概要
イベント「雪の花と呪いのチャーム」より登場した、装甲妖精のチルノ。
このチルノの出身世界では妖精の存在は誰からも信じられていないらしく、生きるための霊気と魔力を保つために鎧で身を包んでいるとのこと。
妖精や妖怪・神々の存在が人間に信じられなくなってきた頃、都の吸血鬼が楽園の伝説を信じて東方へ向かい始めていたが、その一方で妖精たちは島国の片田舎に「妖精郷」なる区域を形成して身を寄せ合っていた。
このチルノはその妖精郷に棲む妖精の1人である。
装甲妖精は「装甲」と呼ばれる甲冑のようなものを身につけた妖精たちの総称で、幻想が失われつつある世界への最後の対抗手段とされている。外界と体表を完全に遮断し、装甲の内側の空間を妖精に適した環境として保持する役割を持っている(そのため、装甲は体格よりもかなり大きくなっている)。
「装甲」はそれぞれの妖精が得意とする方法で形成した鎧で、チルノの場合は氷をさらに圧縮して気質的に金属にかなり近いものを形成したらしい。
またこのチルノは溜め込んでいた魔力が具現化したため、体の大きさが(一般的な)博麗霊夢と同程度になったとのこと。ついでに読み込み画面の一瞬ではあるが、とある箇所がかなり成長している事が発覚。要するにこれ。
装甲を身に纏った姿をしていて、戦闘中は全く顔が見えないのが特徴。SDで顔が見えるのは味方側で戦闘に勝利した後のみである。
通常のイラストでは兜を被っており素顔は見えないが、一部の兜が取れた差分ではL1のチルノに似た表情をしていて、赤髪に青いリボンをしている。
知能もL1のチルノと比べると高く、精神的にも成熟している。
とはいえ、見た目こそ大きく異なるものの本質的にはやはりチルノ。
難しい言葉に首を傾げたり、複数人集まって話し合いしているところを見て斬りかかろうとする(同行者からは「聞き込みの事だよな?」と突っ込まれた)一面も。後者に関しては本当は自分自身も仲間に入れて欲しかったのでは?とも思われていた。
そんな一面も見せながらも、騎士のような外見らしく他者を心から想う優しい人物であることは間違いなく、イベントストーリーで起こっている中異変にはその同行者と2人で解決し、主人公は危険だからという理由で慧音に預けようとしていた。
更に言うと、主人公がその元凶達によって弱ってしまった際介護したのもこのチルノである。(また、その元凶の1人に別世界の者とはいえ自身の親友が居ることを信じられなさそうにしていた)
が、どうしても同行したいという彼女を目にしその実力を試すと、その勇気を認めて同行を許可した。
異変の元凶との戦いでは平和への渇望によって暴走した並行世界の親友を諭し、改心させるなど、高潔な精神を見せている。
また、EXストーリーにて別世界の自分達から「並行世界の2人も仲良しなのか?」と聞かせた際は、戸惑う大妖精に対し「勿論だ」「大ちゃんとは仲直りした。だから友だちだよ」と彼女を庇いつつ大人の対応を見せていた。
汎異記号は「E7」。
プレイアブル化
実装形態 | 超フェス限定 |
---|---|
式 | 攻撃式 |
気質 | 氷河 |
拡散 | 勇猛の剣 |
集中 | 果敢の盾 |
スペカ1 | 勇符『ソードブレイバー』 |
スペカ2 | 勇符『ヴァリアントフォートレス』 |
ラスワ | 『オーダーフォーカーレッジ』 |
テーマ曲
装甲妖精チルノのテーマ曲は、IRON ATTACK!の「Icicle Raving」。新規書き下ろし楽曲の一つで、原曲は「おてんば恋娘の冒険」。アレンジはMaster-Dragon。IRON ATTACK!が得意とする硬派なメタルアレンジである。
余談
気質は『氷河』。のこと。
小ネタ
カラーリング
カラーリングは非想天則の2Pカラーのうちの一つ(赤い髪・黒い服)、または新潟例大祭の「幻想郷のおえかき道場」にてZUN氏が塗った時のカラーリング(赤い髪・青いリボン)に酷似している。
ロスワにおいては、この色に変わった理由は「出身世界の妖精たちの特徴として、『髪』は『神(下級神としての原初妖精または精神・神経)』に通じ、色調が特定の法則に変化している」「いつかのタイミングで紅い魔力が浸透したことの名残」、そして「チルノの本来の髪色は『水・氷の色』であるため」と理由づけられている。
その法則とは、
- 黄緑色→黄色(大妖精?)
- 橙色→赤橙色(サニーミルク?)
- 亜麻色→ピンクゴールド(ルナチャイルド?)
- ダークブラウン→橙色(スターサファイア?)
- 黄色→橙色(クラウンピース?)
- 青緑色→緑色(エタニティラルバ?)
と、紅色に近づくように変化しているらしい。
しかしこの法則ならチルノは本来「紫色」になるはずだが、水や氷が無色であるためそのまま赤色になったのではないかとされている。
赤いショートヘアに青いリボンといった見た目から「赤蛮奇に見える」という声が多い(青と紫は色が近いため「赤蛮奇っぽい」ように見えたのだろう)。
これがチルノとしては初めての高レアリティ帯(超フェス以上)となったが、原作と大きくかけ離れた見た目であったため、界隈では良くも悪くも大きな話題を呼んだ。
なお、それに関しては不評が多く『B輝夜以来の酷いグラフィック』『チルノである意味が無い』と言われる事になった(共通点としてどちらも『キャラの詳細時に顔が見えない』というのがある)。
おまけに似ていると言われる赤蛮奇は種族上、こういうフルフェイス時にキャラの詳細が分かる方法がある。
尚、イベントストーリーに於いても元と大きく変わりすぎているのもあり、妖夢や別世界の妖精たちを除いて誰も(仮面を外した状態であっても)初見でその正体に気付かなかった。(それ故に、その妖夢に気付いて貰った時は嬉しさのあまりに甲冑姿のままでハグをしていた。当然だか滅茶苦茶痛い)
プレイヤーからは「アーサー王伝説」に登場する円卓の騎士のランスロットもしくはその子供ガラハッドがモデルではないかと推測されている。
スキル・特性
ショット・スペルカード
ショットの名前は「剣←→ソード」「盾←→フォートレス(要塞)」と、スペルカードの名前に対応している。
剣の英語はそのまま「ソード」で、要塞は都といった大事な場所を守るために建てられた一種の城であるため盾のような役割を持っているとも言える。
スペルカードは東方非想天則のもののアレンジ。勇符「ソードブレイバー」は氷符「ソードフリーザー」、勇符「ヴァリアントフォートレス」は霜符「フロストコラムス」が派生元と思われる。
ソードブレイバーとヴァリアントフォートレスを訳すると「勇敢な剣」「勇敢な要塞」となる。
ラストワード「オーダーフォーカーレッジ」は冷符「瞬間冷凍ビーム」のアレンジ。
CV
ボイス1は飯田ヒカル氏、ボイス2は河井晴菜氏、ボイス3は宮本侑芽氏が担当。
チルノは某ハイパーエージェントか何かなのだろうか…?
関連タグ
赤蛮奇?
幸運と勇気の剣:通常ショット2種のボイスが「幸運を!」「勇気を!」であり、ブラフォードが死の間際にジョナサンにこの剣を託した際に捧げた言葉と同じ。
騎士繋がりで設定されたボイスと思われる。
エルザ・スカーレット:他作品に於ける妖精と関わりがある赤髪の鎧少女繋がり。鎧を来た状態のまま感謝のハグをした点も共通している。