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概要編集

Xioとは「Xeno invasion outcutters(未知なる外敵からの防衛戦闘部隊)の略で、ウルトラフレアによりスパークドールズから目覚めた怪獣に対抗するために作られた、地球防衛組織UNVER(Ultimate Noxious event Versus Earth Ranger 究極の有害事象に対抗する地球レンジャー)の実働を担う特殊防衛チーム

本部はスイスジュネーブに置かれている。


日本支部では東京郊外に存在するX字型の基地「オペレーションベースX」を拠点に活動しており、周辺設備も含めて2700人の人員が勤務している。ファントン星人グルマンによって伝えられたオーバーテクノロジーを駆使したスーパーメカを多数装備する他、スパークドールズの研究・分析も行っており、それをサイバー怪獣という形でデータ化している。この為、前作UPGとは規模が段違いである。


怪獣の撃破数こそまだそこまで多くはないものの、宇宙人のオーバーテクノロジーを利用している為なのか、その科学力や技術力は目を見張るものがある。エックスモンスアーマーのようにXioの科学力がなければ到底実現不可能だったものもある上、戦闘の際にもXioの援護がなければ間違いなくエックスが敗北(最悪の場合死亡)していたであろうと推測される局面も数多い(第4話や第7話など)。そのため、エックスにとってはこれ以上ないほど最高のパートナーであり、持ちつ持たれつの関係にある防衛チーム…と捉えることもできるだろう。


また、第16話では事件を起こした宇宙人を退治するのではなく逮捕するという、防衛チームらしからぬこともしていた事が判明した(逮捕された宇宙人がどうなるのかは不明)。


本編終了後の後日談である劇場版では、オーストラリアに怪獣の更生施設(恐らく、『ウルトラマンコスモス』における怪獣保護区のようなものだと思われる)を建設する予定が持ち上がっていることが語られているが、住民たちの反発が根強く、計画は難航している模様。


Xioでは発令する警戒態勢を5つのフェイズに分類しており、フェイズ1が異常なし、フェイズ2が警戒レベル、フェイズ3が怪獣出現、フェイズ4が都市部に怪獣出現、フェイズ5が更なる緊急事態となっていることが『DXエクスデバイザー』の収録音声でわかる。劇中ではフェイズ4まで発令される事がほとんどで、フェイズ5まで行ったのは劇場版での1回のみ。

また、怪獣達もタイプ毎に呼び方が異なっており、

宇宙人 (タイプA)

ロボット怪獣(タイプM)

地上怪獣 (タイプG)

鳥系怪獣 (タイプB)

水棲怪獣 (タイプF)

ウルトラマン(タイプU)

というふうに、今までの防衛隊とは違ったスタンスで呼ばれている。

ちなみに『ウルトラマンネクサス』のナイトレイダー以来の、「副隊長」が置かれている防衛チームでもある(さらに、副隊長が[[女性である点もナイトレイダーと共通する)。

また、『ウルトラマンZ』のストレイジが登場するまではのメイン格として登場した最後の防衛チームでもあった(次作以降、防衛チームは物語の主軸から外されている)。


メンバー編集

特捜班編集

神木正太郎(演:神尾佑)

Xio日本支部隊長。48歳。

「敵を倒す」のではなく「敵を理解する」という信念の持ち主であり、人類の脅威である怪獣に対しても可能な限りその姿勢を崩さない。

なお、演じた神尾佑氏は5年前のライダー左肩に人形を乗せたラスボスを演じていた


橘さゆり(演:月船さらら)

Xio日本支部副隊長。40歳。

元ハイパーレスキュー隊員であり、人命救助のエキスパートでもある。

情報分析・作戦立案担当(要するにチームの参謀格)で、隊員たちを優しく、時に厳しく見守る母親的存在(彼女自身も二児の母親である)。しかし人命救助のためなら怪獣撃滅もやむなしという考えを持っている。

