「……おおっと、失礼。私は因幡てゐ。反乱軍の軍師にして策士……『愚策士てゐ』だよ。」
「ワニだウサギだ 言い争っても埒が明かん そこに並びなよ 数えてやる……イシシ!」
概要
東方ロストワードのメインストーリーに登場する並行世界の因幡てゐ。
どこかで見た衣服・大きな扇子を身につけているが、その中にはてゐの普段の服の色違いである黒い服を着ている。
メインストーリー第4章で立ち絵が登場したキャラだが、『秘封ロストワード』記号B3における月戦型ソルジャーらより上の立場である『軍師』という存在と同一である。
元々は非常に遠い世界から来た「マレビト(客神)」で、ある種の「異界渡りをしてきた者」でもあり、帝都周辺では『蕃神』とも呼ばれる存在。しかし厳密には『異界のてゐ本人がやって来た』のではなく、『呼び出された神霊が現地のてゐ(B2?)に憑依している』状態である。
にも拘わらず、汎異記号が『B2』ではなく『Y5』とされているのは『神霊の憑依を受けたこのてゐの在り方』が『あっちの世界のてゐの在り方』とほとんど同じであるため……と予想されている。
このてゐはてゐ自身の体と二つの白い耳を『旗(神の依代)』として以下の合計三柱を憑依させている。
- 八幡三神(八幡神こと応神天皇、神功皇后、比売神もしくは仲哀天皇の三神)またはそれに限りなく縁が深い神のうちいずれか
- 白兎大明神か、それと同一と思われる何らかの神格(こちらはてゐ本体に憑依してると思われる)
- 大陸の古い武神ないし、それと同一と推定される人物
ただ、自然的に考えるとこのてゐの出身世界は「神仙思想」に強い影響を受けていると予想できる故、古の大陸文化圏が中心の世界……または舞台そのものが大陸であると仮定できる。
その仮定が当たっているならば、八幡神と白兎大明神は3柱目の神とはあまり馴染みがよくないようだが……?
プレイアブル化
実装形態 | 超フェス限定 |
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式 | 回復式 |
気質 | 海風 |
拡散 | 如意金箍棒 |
集中 | 應龍招来 |
スペカ1 | 兎符『因幡の素兎』 |
スペカ2 | 借符『大穴牟遅様の薬』 |
ラスワ | 『和邇之背百連跳』 |
テーマ曲
愚策士てゐのテーマ曲は、Melodic Tasteの「シンデレラケージ」。原曲は「シンデレラケージ ~ Kagome-Kagome」。
余談
気質は『海風』。海の上を吹く風、もしくは日中に海から陸へ向かって吹く風のこと。
衣装は中国後漢末期~三国時代に活躍した軍師「諸葛亮孔明」を意識しているが、所々にニンジンのマークがあしらわれている。
また「東方花映塚」の2Pカラー、通称『黒てゐ』も元ネタとしている。
「合計三柱が憑依している」設定は鳥取県八頭町の3つの白兎神社が白兎神を主神として保食神、豊玉比売合わせて3つの神を合祀していることが由来と思われる。
ボイスの「舟車創りし旧き神程度の声」は中国を統治した五帝の最初の帝黄帝、「弓矢司りし武運神程度の声」は八幡神が源氏や平氏など全国の武家から武運の神「弓矢八幡」として崇敬を集めていたことからと考えられる。
拡散ショットの元ネタは「西遊記」の主人公孫悟空の道具である如意棒、集中ショットの元ネタは古代中国に伝わる四霊の一種とされる幻獣応龍。如意棒がチョイスされたのは古代仏教の月のウサギの話に孫悟空が登場することからと思われる。
※画面左側
- 「そう。これが二兎を追う者は一兎をも得ずって事なのね。 沢山の兎の写真が撮れたけど。」(借符「大穴牟遅様の薬」射命丸文コメント)
ラストワード『和邇之背百連跳(わにのせひゃくれんとび)』はてゐの元ネタとされる日本神話「因幡の白兎」の伝承をそのまま元ネタとしているため、東方永夜抄でてゐが使用したラストワード「エンシェントデューパー」の派生と思われる。
ラストワードの演出では魚と鰐がくっついたような生物が泳いでいるが、これは神話の中でうさぎが背を踏んで渡った動物「和邇(わに)」が「鮫」なのか「鰐」なのかで伝わり方が異なることが由来と思われる。
ちなみに4コマ版儚月抄単行本の下巻のカバー裏の表紙では、てゐがサメに乗っている。
紹介動画ではスカートの色が通常と同じピンクだったが、実装時にはちゃんと黒に直されている。超フェス開催の翌日の11月8日には修正後の紹介動画がアップされた。