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宇治木の編集履歴

2024-10-27 18:33:29 バージョン

宇治木

うじき

『るろうに剣心』の登場人物。(メイン画像は1996年版)

「剣客たる者カンを鈍らせぬ様たまには人を斬っておかんとな!!!」

概要

CV:宮本充(1996年版)/駒田航(2023年版)/子安武人(CDブック版)

人斬り抜刀斎による辻斬り事件解決のために組織された剣客警官隊の隊長。階級は警部補

薩摩出身の元維新志士示現流の使い手。

刀身が長く、下部が握れる(示現流の蜻蛉構えができる)サーベルを帯刀している。


原作やアニメでは下の名前は不明だが、CDブック版での下の名前は「よしたか」。

帯剣を許可されているからかエリート意識が強く、下級警官や町の一般市民を見下すなど性格は正義感の欠片もない傲慢冷酷悪徳警官。しかも、謝ったり省みることが出来ないプライドの高さを併せ持った何とも面倒くさい厄介な人物。


当時警察内で絶大な権勢を誇っていた薩摩出身の元維新志士であるために浦村署長が強気に出られないのをいいことに警察内外で乱暴狼藉を働いている。これまでに何度も問題を起こし、署長を悩ませていたようだ。

剣心が廃刀令違反で逮捕されようとしていたところ、野次馬を部下に打ちのめさせながら登場。剣心が抵抗する様子がないことを進言した三等巡査の顔面をサーベルの柄で殴打し、さらに無抵抗の剣心に刃先を向け抜刀するように挑発する。

そこに駆けつけた神谷薫のリボンを部下に斬らせて「次は着物を斬って辱める」と脅し、自分たちの横暴振りを非難した町民に対して抵抗すれば斬ってもよいと明言した上で部下たちに逮捕を命じるなどしてさらに剣心を挑発。

…と、登場から数分でここまで権力を振りかざしてやりたい放題な振る舞いをした警官の風上にも置けない人物であり、剣心からも「お前は、本当に警官でござるか?」と言われるが、それに対し「ああ、帯剣を許可された合法的に人を斬れる剣客警官さ!」と返している。


部下が町民に切り掛かったことで漸く剣を抜いた事で正当防衛の形で斬ろうとするが、剣心との実力差は歴然であり、部下たちは瞬く間に壊滅させられ、逆に自身が窮地に陥る事となる。そして、剣心から二度と横暴な真似をしないと町の人たちに誓うのなら、自分を廃刀令違反でも傷害罪でも好きに逮捕するが良いと言われるが、上記の通り謝り引く事が出来ない性格から「そんなみっともない真似できるかぁ!!!」と突っぱね、得意の示現流で剣心に斬りかかるも初太刀を回避された挙句、剣心の得意技である龍巻閃を背中に受け、あっさりと返り討ちにされて敗北する。

その後は一部始終を見ていた山県有朋によって部下共々逮捕され処罰された。

原作では剣心との一件で剣客警官隊は解散したため、隊長の地位も失った模様。


旧アニメでは彼の歪んだ性格を表したかのように制服が深緑(部下たちは)と派手かつ悪趣味な色となっており、部下共々更に横暴な面が強調されている。

万引きした青年や町の警官を部下にリンチさせた上、それを庇った店主とその娘、横暴を非難した明神弥彦を逮捕し見せしめとして処刑しようとする。

自身の振る舞いを「町の治安のために悪い目を摘み取る」と正当化するが、町民からは「悪はお前らだ!」と罵倒される。

その後は原作同様現れた剣心に瞬殺され敗北する。


ノベルス版1巻の『左之助と錦絵』に再登場している。

染谷と結託して武装蜂起を画策するが剣心に企みを知られ、再戦するもまたもや敗北した。

ただ、その再戦を1対1で挑んだ時は、剣心から内心で剣士としての意地を感じたと原作やアニメ、ノベルス版などあらゆるメディアで唯一剣心から評価された場面がある。


余談

  • 史実に基づいた話をすると、当時(明治11年)の警察官で帯剣を認められたのは一等巡査(現在の警部補)以上に限られ、現代の警察官の拳銃以上に厳しい制限が設けられていた。
    • まず抜刀するには警部以上の許可が必要とされ、正当な理由なく抜刀し人を傷つけようものなら当然罪に問われており、宇治木の言う「合法的に人を斬れる」云々は勘違いも甚だしい寝言である。

  • 彼が登場した回では未登場だったが、もし斎藤一が登場してたら、彼とその部下は「明治を食い物にするダニ共」あるいは「私利私欲に溺れ国に災厄を齎す者」と見なされ粛清か斬り捨てられていただろう。そう考えるとその男と出会す前に剣心に成敗され、部下共々逮捕という形で退場できたことはある意味幸運だったと解釈できる。
    • ただし、上記にあるがノベルス版では、地位と権力を失ってテロリストに身を落とし武装蜂起しようとしており、逮捕から全く懲りてないどころか悪化している。


関連タグ

るろうに剣心 悪徳警官 示現流

人間のクズ 悪漢 かませ犬


抜刀隊西南戦争において警視庁警視隊から剣術に秀でた警官を選抜して臨時編成された部隊。隊員の多くは薩摩出身者であったとされ、宇治木やその部下たちも加わっていた可能性がある。


谷十三郎:宇治木同様に同作品の序盤で登場した元維新志士で、こちらは長州出身。自らの権力を笠に着て威張り散らすという共通点を持つが、こちらは剣の実力を持たないばかりか特に剣心と対立してはおらず、最後まで権力と地位は失わなかった。しかし終盤で再登場し、宿場の乗っ取りを目論む甥に協力した結果、相楽左之助によって制裁を受けている。


雪代縁:剣心を仇として敵視する復讐者。自身の所業を全く省みない暴君の如き人格で共通しているがこちらはラスボスであり実力は天地の差がある。また、宇治木の場合は完全な逆恨みである一方でこちらは事故とはいえ目の前でを斬殺されている為一応の道理はある。とはいえ、復讐に固執するあまり周囲への被害を全く顧みない所業の悪質さは宇治木らとそこまで大差ないが。

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