基礎データ
※シェルアーマー:相手の攻撃が急所にあたらない
※すいすい:天候が「あめ」の時、「すばやさ」の値が2倍になる
※くだけるよろい:物理技を受けると「ぼうぎょ」が1段階下がり、「すばやさ」が2段階上がる
進化
初期 | 最終 | |
---|---|---|
オムナイト | → | オムスター(Lv.40) |
概要
『ポケットモンスター赤・緑』(第1世代)から登場したポケモン。
オムナイトから進化したポケモン。"カセキ"から復元されて甦ったポケモン内の一匹である。
名前の由来は、恐らく「オム(オウム貝)+スター(スターフィッシュ:ヒトデ)」もしくは「オウム貝+Oyster(牡蠣)」
古代ポケモンの一匹である。触手が手足の様に発達しており、仮にしがみつかれると噛み付いてくる。
絶滅した理由としては、背中の殻が大きくなり過ぎて動きが鈍くなり、近くに寄ってきた餌しか捕食できず滅んでいったらしい。
オウム貝とヒトデを掛け合わした様な姿。見た目は進化前のオムナイトとほぼ一緒だが、そのオムナイトが立ち上がった様な姿をしている。また後ろの渦巻状の殻には棘が生え、鋭い牙が見える口になった。また"愛らしい眼"だったが、"ギョロ目"となり少し怖くなった。
全体的に進化前より可愛いさが遠のいた感じがする。だが、それでも可愛いというファンもいる。
4方向に開く牙しかない口。全ポケモンでもトップクラスにグロテスクなデザインである。
捕食の際には触手でまきついて引き裂くように食い荒らす。やはりグロテスクである。
ダイヤモンドより硬い殻に覆われたシェルダーの二枚貝を食い破るのだからパワーは相当なのだろう。
触手を持ち鋭い食らい付く牙も持つが、意外なことに「きゅうけつ」も「メガドレイン」も「ギガドレイン」も出来ない。
ちなみに、オクタンの遠い祖先らしい事が判明している。オクタンがテッポウオの進化系でなければすんなりと受け入れられていたであろう設定である。ポケモンの進化とは全くもって奥が深い。
ゲーム上の特徴
世代 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1世代 | 70 | 60 | 125 | 115 | -※ | 55 | 425 |
第2世代以降 | 70 | 60 | 125 | 115 | 70 | 55 | 495 |
※第2世代以前の「とくこう」・「とくぼう」は「とくしゅ」に纏められていた
見た目や設定を反映してか、「こうげき」・「すばやさ」は低い半面、「ぼうぎょ」・「とくこう」は高く設定されている。
特に「とくこう」はみず・いわ両方のタイプでトップ5に入る高さを持つ。
第5世代までは両タイプで一般ポケモン中1位を誇っていた。
また、特性「すいすい」であれば天候が「あめ」の時はトップクラスの「すばやさ」を得られ、天候が「すなあらし」の時には低い「とくぼう」を補ってくれる。その為雨パ、砂パのどちらも器用にこなせる逸材である。
技としては、その「とくこう」の高さを考えて、「ハイドロポンプ」「なみのり」「げんしのちから」「れいとうビーム」などが候補に挙がる。
また、優秀な補助技も習得可能で、「ステルスロック」「どくびし」「まきびし」なども覚えられる。
耐久を活かして積む事が出来ればまさに一騎当千の高ステータスとなる。
雨状態での威力補正を加味すれば等倍以上の相手ならば圧倒的優位に戦うことが出来るだろう。
(例:ハイドロポンプ威力110 × タイプ一致1.5倍 × あめふり状態1.5倍 × 殻破り2倍 = 威力495 )
欠点としてはいわ特殊技が「げんしのちから」しかなく、「パワージェム」を覚えてくれない点。
「からをやぶる」を使う場合「こうげき」も上がるので「ストーンエッジ」などでもいいといえばいいが……
