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京急2000形の編集履歴

2025-01-16 20:11:53 バージョン

京急2000形

けいきゅうにせんがた

京浜急行電鉄の車両。

概要

1982年より、2代目600形の置き換えを目的に登場した快速特急用車両で、8両編成と4両編成が6本ずつの計72両が製造された。

基本設計は800形に準じているが、両開き扉や付随車の導入など、800形を上回る様々な新機軸を導入した挑戦的な車両でもあった。

1983年に京急初となる鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞。


解説

車体

2扉車で扉間には5連の窓が並び、5連窓の中央部と車端部、運転席直後の窓は開閉式となっている。側扉は京急では初採用となる両開き式を採用しラッシュ時の乗降に対応した。

前面は非貫通式で左右非対称の大型の窓ガラスを採用し、腰部で「く」の字型に折れたデザインとなり、京急初となる角形かつ2灯式前照灯を採用した。

このデザインは800形の没デザインを取り出し、「今度はこれで行こう」と発言したためすぐに決まったという。


塗装

800形と同じ赤をベースに窓周りを白く塗ったものが採用され、この塗装は「優等列車塗装」とされた。これに伴い800形は他形式と同じ白帯塗装へ変更された。

1988年~1991年には京急創立90周年を記念して2011編成が「さわやかギャラリー号」、2041編成が「ファンタジックトレイン みらい」という特別塗装で運行された。両形式とも相模鉄道の「ほほえみ号」を手掛けた久里洋二がデザインを担当している。


2017.10.3 Keikyu Revival 2000

2013年にトップナンバーである2011編成が2ドア時代の塗装に戻された。

当時は2年程度の運行とアナウンスされており、多くのファンは余命宣告かと危惧していたが、実際は2015年を過ぎても運行継続され、2018年の引退まで運行された。


内装

座席配置は日本国内ではあまり例のない「集団見合い式」となり、端部には着席定員向上のため補助椅子も設置された。

当初は転換クロスシートの導入も検討されたが、重量や製造経費、終着駅での転換など課題が多かったため集団見合い式となった経緯がある。

なお、運転席直後の座席はロングシートとなっている。これはこの部分にモーター用の点検蓋を設けたため。


機器類

基本的には800形と同じ界磁チョッパ制御だが、高速性能を重視するため歯車比が80:19となり、起動加速度を犠牲にしつつも設計最高速度130km/hを実現した。


連結器には京急初の自動連結装置が採用された。引退直前までは当たり前のように他形式と連結していたが、本形式の電気連結器配列は1500形以降の形式と異なっていため他形式との連結ができなかった。

このため2000年に配列を変更する改造を行い、他形式との連結が可能になった。3扉化改造完了の直前だったため、2扉2000形+他形式の営業運転は実現しなかったが、試運転は行われた。


3扉化改造

1998年に、後継のクロスシート車両である2100形が誕生した。

本形式は2100形によって快特運用から退くことになったが、車齢も若かったため旧1000形2代目700形の置き換えに充当されることとなり、3扉ロングシートへ改造されることとなった。

塗装は他形式と同じ一般塗装に変更され、先頭車には車椅子スペースが設置されるなど、バリアフリー対応も行われた。ロングシートは京急で初となる片持ち式座席が採用され、以降京急の標準ロングシートとなった。

なお、4両編成は単独運転の増加が想定され故障時の冗長性を少しでも高めるため、廃車発生品のロータリ式空気圧縮機(AR-2形)を搭載した。


車端部のクロスシート+補助座席や横引のカーテン、カバー付き照明や床下機器などはそのまま残された。


運用

2扉時代

8両編成は主に快特に使用され、ラッシュ時は特急京急ウィング号にも使用された。末期は急行にも使用された。

4両編成はラッシュ時の増結運用がメインだが、日中にも4×2の8両編成で快特運用に入っていた。末期には急行や逗子ローカルにも使用されたが、急行廃止後は殆ど運用がなくなった。

2000年8月27日を最後に運用を終了している。


3扉化後

8両編成は主にラッシュ時の快特・特急に使用された。改造されて間もない頃は日中の自社線完結の快特の代走にも使用されたが、後に泉岳寺駅発着に変更されたため、品川駅までしか入線できない本形式は代走にも入れなくなり、一時期日中の運用を全て失った。2010年エアポート急行が誕生すると、本形式が優先的に使用されるようになり、日中の定期運用が復活した。

4両編成は快特・特急の増結と普通列車に使用された。2010年以降は京急大師線での運用も開始された。


廃車

2012年より新1000形の導入に伴い廃車が始まり、2018年3月28日に全ての編成が営業を終了し、型式消滅となった。最終編成はリバイバル塗装(窓周りアイボリー)を纏ったトップナンバー・2011編成(1982-2018)。最終運用では品川始発快特・京急久里浜行として運転され、快特専用車両としての有終の美を飾った。

現在は2011編成の先頭車が京急ファインテック久里浜事業所の構内に保管されている。


関連タグ

京浜急行電鉄 京急

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