概要
東方ロストワードのストーリーのひとつである『秘封ロストワード』のストーリーに登場する、帝都の巨大システムにより改変された蓬莱山輝夜。
帝都に存在する4つの組織・およびその組織の長を務める『四院』の一人で、彼女はその一人「慈愛院」である。
帝都に住む者たちは『姉妹』と呼ばれているが、中でも輝夜・サグメ・依姫・豊姫の四人は『四院』とされていて、実質の最高支配者であるかのように振る舞っている。
帝都の玉兎たちとよく似た装備を身に着けているが、それら装備品には大した性能は付与されていない。彼女が放つ弾幕も、彼女が持つ力も、すべて彼女自身の持つ能力によるもの。レーザーもグレネードも彼女の能力によって発動しているため、わざわざ特別な許可を取る必要は無いのだ。
輝夜は『教導』としてわざわざ玉兎たちと同様の装備を身に着け、わざわざ銃から弾幕を放つふりをしている。
彼女は深い愛を持って、帝都の民を導いている……つもりである。
『慈愛院』は、深い愛をもって帝都の姉妹たちを導くことが役目である。しかし帝都の言語は単語・文法のレベルで恣意的に操作されている。
『四院』の中でも、輝夜はことさら特別な存在であるようだが、四院より上位の存在とされる『永琳』『嫦娥』『月夜見』とやらとの関連性は未だ不明である。
プレイアブル化
実装形態 | 超フェス限定 |
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式 | 速攻式 |
気質 | 月夜 |
拡散 | ラブ&レーザー |
集中 | チャリティ・グレネード |
スペカ1 | 神宝『蓬莱の玉の枝 -夢色の郷-』 |
スペカ2 | 新難題『ミステリウム』 |
ラスワ | 『蓬莱の薬槽』 |
テーマ曲
善意と良心の慈愛院のテーマ曲はFoxtail-Grass Studioの「月妃余語り」。原曲は竹取飛翔 〜 Lunatic Princess。
余談
気質は『月夜』。月の美しい夜のこと。
小ネタ
ショット・スペルカード
東方LWオリジナルのショットは、エネルギーを凝縮した強い光のイメージとして『レーザー』が、エネルギーを爆発的に拡散するイメージとして『手榴弾』がチョイスされていると思われる。
ちなみに「ミステリウム」は「謎物質」のこと。バレット名は"アルケー(万物の根源)"とそれを構成する物質に関する様々な説が元ネタ。
プリマ・マテリア |
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第一質料、第一原質のこと。古代ギリシャ哲学において用いられていた用語で、アリストテレスによって用いられていた概念。宇宙創造の原物質とされる。錬金術においては世界の物質は四大元素によって構成されていると考えられている。 |
クセノパネスの地 |
クセノパネス(クセノファネス)は紀元前6世紀のギリシア哲学者。「存在するものの構成要素は4つであり、世界は数において無限であるが時間が経ち変化することで無限になるわけではない」と主張した。アルケーを「土」、もしくは単一・不動・一様・不滅・自己完結する神としている。 |
タレースの水 |
タレース(タレス)は古代ギリシアの哲学者にしてタレスの定理の生みの親。これまで神話的な説明がなされていた"世界の起源"について、合理的な説明を初めて試みた。「万物の根源は水である」……つまりアルケーを「水」としている。 |
アナクシメネスの風 |
アナクシメネスは古代ギリシアの自然哲学者。アナクシマンドロスの弟子で、アナクシマンドロスやその師であるタレスとともにミレトス学派の1人である。「空気であるわれわれの魂がわれわれを統率しているように、気息(プネウマ)すなわち空気が世界全体を取り巻いている」と説いた。アルケーを「空気」としている。 |
ヘラクレイトスの火 |
ヘラクレイトスは古代ギリシアの哲学者、自然哲学者。「万物は流転している」「自然界は絶えず変化している」と考えた。その一方で「その背後にある変化しないもの『ロゴス』を「火」である」と考えている。変化と闘争を万物の根源・アルケーとし、火をその象徴とした。 |
アリストレテスの空 |
アリストレテスは古代ギリシアの哲学者。プラトンの弟子であり、ソクラテスやプラトンとともにしばしば西洋最大の哲学者の一人とされる。「万学の祖」とも呼ばれる。人間の本性が「知を愛する」ことにあると考えた(フィロソフィア)。現在の学問のほとんどが彼の「哲学」の範疇に含まれている。このうち、アリストレテスが自然学研究の中で最も顕著な成果を上げている生物学では自然発生説 / 偶然発生説(生物が親無しで無生物(物質)から一挙に生まれることがあるという説)を唱えた。 |
全くなんだか判らない物を見せてもらいました。
輝夜さんはこれを「ミステリウム(謎物質)」と言ってました。
こんな感じで記事になるかな?
