桜島
さくらじま
ここでは鹿児島県鹿児島市にある火山島、あるいは同島の火山群の通称を中心に取り上げる。
概要
鹿児島県の中央部、鹿児島市の鹿児島湾(錦江湾)内にある火山島。
そしてその大部分を構成する火山御岳(おんたけ)の通称としても用いられており、最高峰の北岳で標高1,117m。
元々は完全な離島であったが、1914年(大正3年)1月12日の噴火で元々間を挟む海峡が狭かった南西部の大隅半島の垂水市と陸続きとなった。
現在も火山としての活動が活発でたびたび周辺地域に火山性地震や日光を遮るような大量の火山灰をもたらしているが、鹿児島の住民や出身者の多くにとって最も存在の大きい山であり、それ以外の者にとっても海の上で堂々とそびえる雄大な姿に感動を与えるような名山である。
最近では2022年（令和4年）7月24日に爆発的噴火が発生し、噴火警戒レベル5が発令された（7月27日まで）。
人口50万を超える県庁所在地である鹿児島市内(平成の大合併前でも鹿児島市のすぐそば)に日本有数の活火山が存在している事になり、ある意味で、桜島近隣では「火山灰との共存」が日常生活の一部と化している。鹿児島市が火山灰を収集するため市民に配布している専用の袋「克灰袋」は有名で、市公認で様々なグッズが販売され鹿児島土産になっている。
鹿児島市とは桜島フェリーで連絡しており、いざというときには避難ルートとしての役割も持つ重要路線である（大隅半島側は陸路で避難できるためバスを使うことになっている）。
余談
現在錦江湾を横断し桜島と市街地を結ぶ「桜島大橋」の構造があり、実現すれば大隅半島の活性化が期待できるとしている。
桜島を歌った有名な和歌「わが胸の 燃ゆる思いに くらぶれば 煙はうすし 桜島山」は幕末の福岡出身の倒幕派の志士・平野国臣が作者だが……元々の意味は「薩摩の倒幕派の奴らは、やる気有るのか?!」という趣旨の嫌味である。
