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狐月瑶太(鬼の花嫁)の編集履歴

2024-12-03 09:58:46 バージョン

狐月瑶太(鬼の花嫁)

こげつようた

小説、漫画『鬼の花嫁』の登場人物。

概要


CV:(鈴木裕斗小林千晃)(朗読劇にてのキャスト)



人物

『鬼の花嫁』に登場する妖狐のあやかしで、花嫁は柚子の妹・花梨

鬼に次ぐ地位の妖狐一族でも上位の分家(※)にあたる狐月家の令息。


ハニーブロンドの髪と瞳で、あやかしでも突出した美形。

花梨には蕩けるような表情を向けて溺愛する一方、花梨に危害を加えたり悲しませる者には威圧するような傲慢な言動。

漫画版での普段着は青色の長袖開襟シャツとスラックス。


小学生で出会った花嫁の花梨を溺愛するだけでなく心から大切にしており、花梨の強欲な両親から資金援助を要求されて毎月多額の金を出すだけでなく、資金援助させている引け目を花梨に抱かせないよう丁重に接したり、花梨の扱いが家庭内で悪くないか目を光らせる等、極めて良縁と言えた。

(あやかしはとにかく花嫁を束縛したがったり、人間である花嫁を自分専用の女のように扱う酷いケースも少なくないため、瑶太の花嫁の扱いは極めて良好だった。)

花嫁に義務付けられる同居(セキュリティを名目にしているが、実質はあやかしが花嫁を束縛して常に自分の目の届くところに置いたり、他の男と接触する機会を無くすためというのが実情)を免除する等、花梨と一緒にいたい自分の願いより花梨の家族と離れたくない気持ちを優先するほど花嫁ファースト

しかし花梨を長年甘やし続けた結果、見下している柚子(姉)より自分が下になるのが我慢ならない花梨にお願いされ、最高位の鬼龍院家への敵対行動を取ったことで最悪の結末を辿ることとなる。


本来は礼儀正しく優しい良家のお坊ちゃんといった性格。

しかし「花嫁が見つかると花嫁中心の性格に変貌し、花嫁以外必要としなくなる」あやかしの習性により、小学校で人間関係を広げたり人との接し方を学ぶ年月が全て花梨だけに注ぎ込まれたのもあって、「花梨以外どうでもいい」という典型的な花嫁中心の性格になってしまった。

そのため100%花梨に非があっても花梨に危害を加えられたと認識すると、相手に容易く暴力を行使して報復する。

上記だけ見ると向かう所敵なしで花梨も増長していたが、花梨との婚約には妖狐一族の当主・狐雪撫子の許可が必須、太い実家の財産は両親が許可しないと使えないと未成年故の限界があった。

原作1巻(漫画第一部)後半では撫子を敵に回したことで花梨に愛情を向けることしかできない無力な男子高校生になってしまう。

漫画版では警告なしで人間に病院送りレベルの暴力を振るう、格上の鬼を攻撃して得意げに花梨に自慢する、誘拐未遂という重罪の主犯なのに開き直って謝罪しないといった愚かさが強調されている。




経歴

かくりよ学園初等部で同学年の花梨と出会い、漫画版では親に縁談を任せず、自分から告白して花梨にOKをもらった誠意ある縁談で相思相愛のカップルとなる。

具体的に何歳で出会ったか描かれていないが、最短小学一年生(6・7歳)~最長小学六年生(11・12歳)で婚約したことになる。

いずれにせよ作中最年少で婚約した記録は原作でも未だ破られていない。

幼すぎる年齢で婚約したこと、花梨が実家を離れることを嫌がって瑶太が同居の免除を認めた結果同居の免除+瑶太が好きな時に実家に会いに行くという円満な婚約になる。

花嫁は同居を強制的に決定されることが多く(中学二年の透子、高校三年の梓も本人の意思を無視して勝手に決定されている)、瑶太が花嫁をいかに大切にしていたかが伺える。

これが裏目に出た結果、花梨も瑶太も花嫁の実家で甘やかされ、陰湿で傲慢な性格になっていくという取り返しのつかない結果となってしまう。


漫画版ではレアステーキが好物と設定されており、行きつけのステーキハウスがある。

漫画版の追加描写では花嫁の実家が夕食で自分の好物を出してくれたにもかかわらず、一口も食べず花梨だけ連れて外食に行くという極めて傲慢で自分本位な性格で描かれている。