第20話にてデュナミストに選ばれ、ウルトラマンネクサスへと変身した。


山瀬アスナ(演:坂ノ上茜)

大地とバディを組んでいる女性隊員。19歳。


風間ワタル(演:細田善彦)

24歳。射撃の名人で、無骨で不器用だが正義感は強い。また、宇宙飛行訓練の成績が優れていたため、スペースマスケッティの操縦も担当する。

高校時代はラグビーの選手でラガーマンとして活躍しており、日本代表にも選ばれたほどの実力の持ち主。その高い運動神経を買われてXioにスカウトされた。

作戦がうまくいったり、敵に勝利したりする際には大はしゃぎする一方、想定外のアクシデントが起こると冷静さを失ってテンパることが多いなど、少々子供っぽい一面もある。また、情に厚く涙脆い面もある。

恋愛映画が好きなようで、一番のお気に入りは「ローマの休日」らしい。

イサムという弟がおり、第9話で重要な役どころで登場してくる。彼もまたラグビーの選手として名を馳せているようだ。


貴島ハヤト(演:松本亨恭)

24歳。クールでストイックな性格。スカイマスケッティの主な搭乗者で抜群の操縦技術を誇る。

同期のワタルとは互いを認め合うライバル同士で、出撃の際もコンビを組むことが多い。

長野県で蕎麦屋を営む父親(声:千葉繁)がいる。

なお、演じた松本亨恭は、翌年のライダー闇医者のサブライダーを演じている


ラボチーム編集

大空大地(演:高橋健介)

本編の主人公。ウルトラマンエックスにユナイトする。

ラボチーム所属だが、怪獣出現の際には特捜班の隊員としても活動する。


三ケ月マモル(演:原田隼人)

20歳。のんびりした性格の理系男子で、滅多なことでは感情を荒らげない。

大地とは自分の得意分野と重なる研究をしていることから意気投合している。

新ウルトラマン列伝』では、ゼロから「マモちゃん」と呼ばれていた。


高田ルイ(演:百川晴香)

18歳。いつも個性的なファッションに身を包むムードメーカー。

海外留学中に様々な発明を手掛けた天才少女で、マモルにスカウトされXioに入った。

エレキングがお気に入りらしく、ゼロにも一目惚れしている。


ファントン星人グルマン博士(CV:松本保典)

Xioのラボで研究を進めるファントン星人の科学者。

地球人に自身の持つオーバーテクノロジーを伝え、Xioの設立にも大きく貢献したという超重要人物


オペレーター編集

有事の際にオペレーションを担当する隊員。作中では2名登場している。

一応、実戦訓練は受けているようで、最終話ではジオブラスター(ウルトライザー)を携行して神木隊長らと共にグリーザの迎撃に当たった。

なお、演じているのは、本作の主題歌を担当しているvoyagerのメンバーであり、下の名前も演者のものから採られている。


山岸タケル(演:TAKERU)

管制・通信を担当するオペレーター。

自分の仕事に忠実で、日々ボイストレーニングを欠かさない。


松戸チアキ(演:瀬下千晶)

タケルと同じく管制・通信を担当するオペレーター。

趣味の音楽でタケルと意気投合し、公私共に仲がいい。


UNVER編集

南川大輔(演:三浦浩一)

UNVER日本支部長。女性の側近を従えている。

第6話ではルディアンが市街地での破壊活動(搭乗者であるテルが意識を失い、防衛プログラムが作動したため意図的なものではなかったのだが)を行ったため、ゴールド星人テルが侵略者であると一方的に断じるなど、どこか前作神山長官を彷彿とさせるタカ派であるかのような印象を与えたが、第7話ではエックスやテルと一致団結してガーゴルゴンを撃破したXio隊員達の活躍を素直に賞賛し(というか、Xioがテルと共同戦線を張った際にも、介入することなくその決定を尊重している)、決して高圧的なだけではない一面を見せた。

