「そこの貴方、私がボーッとしていると思ったわね。違うわ。迂闊に言葉を口にできないだけよ。ここからは思念自動翻訳音声再生機に、心の中を話させる。――私は稀神サグメ。突然だが、博麗神社へ案内してほしいわ。」
概要
東方ロストワードのストーリーのひとつである『秘封ロストワード』のストーリーに登場する、帝都の巨大システムにより改変された稀神サグメ。
帝都に存在する4つの組織・およびその組織の長を務める『四院』の一人で、4つの組織の内の1つ「真理院」を管轄している。
真理院は報道・教育・風紀の維持、情報に関わる物事の確認の徹底を担当するほか、この世界の清蘭や鈴瑚の所属する「思想警察」が直属する組織でもある。
装備
零式ミスティカルボール
帝都のサグメが用いる量産型穢行(あいこう)代行装置。
陰陽玉とよく似た外観をしている(設計者に関係があるのだろうか……?)。
一部の特型を除き、素体はすべて同じ量産型。内部換装により様々な仕様に特化させることができるため用途によって細かく使い分けられる。サグメはこれを使って日常的に帝都の内部を監視し、場合によっては警告・簡易粛清を行うようだ。
原則的にはサグメ自身と常時接続・提携しているが、通信不能環境下では一定規範に基づいて独立行動をする。装置としての構造は『目』に近いが機能は『耳』に近い。
思念自動翻訳音声再生機
かつての蝶ネクタイ型をしていた装置の発展形として作られた帝都のサグメが用いるガスマスク型可着装置。その名の通りサグメの思考を言語化する機能も付いているが、ニュアンス違いによる誤翻訳が多く、清蘭からは「なんか失言や暴言ばっかり乱発する」とまで言われている。
口から発する声をキャンセルすることで、サグメの能力の発動を封じる機能を持つ。
サグメの能力「口に出すと事態を逆転させる程度の能力」は『何らかの事象について』『その事象の関係者に向けて』『言葉を口にする』と『事態が逆転して動き始める』ということがはっきりしている。そのため『言葉を口にする』ことができなければ能力が発揮されることは無い。
この世界のサグメは、マスクをつける習慣が染み付きすぎている所為かこのマスクを外すことをそれなりに恥ずかしく感じている。
プレイアブル化
実装形態 | 超フェス限定 |
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式 | 支援式 |
気質 | コーディレフスキー雲 |
拡散 | レギュラトリー陰陽玉 |
集中 | キラー陰陽玉 |
スペカ1 | 玉符『穢身探知型機雷 改』 |
スペカ2 | 玉符『神々の光り輝く弾冠』 |
ラスワ | 『好奇心を探る目』 |
テーマ曲
正統と清廉の真理院のテーマ曲はオーライフジャパンの「そして彼女は一人」。原曲は「凍り付いた永遠の都」。
余談
気質は『コーディレフスキー雲』。トロヤ群に属するとされる雲状衛星のこと。
どういうわけかこのサグメが実装された日と同日の2022年3月31日に東方ダンマクカグラでもサグメが実装された。偶然とも言い難いタイミングだったため、界隈では一時騒然となった。
小ネタ
『思念自動翻訳音声再生機』はもともと「蝶ネクタイ型の装置の発展形」とされているが、東方紺珠伝で未使用になったボロ絵では蝶ネクタイから謎のノイズが発生しているため小型のマイクが付いている可能性が示唆されている。
なお「真理院」の元ネタである1984年の「真理省(The Ministry of Truth / Minitrue)」は愛情省と共に「思想・良心の自由」に対する統制を実施、党が常に「正しくある」ように歴史記録や新聞の情報を改竄している。
スペルカード
採用されたスペルカードはどちらも東方紺珠伝におけるHard以上のスペルカード。それぞれ「玉符『穢身探知型機雷』」と「玉符『神々の弾冠』」の上位互換版。
ラストワード「好奇心を探る目(こうきしんをさぐるめ)」は、稀神サグメ(きしんさぐめ)を掛けたダジャレと「”叛逆”に関する好奇心を監視する目」の意味合いを合わせ持っていると思われる。