花梨は「焼きすぎて固くなった肉なんて瑶太に食べさせられないから作り直しなさいよ!」と柚子に罵声を浴びせ、母親までも一緒に柚子を怒鳴るという最悪な空気だったにせよ、嘘でも花嫁の姉が焼いたステーキを食べて「美味しい」と言うことすらしない傲慢さは、直前に登場した猫田東吉とその花嫁の透子のような互いの欠点を補って注意しあったり人間と仲良くできるカップルと対照的だった。


花梨と姉妹喧嘩した柚子に水をかけても消えない炎の術で腕を重度の火傷になるまで燃やすという凄惨な暴力を本編開始早々に行った。

柚子の火傷の件を玲夜から聞かされ、激怒した祖父母が両親と花梨に抗議した際は「花梨の祖父母とはいえ気に入らないな」、「(祖父母に嫌われると)花梨を悲しませるなんて何様のつもりだ!」と言いがかりをつけ、柚子に再度暴力を振るおうとした。


しかし最高位の鬼龍院家次期当主の玲夜が登場するや、傲慢な言動は鳴りを潜め大人しくなる。

玲夜に突っかかろうとする花梨を止めるも、因果応報の時が来る。


「(柚子が鬼龍院様の)は、花嫁……?こんな女がそんなはず――」


日頃から「お前」「花梨の姉」と花梨と一緒に柚子を見下してきたので、柚子が鬼龍院家の花嫁な訳がないと本音をつい漏らしてしまう。

その言葉で柚子に前述の大怪我をさせた報復に加え、柚子をなおも言葉で傷つけ続ける家族への怒りや鬼龍院家への無礼な言動でイライラが限界に達していた玲夜に全身を燃やされる。

フォローしておくと玲夜は「あやかしは怪我がすぐに傷一つ無く治る上、狐月家の子なら回復も早い」「妖狐一族と揉めるのは避けたいから、殺す威力では燃やしてない」と見逃されるギリギリの範囲で攻撃している。(花梨は漫画版で「狐月家に言いつけてやる」と報復を匂わせていたが、瑶太を燃やされたことに対して狐月家や一族の当主は一切反応していない)

しかし上述の通り自己治癒力の無い人間の柚子をあやかしの瑶太が大火傷させたのは普通にアウトというあやかしの常識すら、この頃の瑶太は実家の権力と地位で見えなくなっていた模様。


燃やされた後、柚子と玲夜が立ち去った後にあやかしの自己治癒能力で意識を取り戻し、傷も殆ど回復。

自分が気絶する程度で報復が済んだことに安堵しつつ、妖狐一族と抗争にならないよう手加減してもらえただけという政治的事情を正しく理解。

それでも「あの女(柚子)に、もっと酷いことをしていたら殺されていた」と慄いていたが、怪我が治った瑶太に花梨とその両親から「柚子を実家に連れ戻してほしい」というとんでもないお願いをされてしまう。

実家の狐月家どころか妖狐一族全員を巻き込むほどヤバい犯罪依頼なのだが、瑶太は「花梨の願いなら…」と承諾してしまう。(しかし花梨が連れ戻すよう頼んだ表向きの理由を最初から信じておらず、姉への嫉妬が原因と見抜いてはいる。)