元々、神木をXioの隊長に推薦したのも彼である。


南川の側近(演:太宰美緒)

南川の側近を勤める女性。名前は不明。

第7話ではガーゴルゴン打倒の為に必要な手段を講じるなど活躍する。


メカニック編集

各メカや装備には音声ナビが備わっており、「~します」といった敬語口調でナビゲートする。このナビの声を演じるのは山村響

車両編集

前作に引き続き日産電気自動車が提供された。前作では塗装が統一されていたが、今作では各車両ごとに色分けされた。


後述するジオマスケッティと合体することが可能で、合体後はそのままコックピットブロックとなる。名前の由来は三銃士のメンバーからとっている。


ジオアトス

使用車種:リーフ

全長:4.4m/最高時速:200km/定員:5名

赤い特捜車両。

車体ルーフ上の砲塔からアトスレーザーというレーザー光線を発射する。

名前の由来は三銃士のリーダー「アトス」。


ジオアラミス

使用車種:e-NV200

全長:4.4m/最高時速:180km/定員:7名

青いワゴン型車両。

ルーフ上の二連装砲からアラミスレーザーという光線を発射する。

名前の由来は三銃士のメンバー「アラミス」。


ジオポルトス

使用車種:e-NT400(F24型アトラスがベースの電気商用車、2011年東京トラックショー参考出品モデル)

全長:6.8m/最高時速:180km/定員:3名とコンテナ内に8名。

黄色いトラック。

名前の由来は三銃士のメンバー「ポルトス」。



戦闘メカ編集

ジオマスケッティ

全長:8m/飛行速度:マッハ3

「マスケッティシステム」の中心装備である無人変形ユニット。

単独でも飛行が可能だが、その真価は各種車両と合体することで発揮される。

なお、当初は1機のみ配備されていたが、第21話で2号機が完成・実戦へと投入され、大気圏内外双方に出撃が可能になった。だが最終回でワタルがグリーザに特攻させたため大破・炎上してしまい、失われた。

また、詳細は不明だが第21話でジオマスケッティを変形させたと思われる艦艇が多数登場し、後述のペルセウスミサイルを使用したが、グリーザに全機破壊されてしまった。

劇場版の時点では、確認できるだけでも少なくとも日本支部に3機が配備されており、これによりマスケッティシステムの複数運用が可能となっている。

名前の由来はマスケット銃


スカイマスケッティ

スカイマスケッティ

全長:8m/飛行速度:マッハ3

ジオアトスと合体した戦闘機形態で最も多用された形態。

武器は両翼のファントン光子砲とミサイル。サイバーキングジョーカードをロードすればキングジョーのデスト・レイのパワーを加えた「キングジョーデストレイ砲」が、リミッターを解除し、サイバーバードンカードをロードすれば、機体を炎に包んで特攻する「バードン・フェニックス・アタック」を使用する。後者の使用後は機体が大破する為、衝突前に脱出する必要がある。


スペースマスケッティ

全長:6m

ジオアラミスと合体した宇宙戦闘機形態(大気圏内でも運用可能)。ジオマスケッティの機首が180度回転し左右に分解した形態。

武器はファントニックレーザー。劇場版では綿菓子光線も装備されていた。サイバーテレスドンカードをロードすればベムスターの消化液と化学反応を起こして爆発する「溶岩熱線」が、サイバーベムスターカードをロードすればベムスターの吸引アトラクタースパウトを再現した「ベムスタールイルイシールド」が使用可能。

ジオマスケッティ2号機と合体すると高精度空間測定機が使用可能になる。

オーブ劇場版にもチラッと登場している。


ランドマスケッティ

全長:9m/最高時速:250km

ジオポルトスと合体した戦車形態。ファントニックグラビティシステムでホバリング走行する。

ジオマスケッティが機首と翼を折り畳んだ形態。

武器はファントンレールキャノンで、サイバーレッドキングカードをロードすれば「レッドキング徹甲弾」が、リミッターを解除し、サイバーゼットンカードをロードすれば「ゼットンレールキャノン」が発動する。


