コンプリートボックス」も発売される。
外観・サイズはチルソファードランサーを主軸にされている都合上、ブレーザーのフィギュアより大きく、また炎のエフェクトの無いメカニカルな姿となっている。
実は必殺技サウンドはファードランではなくチルソナイトソードの方に搭載されており、剣の柄にあるスイッチを合体によってONにすることでランサー時のサウンドに切り替わるという仕組みになっている。スイッチは爪楊枝などの細い棒や伸ばした爪で押すことが出来るため、フライングでサウンドを聞いてしまった人もいるのではないだろうか。
令和ウルトラマンでは、TVシリーズ初のフルCGで描かれている怪獣である。
最初からフルCGを前提にデザインされたとのことだが、現時点では炎のエフェクトが強すぎるために玩具版のような本体の姿を視認することは難しく、今後炎をまとっていない姿が劇中に登場するかは現時点では不明。
デザイナーはブレーザーまでのニュージェネウルトラマンやグルジオシリーズ等を手がけてきた後藤正行氏とバンダイ。後藤氏によると先にファードランアーマーをデザインしてそこからファードランのデザインを逆算して作ったようである。(出典)
- 炎を纏った姿なのもシリーズ構成・メイン監督の田口清隆監督の地球にいるような概念的なドラゴンではなく姿が見えない方がいいという拘りが取り入れられている。
関連タグ
ゴルドバーン:姿が酷似している怪獣で強化形態のキーパーソンになるのが共通している。
リトラ(S):翼を持つ相棒怪獣の先輩。ファードランとは鳴き声も酷似する他、炎を纏うという共通点もある。
サイバーゴモラ:上述の通り、相棒怪獣の先輩。変身して主人公の鎧となる事も共通。こちらは防衛チーム由来の怪獣。