結果、彼はあやかしにとって最も大切な存在を失う破滅へと突き進んでしまう。


柚子を誘拐するため護衛の鬼(しかも複数)を無力化する必要があったため、狐月家の使用人全員から霊力をかき集めるという荒業で大量の霊力を補填。

鬼の護衛全員に幻惑術を不意打ちで放ち、無力化に成功してしまう。

この時点で鬼に対して抗争を吹っ掛けるも同然の重罪だが、漫画版では笑顔で花梨に「これで姉に会いにいけるぞ」と言うなど、瑶太は理性を失っているも同然だった。

そして子鬼との戦闘では花梨だけ庇って善戦するも、複数の鬼に幻惑術をかけながら花梨を守って結界を張る状態に幻惑術の維持も厳しい状況となってしまう。

ついに撤退することとなり、不満たらたらの花梨と逃走中、実家から「本家(当主)から呼び出しがあったからすぐ帰宅せよ」と誘拐計画から数分にて親バレどころか一族の当主にバレるという最悪の展開に青ざめるのだった。

(※一族の上位分家である瑶太ですら当主の撫子は簡単に面会できる相手ではなく、鬼龍院家次期当主の玲夜が護衛から速報を受けて一瞬で撫子に面会要請をし、撫子からしても鬼龍院家の面会は他の仕事やアポイントをキャンセルしてでも最優先しなければならないため、権力の格差がここでも描かれている。)


玲夜と当主の狐雪撫子との三者面談では借りてきた猫のようにおどおどした姿で描かれる。

傍にいるだけでも霊力のプレッシャーを感じる面子な上、どちらも激怒しているから当然ではあるのだが…。

しかし瑶太は花梨同様、柚子にしたことが罪深い自覚も薄く謝罪の言葉を一切口にしない態度から、身内の撫子にすら呆れられてしまう。

撫子に一度は庇われ「次に花梨が柚子に危害を加えたら、花梨を花嫁から降ろして瑶太と永久に接触を禁止する」「花嫁は今すぐ同居して監視するように」「実家への資金援助を切って両親は遠くへ引っ越しさせよ」「婚約破棄が嫌なら花梨を更生させればいい」というイエローカードで収まる。

その後は今更過ぎる花梨の更生に奮闘するも、瑶太自身が反省していないのだから当然話が通じるはずもなかった。

あくまで瑶太は「花梨(花嫁)と離れるのが嫌だから当主の命令に従っているだけ」という状態で、元から見下していた柚子に危害を加えることも悪いこととさほど認識してもいなかった。

そのため花梨は瑶太の説得を聞き入れず、柚子に危害を加えて花嫁を降ろされてしまう。


原作でも漫画版でも「あれだけ姉に近づくなと言っただろう!そうしないと俺たち一緒にいられなくなるって!」と、自業自得ながら花梨と別れさせられることに泣き叫ぶだけだった。

自分の花嫁が姉妹を大怪我させようとしたことを恐れるでも代わりに謝罪するでもなく、撫子に懇願してもう一度機会を願ったが、当然ながら一蹴。

そもそも今回は周囲で見張っていたから柚子を助けられたが、公衆の面前や二人きりの時に柚子が大怪我をさせたり命を落とすようなことがあったら、間違いなく鬼と妖狐は対立してしまう。

それでも「そんなことで泣かないで、瑶太」、「次からはもうしないから」と、罪悪感のない花梨を撫子は完全に見限り、瑶太に「その娘(花梨)を両親の所へ送り返せ、もうその娘は妾が花嫁と認めぬ」と告げて立ち去ってしまった。

瑶太はぽかんとしている花梨を抱き締め泣き叫び、漫画版では「俺たちはもう一緒にいられない」と、泣きながら虚ろな表情で立ち去るという結末をたどった。

「(良好な関係性だった)花嫁を失ったあやかしは生きる意欲すら失う」傾向にあり、堂々たる振る舞いは何処へ、泣き叫ぶ花梨の遅すぎる反省の言葉と謝罪にも振り向くことはなく、花梨を置いて一人泣きながら背中を丸めて立ち去る姿が二人の最後の別れとなったのだった。






その後(漫画版ネタバレ注意!)