隊員装備編集

ジオブラスター

実戦隊員たちが標準携行している光線銃。発射時には音声によるナビゲートを行ってくれる。

また相手が人間、あるいは怪獣の鎮静化を目的とする場合、パラライザーモードにすることで麻酔銃としても使用可能。


ウルトライザー

光線銃ジオブラスターウルトラブースターを装着して完成するカスタムブラスター。

グルマン博士がエックスの力を解析して作ったものだが、光線発射モードの手の組み方・光線エフェクト・光線発射時のSEは、どれも初代ウルトラマンスペシウム光線と同じもの。ちなみにスペシウム光線は全てのウルトラ戦士の光線技の原点とされる技なので、何もおかしくはない…かも。

第14話では前作組織UPGの射撃の名手であるアリサが使用した。

劇場版ではグルマン博士が過去にウルトラマンを見たことがあるらしく、とあるアイテムを創作している事からウルトライザーは初代本人をイメージしている可能性がある。


なお、スペシウム光線を放つウルトラマンと銃の組み合わせという発想はこれ以前にも存在していて、スペシウムシューターという2010年頃に販売された水鉄砲がそれである。


ジオバズーカ

大型バズーカ砲。サイバーゴモラカードをロードする事で超振動波のパワーを加えた「ゴモラ振動砲」


ジオデバイザー

隊員全員が携帯するマルチデバイス型通信機。スパークドールズとなった怪獣の感情を分析できるガオディクションもインストールされている。

大空大地のものはウルトラマンエックスのデータが宿ったことでエクスデバイザーとなる。


その他編集

ペルセウス

世界各地のXioの支部に配備されている大陸間弾道ミサイル。

第7話で多数が宇宙空間のガーゴルゴン目掛けて発射されるが、全機撃墜され、エネルギーを吸収されてしまった。第21話でもxio USA第七艦隊がグリーザに向けて発射したが全て破壊された上に艦隊も壊滅した。


エナジーシールド

第19話から投入されたダークサンダーエナジー防御用のバリア。エナジーが100発おちても大丈夫らしいが、これまでになかった連続での落下に耐えきれず破壊された。最終回でもグリーザからスパークドールズを守るために強化版のハイパーエナジーシールドが展開されたがあっさり壊されてしまった。

劇場版ではザイゴーグを足止めするためにさらに強化・改良を施した上でサイバーエレキングの力を使ったエレキングエナジーシールドが用意されたが、あっさり突破されてしまった。


余談編集

平成ウルトラシリーズの防衛チームの中では唯一基地玩具が発売されていない。


元々『X』には防衛チームを出さないという方針で企画が進んでいたが、防衛チームを出したい田口清隆が何とかスポンサーに無理を言って登場がかなった。しかしそういったこだわりや劇中での活躍に反し関連商品の売れ行きは悪く、全体的に黒字成績だった『X』関連商品で唯一の赤字を記録してしまった。これ以降『ウルトラマンZ』のストレイジが登場するまでは防衛チームは物語の主軸から外れることとなる(戦闘機で武装した防衛隊らしい防衛隊は次作のビートル隊で途絶えており、令和3作目のGUTS-SELECTで復活する)。


関連イラスト編集

高いのが好き!?感無量!ウルトラマンX


関連項目編集

ウルトラマンX

防衛チーム

UPG - 前作の防衛チーム

SSPビートル隊 - 次作の防衛チーム(前者は厳密にいえば防衛チームではなく私設の調査組織なのだが、便宜上ここに記載)


TLT GUYS ZECT - 異星人のオーバーテクノロジーを利用した防衛組織である点が共通する。


GUTS-SELECT - 怪獣の力を内包したアイテムを使用する防衛チーム。また、装備にウルトラマンの力が宿って変身アイテムになったという共通点もある。


UPGXioSSP/ビートル隊

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