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異能バトルものの編集履歴

2022-09-26 21:15:04 バージョン

異能バトルもの

いのうばとるもの

物語などにおけるジャンルの一種。

概要

人智を超えた特殊な「」を持つ者達が互いに争ったり、共通の敵に立ち向かったりする物語群を指す。単に「能力バトル」とも言うが、こちらは広義的な意味合いが強く、「異能」を強調したい場合は本タグの方が適しているかもしれない。


バトルものの派生形ではあるが、一般的なバトルものとは異なり、キャラの能力は本人が努力して得たもの、筋力物理科学に由来するものではなく、生まれつきのものであったり何かのきっかけに覚醒したり他者から貰い受けたりする場合が多い。

また超能力など、能力の内容が本人の身体能力と密接に関係していないことが殆どであり、そのためガチムチキャラは少ない。

地道な鍛錬修行をしなくてもわりとお手軽に能力を得られる事から現代ものとも相性が良く、一部の人々が強く憧れ妄想をはかどらせるジャンルでもある。

(『サルでも描けるマンガ教室』で言う「現代は忍者マンガ(修行の成果)よりもエスパーマンガ(イヤボーンでOK)の方がウケる」と言う理論)


異能バトルに分類される事は少ないが『機動戦士ガンダム』のニュータイプも似たようなものである(訓練された軍人よりもニュータイプに目覚めた素人の方が強い)。



異能バトルもののはじまり

「登場人物がそれぞれ自分の得意なスキルや能力を駆使して争う」「能力によってキャラの個性や物語上の役割を規定する」という趣向の商業作品は曲亭馬琴椿説弓張月 (1807〜1811年発表)あたりが元祖であろうが、現代で一般的にイメージされる異能・能力バトルものの始まりは山田風太郎著の『甲賀忍法帖』(1958年発表)を代表とした忍法帖シリーズだとされている。


だが、同作品は「バトル物」と分類される漫画やアニメの始祖ともいえる存在でもあり、それ以前でも海外ではアメコミやSF小説等において異能バトルものに通底する作品も多く登場しているため、一概には言えない。


その後、1960年代になると白土三平の作品群や『甲賀忍法帖』に影響を受けた横山光輝作の『伊賀の影丸』(1961)を始めとする必殺忍法を駆使する忍者漫画の隆盛と、当時国民的な人気を誇ったプロレスの影響もあり、「名前のある必殺技(特殊能力)」の概念がより一般化。

「登場人物が何らかの必殺技を持つ」「相手の必殺技の攻略」「物語のクライマックスは必殺技同士のぶつかり合い」といったバトル物に欠かせない諸要素(これらの要素の原型自体は江戸時代講談等の時点で既に存在してはいた)が漫画・アニメ・特撮に浸透していき、バトル物に限らずスポ根等の競争要素のあるあらゆるジャンルにまで波及していった。


そして、平井和正石ノ森章太郎作の『幻魔大戦』(1967)や横山光輝作の『バビル2世』(1971)を嚆矢として、超能力に覚醒した少年少女達を主役に据えた「エスパーもの(超能力物)」が登場。1970年代半ば頃から1980年代にかけての当時の世間のオカルトブームも背景にエスパーものが大きく隆盛すると、「超能力者同士によるサイキックバトル」を扱った作品も数多く作られるようになり、その中で現在の日本の異能バトルものの下地が形成されていったと謂われる。


能力の応用による知的要素

一般的には『ジョジョの奇妙な冒険』(第三部スタンド(1989))がはしりと言われている。

(一応「相手の特技・能力を手持ちの技と知恵で攻略する」という要素は、神話の時代にまで遡れるが、神話などの場合は明確な「弱点(代表例がアキレスの踵)」が設定されている事が多い)

これは『バビル2世』等に代表されるそれまでのエスパーものの様な「なんでもあり」の事態を抑制して能力の所有者の無敵化を防ぐために、技に制限があったり能力が一つしかなかったりする場合が多い。

どんな強い敵でも一芸しか無い事で、相手の能力がどのように作用するかを推理したり、能力の隙を探ったりするなどの心理戦、知能戦が展開できるため、戦闘力の数字合戦では終わらない知的要素を演出することが出来る。

直接的な攻撃性を持たない能力であっても使いようなので、さほど問題にはならない。

(例:テレポート(厳密にはアスポート)を使い敵の体内に異物混入する)。


格下と思われていた能力者が戦略を張り巡らせ、ボスクラスの強敵に肉薄するのは異能バトルものの醍醐味である。


逆に言えば汎用性の高い能力が有利とも。


もちろん、現代でもパワーゴリ押しによる勝利は多々ある。そもそも『ジョジョ第三部』自体も最終決戦は「能力が進化した」と言う形によるパワーゴリ押しである。


能力名・二つ名

能力の内容が本人の身体能力に由来しないため、異能バトルもののキャラの能力は、その外見からは推し量れないことが多い。

このため、キャラの強さを仄めかす要素として「二つ名」が付けられ、「○○(能力の様子)の××(キャラ名)」(ex.「疾風の佐藤」「炎熱の山田」とかそういうの)などで端的に設定を説明したり、能力そのものに名前を付けて特徴を示す処置等がよくとられる。