(射命丸文のコメント)
ラストワード『蓬莱の薬槽』は「蓬莱の薬に満たされる弾幕」としている。バレット名は不老不死・肉体強化に関わる伝承がある架空の草や薬が元ネタ。
巫山神女の瑶草 |
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中国神話の女神にして炎帝の娘である瑤姫(別名:巫山神女)の化身とされる仙草「瑤草」のこと。江淹の「別賦」などに見える草で、一般に『山海経』中山経にある「䔄草」と同一視される。これの伝承について森雅子は「本来は嫁がないうちに死んでしまった娘の怨念や悲嘆がのりうつった媚薬や惚れ薬に関する伝承であったと思われる」と推測している。 |
ハオマ草 |
ゾロアスター教に伝わる神酒「ハオマ」に使われる植物。実物が手に入らなくなったため、儀式ではこれの代わりにザクロの枝などが用いられたとされる。ゾロアスター教では酒は狂騒をもたらす悪魔の飲み物とされ、悪神アエーシュマに属するとしていた。しかし、このハオマだけは神聖な酒として特別視され、アシャ・ワヒシュタに属するとされる。なおヤザタの一柱である方のハオマは生命力を活性化させる力を持ち、身体を健康にし、死を遠ざけ、子孫繁栄を司るといわれる。 |
養神芝 |
不死之草の別名。死者の顔に被せると復活させ、食べると長寿になる。神仙が住む十洲三島の祖洲に生えている。 |
プロメテイオン |
プロメテウスのイーコール(不老不死者の血)から生まれた薬草。プロメテイオンから作った魔法の薬を塗ると1日の間どんな物にも傷つけられない身体となる。 |
マンドレイク |
別名「マンドラゴラ」。ナス科マンドラゴラ属の実在するハーブ。根っこには幻覚や幻聴を起こす神経毒が含まれる。その劇的な効能と根茎の奇妙な形状から「人のように動き引き抜くとまともに聞いた人間を死に至らしめるような悲鳴を上げる」という伝説がつけ加えられた。そこから「ハリー・ポッター」など作品中では悲鳴を上げる植物としてしばしば登場する。東方Projectでは紅魔館に生えている(有名なのは二次創作アニメ「幻想万華鏡」のとあるワンシーンだろうか。)。ウェヌス神話では神の食べ物や不死の源とされる黄金の林檎と同一視する説もある。 |
シーブイッサヒルアメル |
「老人を若くする」の意で名付けられた、シュメール、アッカド、バビロニアの神話伝承の若返りの草(不老不死の薬草)。原初の深淵アピスの底にあるとされる。ギルガメシュ王はウトナピシュティムからこの植物の所在を聞いて、海に潜りついに手に入れた。しかし帰る途中、水浴びをしている隙にこの草を蛇に食べられてしまった。この蛇は脱皮で若返りを繰り返すことによる永遠の命を得たのだった。 |
ちなみに、コスプレ染みたピンク色のヘルメットと隊服といった容姿から「アバレピンクみたい」といったプレイヤーの声もある。