(以下スクロールにて掲載)


























原作3巻、柚子が大学2年に進級すると同時に一学年下の瑶太も進学。

人相が変わるほどやせ細り、体調不良で青ざめた姿で再登場するが、言動は憑き物が落ちたようにまともになっていた。

柚子に対しては「恨みが無いと言えば噓になる」としつつ、昔と違って柚子への態度も真っ当で双方共に「過去の経緯から仲良くは出来ないが恨みをぶつけようとは思わない」という距離感。

花梨が花嫁を降ろされた件は噂と違って柚子は何もしていないという事実を理解していた。

そこまで彼が変われたのは婚約破棄させた撫子のおかげで、鬼龍院家と柚子への呪詛しか口にできず廃人のようになっていた瑶太の所へ多忙な中何度も通いつめ、根気よく説得してくれたという。

「俺のような奴を見捨てないでいてくれたから、あの方(撫子)は素晴らしいお方だよ」と別れさせた撫子への恨みも無く、柚子に対しても家庭環境が酷かったことへ同情する言葉を口にした。

「柚子は性格が悪く花梨を妬んで花嫁を辞めさせた」という噂が出回っていたため、噂が事実無根で柚子は酷い家庭環境にいた被害者だと、ある種加害者でもあり被害者でもある彼が許したことで、瑶太と柚子は和解することができた。




(さらにネタバレ)






















原作8巻、撫子から瑶太と花梨を許して再婚約させる許可を与えたいと柚子に相談が入る。

瑶太はあの後、休日全部を物陰から接触しないよう花梨を見るだけという生活を送っていた。

花嫁に執着するあやかしの本能と言えばそれまでだが、当主に反対されても花梨を諦めないという一途な愛情、そして花梨本人が5年間ずっと瑶太を愛し続けたというのが決め手になって二人は再婚約を果たすこととなる。


原作では不仲なあやかしと花嫁、結婚した後に冷え切った夫婦になるあやかしと花嫁が出てくるが、この二人の間にあった愛情は本物ということだろう。

二人の後に登場する花嫁を束縛するばかりのあやかしと比べ、瑶太の待遇は恐ろしいほど自由で花嫁を対等にあ使っていると言える。




※狐月家の地位について

筆頭分家ではないが、鬼の次に権威ある妖狐一族でも上位の分家と強調されている。

(同じ1巻や第一部で鬼山家が筆頭分家という描写が登場しているため、わざわざ「上位の分家」と記載されていることから筆頭分家ではないと考えられる。)

玲夜が妖狐一族と対立しないよう瑶太への報復を手加減したこと、瑶太が後に狐雪家(本家)が経営する会社で働く描写から、当主の側近になるほど一族で高い地位の可能性がある。

(鬼の一族でも玲夜の会社で側近として働くのは筆頭分家、上位分家である。)




関連タグ

悪役 ヘタレ 光堕ち


類似したキャラクター


辰石幸次』:『わたしの幸せな結婚

愛する女性に優しいだけで思い切った行動を取れず救えなかった、良家のお坊ちゃん、失意から立ち直って成長していく等、全体的に似ている。

ただし此方は婚約した妹の方ではなく姉の方を愛していた上、入り婿が確定している次男。


草摩紅野』:『フルーツバスケット

良家の子息、美形、自分を求める異性の傍に常に寄り添って何でも言うことを聞く、どれだけ酷い扱いをされても愛想を尽かさない、最後まで味方でいようとする、お相手が終盤で激しい暴力を振るって大事になるという共通点がある。

ただし此方は別の女性を愛しているままお相手を見捨てられずにいるという罪深い関係性。



ジョゼッフォ・クローチェ』:『GUNSLINGER GIRL

良家の子息、作中世界観で非道な扱いを受ける少女(此方は花嫁ではなく「義体」と呼ばれる兵器運用される少女)への扱いや接し方が優しい、良かれと思って相手に優しく接したことが裏目に出て自分と相手の破滅を招く、別れの間際、相手が我に返って謝罪してくるという点が似ている。

此方は本能を持つのが女性側、自分の瀕死に伴って女性側が今後生きられないことを悟って心中するといった点で救いが無い。



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