「無駄に生きるか、その命を使うか。選べ。」
概要
東方ロストワードのメインストーリーに登場する並行世界の藤原妹紅。『秘封ロストワード』記号B3における月戦型ソルジャーらより上の立場である『司令』という存在と同一である。
こっちの妹紅もまぎれもない蓬莱人であり、蓬莱人としての性質である『不老不死』という点については、他の世界の妹紅と比べて大した違いはない……のだが、「老いる事も死ぬ事も無い程度の能力」自体は通常と仕組みが異なる可能性がある。
その証拠なのかは不明だが、長い戦いの中で『不変』だったはずの彼女の「心」には、幾度とない"死"と"再生"を経て何らかの『変化』が現れているらしい。
この妹紅の気質はなぜか帝都の巨大なシステムの介入によって深くコントロールされているらしいのだが?
通常衣装は「月面基地の妹紅の引退装備」とされていて、説明には「かつて燃えていた戦意は、見る影もない。」と以前より戦意が削がれているかのような記述がある。
通常の衣装よりやや近代寄りで中性的な格好となっているのだが、月戦型のキャラクターたちとは異なる『レジスタンス』を思わせる風貌でもありながら、燃えるような赤色から青色に変わっていて、まるで『戦意の喪失』が外見に現れているようにも見える。
汎異記号は『B5』。
『ファイアスターター』
妹紅専用の補助装備。本来は火を起こすための道具なのだが、装着者を冷却する機能も持つ。
プレイアブル化
実装形態 | 超フェス限定 |
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式 | 防御式 |
気質 | 映日 |
拡散 | スナップドラゴン |
集中 | メーデー |
スペカ1 | 『蓬莱人形』 |
スペカ2 | 蓬莱『瑞江浦嶋子と五色の瑞亀』 |
ラスワ | 『雲上のゲノムエディター』 |
テーマ曲
司令として動く妹紅のテーマ曲は、Melodic Tasteの「エクステンドアッシュ ~ 蓬莱人×月まで届け、不死の煙」。原曲は「エクステンドアッシュ ~ 蓬莱人」、「月まで届け、不死の煙」。
余談
気質は『映日』。
青を中心とした容姿は二次創作における妹紅の色違い(通称『青妹紅』)も元ネタとしている。能力の改変から炎色反応のネタも合わせているのかは不明。
拡散ショット「スナップドラゴン」はアメリカのクアルコム社が開発したSoC(System on a Chip)のシリーズ"Snapdragon"が元ネタと思われる。
集中ショットの「メーデー」は「救難要請の意味で付いた名前ではない」としていることから、労働者の祭典の方のメーデーが由来ということが分かる。本来はヨーロッパの五月祭を意味するもので、労働者と使用者(労使)双方が休戦し、共に祝うのが慣習であったが、これが近代に入り現在の「メーデー」へと転化し、「労働者の日」が誕生した。
日本でも1905年に平民社が主催した茶話会を先駆けとして、戦後恐慌時の1920年から毎年メーデーが開催されるようになったが、1936年、二・二六事件発生による戒厳令が敷かれた後、3月には開催が禁止されたことで第二次世界大戦に日本が敗北するまでの11年間はメーデーが催されることはなかった。
今現在は組織対立の激化による分裂開催、開催する月が4月に変わるなど様々な変化があったが、2019年時点で通算90回目となった。
この妹紅にとって、この技の名前は「初めて用いたきっかけ(メーデー作戦)に由来している。」としているようだが……?
スペルカードは東方永夜抄Extra10枚目と東方文花帖からの採用。
- 「そうかあんたですか。あの時の不思議な人間は。そりゃ死なないはずだよ。不老不死なんだもんな。」
(「蓬莱人形」スペルプラクティスコメント)
- 「赤青黄白黒。こんな亀は見たことが無いわ。珍しい物ハンターがやってくる前に、しっかり写真に収めたわ。これなら記事は書ける。」
(蓬莱「瑞江浦嶋子と五色の瑞亀」射命丸文コメント)
ラストワード『雲上のゲノムエディター』は形や演出こそ全く異なるが、「フェニックス再誕」からの派生と思われる。「ゲノム」はDNAのすべての遺伝情報、「エディター」はいわゆるデータの作成や編集に用いるアプリケーションプログラムの総称なのだが、ゲノムとエディター(編集者/編集ソフト)から『ゲノム編集』に関連づけた名前としている可能性もある。
ただラストワードの名前について一番気になる点は、「ゲノムエディター」という名前にどういう訳か「雲上の」と頭に付いていることである。
「雲上」は単純に「雲の上」を指すのだが、ほかにも「一般から離れた所(特に宮中)」を意味する時がある。もし後者を意味するのならば、『妹紅の再生能力が帝都もしくは帝都の超巨大システムから介入を受けている』という暗示が込められていると考えることもできる。