次回予告
故郷、そして父と母
誰にはばかる事なく帰っていける始まりの場所
迎えてくれる優しき手に憩うのは、再び向かわねばならぬ明日を知るからか
甦る思い出は胸を刺し、空にはただ悲しき羽音が舞う
次回、機動戦士ガンダムSEED『キラ』
繋がる時へ、立ち向かえ!ガンダム!
あらすじ
マリュー・ラミアスらの計らいでサイ・アーガイル達アークエンジェルの学生クルーは、オーブ国防軍の軍本部でそれぞれの両親と面会することになった。
そんな中、父・ジョージを亡くし面会者のいないフレイ・アルスターは孤独だった。
フレイ「どうして?」
キラ「あーごめん。もうすぐ終わるから。待っててくれる?あ、先に食堂行く?」
フレイ「…何で行かないの?」
キラ「え?」
フレイ「キラも家族来てるんでしょ?」
フレイに何故両親に会いに行かないのかと問われたキラは、エリカ・シモンズから依頼があったM1アストレイのOS開発に忙殺されてるからと言い訳する。
それを聞いたフレイは、キラが両親に会おうとしないのは自分に同情しているからだと誤解し、キラに逆上してしまう。
フレイ「嘘っ!嘘よ!」
キラ「ぁ…」
フレイ「何よ!同情してんの!?あんたが?私に!?」
キラ「フレイ…」
フレイ「私には誰も会いに来ないからって、だから可哀想って、そういうこと!?」
キラ「…フレイ…そんな…」
フレイ「冗談じゃないわ!止めてよねそんなの!なんで私が!あんたなんかに同情されなきゃなんないのよ!」
キラ「フレイ…」
キラの胸に拳をぶつけながら、フレイは叫ぶ。
フレイ「辛いのはあんたの方でしょ!?可哀想なのは、あんたの方でしょ!?可哀想なキラ、一人ぼっちのキラ、戦って辛くて、守れなくて辛くて、すぐ泣いて…だから…!」
学生クルーの中で誰よりもキラの側にいたフレイは、誰よりもキラのことを知ってしまった。
最初は父を殺したコーディネイターとして見なして嫌悪していたが、いつしか「キラ」という一人の人間として見るようになっていき、想いを寄せるようになってしまったのだ。
キラ「フレイ…もうやめて…。もうやめようよ。僕達、間違ったんだ…」
「愛」ではなく「哀」に満ちた歪な関係を終わらせて互いに向き合って最初から関係をやり直そうと望むキラはフレイにそう語るが、それを認められないフレイは「何よ!何よ、そんなの!」と叫びながらキラを突き飛ばし、部屋を飛び出した……。
一方、キラの両親であるカリダとハルマは、息子と面会するのを諦め、カガリの父「ウズミ・ナラ・アスハ」と面会した。
どんな事態になろうと、あの子に真実を明かすことはしない、と謎めいた約束をして。
その頃、キラはヤマト夫妻が息子に会いたがっていた事などを伝えたムウ・ラ・フラガに対して、フレイには話せなかった理由を話す。
キラ「今会うと、言っちゃいそうで嫌なんですよ」
ムウ「何を?」
キラ「何で僕をコーディネイターにしたのって…」
ザフトとの戦いで自身がコーディネイターであるが故に多くの悩みを抱えていたキラは、両親に当たってしまうのではないかと思い、敢えて再会しなかったのだ。
ムウはキラの複雑な心境を察して何も言えなくなってしまう。
その時、ペットのトリィがキラのもとから飛び立った。追いかけたフェンスの向こうには…オーブに潜入していたアスラン・ザラの姿が。
キラ「昔、友達に…! 大事な友達に貰った…大事な物なんだ…!」
アスラン「……そう…」
フェンス越しの再会をした今の二人には、すれ違うことしか出来なかったのだった……。
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関連項目
TV版及びHDリマスター版のエンディングでは、第1クールのEDだった本曲が流れる、という粋な演出がされた。