その際のネーミングは作品全体を通して「共通したセンス」で縛られることが多い。誰かの能力名がカタカナであるならば、その作品すべての能力名をカタカナで統一するという具合である。他にも熟語、漢字一文字、日本語に横文字でルビを振る……等々多岐に渡るが、それらのネーミングはその作品の雰囲気を決定づける重要なファクターの一つである。

…尤も知的バトルと考えると、二つ名を名乗ると言う事は弱点を教えるようなものだが。Fateシリーズで(FGOを除き)真名を隠しているのはそうい理由である(元ネタを調べられて得意技から弱点、性格まで全てバレてしまうため)。


関連タグ

物語 エンターテイメント

バトル 格闘 超能力 異能者

ミステリー ファンタジー エブリデイ・マジック

バトルアクション 格闘漫画

バトル漫画 エンターテインメント作品のジャンル一覧


地球なめんなファンタジー … 異能バトルに対するアンチテーゼ


外部リンク

能力バトル -アニヲタWiki(仮)


「異能バトルもの」に分類される作品(五十音順)

あくまでも狭義的なものに限る。また、追記する場合、上述の「概要」や「異能バトルものの定義」の「はじめに」には一度きちんと目を通すこと

それらと食い違う内容のものを追記した結果、「概要と合わないので削除」となることも普通にありえるので要注意。

また「合ってなかったら他の人が削除してくれるから、自分は何も考えずガンガン追加していけばいい」というスタンスもご勘弁願いたい。

記入前には「本当にこのリストに入れていい作品か?」「もうリストに(別名義で)入っていないか?」などきちんとご自分の目で確認していただきたい。


R.O.D

アナグルモール

アブソリュート・デュオ

アホリズム

アラクニド

いつか天魔の黒ウサギ

うえきの法則

X

黄雷のガクトゥーン

鍵姫物語~永久アリス輪舞曲~

学戦都市アスタリスク

カゲロウプロジェクト

空の境界

寄生獣

キャタピラー

K

GATE7

GetBackers

CODE:BREAKER

円環少女

SAMURAIDEEPERKYO

サイケまたしても

PSYREN

仕立屋工房

シノビガミ

シャーマンキング

ジャイアントロボ

呪術廻戦

呪法解禁!!ハイド&クローサー

少年魔法士

ジョジョの奇妙な冒険第三部以降

シルヴァリオサーガシリーズ

スカイブルー

スクライド

スターオーシャンシリーズ

ストレイヤーズ・クロニクル

Spiritpact

SPEC

セキレイ

絶対ナル孤独者

DARKER THAN BLACK

TIGER&BUNNY

DiamondCutDiamond

タブー・タトゥー

ダブルクロス

断裁分離のクライムエッジ

Diesirae

D.Gray-man

デモンブライド

とある科学の超電磁砲

とある魔術の禁書目録(主に旧約。また「はじめに」で書いた通り異能バトルものとしては異端である)

東京アンダーグラウンド

東京BABYLON

東方Project

七つの大罪

NEEDLESS

人間シリーズ

眠らない魔王とクロノのセカイ

バジリスク〜甲賀忍法帖〜

HUNTER×HUNTER

ヒーロークロスライン

緋弾のアリア

ビッグオーダー

FAIRYTAIL

Fate/Zero

BLACKCAT

BLACK BLOOD BROTHERS

ブラッディ・クロス

BLEACH

文豪ストレイドッグス

HELLSING

僕のヒーローアカデミア

ボボボーボ・ボーボボ(パロディとして)

魔王JR

マテリアル・パズル

魔法少女育成計画

魔法少女ここねはかく語りき

未来日記

ムシウタ

無能なナナ

めだかボックス

モブサイコ100

やがて魔剱のアリスベル

幽遊白書

妖怪少女-モンスガ-

落第騎士の英雄譚

Re:バカは世界を救えるか?

レジンキャストミルク


「異能バトルもの」と言えるかどうか微妙なラインの作品

条件付きだったり、「異能バトル要素もある」だけで作品全体としてはそうでなかったりするものを以下に記す。


  • コードギアス(ギアス能力者同士による戦闘に限る。ロボットバトルの方は、スペックの高い機体とスペックの高いパイロットによる無双であることが多い)
  • 絶対可憐チルドレン(そもそもジャンルがSFアクションコメディとされておりバトル要素は完全なるおまけである。また複数の能力を使いこなせる「何でもあり」なキャラが複数存在していたり、能力を持たない一般人が武器を用いて戦っていたりする。この点については「異能バトルものの定義」の「能力の応用による知的要素」と「はじめに」参照)
  • Fate/staynightサーヴァントのスペック差反則級のアイテムの力で乗り切っている場面が意外とあり、ルートによってはほとんど異能バトルしてないこともある)
  • ブレイブルーアンダーナイトインヴァース(一人に一つ能力がある、という異能バトルの基本は押さえているが、格ゲーなので、能力を使わなくてもバトルできてしまう
  • ペルソナシリーズ(1や2はペルソナ能力が付け替え可能なので該当しない。3以降も武器で直接敵を叩く場面が多く異能バトルと言いきれるかは微妙なところ)
  • ONEPIECE悪魔の実の能力バトル要素は確かにあるが、実は麦わらの一味の中で能力を活用して戦闘するメンバーは半数以下ルフィロビンブルックだけ)。そういう意味でキン肉マンに近いと言えるかもしれない)
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