とか何とか言っていたら第8世代にて、岩タイプ版ソーラービームとでもいうべき威力120のとくしゅ技「メテオビーム」を取得。
さらに、ダイマックスすると水タイプのダイマックスわざである「ダイストリーム」で攻撃しながら雨を降らせることができるようになり戦略が広がった。
第7世代でVCを介する事により、「つのドリル」が第1世代以来の復活を果たした。
ただ特性が隠れ特性の「くだけるよろい」であり、どちらかと言えば砂パ向きか。
更に第7世代でこの「くだけるよろい」の「すばやさ」上昇率が何と2段階になり、使い勝手が大幅に向上した。
しかしこのオウム貝、滅んだ理由が殻が重くて動けないという理由の割には戦術は総じて圧倒的な素早さからの先制攻撃である。その為図鑑上に存在する野生種とのギャップが激しい。
「すいすい」といい「からをやぶる」といい「くだけるよろい」といい、生存当時にこれらの要素があれば、絶滅せずに済んだのだろうか。皮肉なものである。
使用トレーナー
ゲーム版
※1:ポケモンスタジアム2
漫画版
番外編
『ポケモンGO』
- 進化前のオムナイトの出現率が非常に低い(一応巣はある)ことや、入手難易度に対していまいちパッとしない性能であったため、実装当初はさほど注目されていなかったが、2017年8月にレイドバトルで伝説ポケモンのファイヤーが実装されたことを皮切りに、オムスターの秘められた潜在能力が注目されるようになった。
- オムスターのタイプはみず/いわ。いずれのタイプもほのおタイプのわざをいまひとつにできるため、威力を0.51倍にまで抑える(=効果をほぼ半減させる)ことができる。さらに、こちらは相手に有利なみず・いわタイプのわざで一方的に大ダメージを狙っていけるため、非常に相性が良いのである。
- 純粋な火力ではさすがにバンギラス、ドサイドン、ラムパルド等には及ばないものの、こちらは相手から受けるダメージを大幅に軽減することで長時間戦闘を続けることが可能というメリットがある。後発登場のエンテイやホウオウにも滅法強く、最安定のほのおキラーとして重宝されている。
- 数少ない難点としては、最もダメージ効率の良い「いわおとし」と「いわなだれ」の組み合わせが現状レガシー化していることか。現在では、GOバトルリーグの報酬で貰える「すごいわざマシン」を使うことで覚えさせることができるようになったが、こいつ以外にも使うべき対象はごまんといる上に、現在ではドサイドンやラムパルド、テラキオン等より火力を出せるいわタイプのポケモンも多数登場しているので、使うかどうかは慎重に判断しよう。なお、これらの技を思い出させなくとも、「みずでっぽう」/「ハイドロポンプ」「げんしのちから」「ロックブラスト」などを駆使すれば安定した活躍が見込める。
- くさタイプが二重弱点なので、バクフーン、キュウコン、ホウオウの「ソーラービーム」には注意が必要。
- 不定期でレイドボスにも選ばれている。レベルは★★★なので、ソロでの撃破はプレイヤーレベルを相応まで上げなければやや難しいが、くさ技にはめっぽう弱いので、くさタイプのポケモンを中心にチームを編成すれば、数人程度で楽にクリアができる。上記の通り、優秀なほのおキラーとして大活躍が見込めるので、ぜひとも手に入れておきたいところ。
アニメ版
無印46話のグランパキャニオンの地下洞窟と無印163話のアルフの遺跡では他の化石ポケモン同様なんと野生で登場する。ただ、前者は騒動後に「プリンの歌で眠った時に見た夢」と説明して有耶無耶にした事・後者はサトシとオーキド博士達がせずこのままそっとしてあげた事から、どちらも公には公表していない。
DP17話はマシンで復活したもので、新無印38話も化石回だった事から同様と思われる(とはいえ、進化前に関しては何故か無印2話で普通に海にいたりしたのだが)。
新無印134話ではミュウが見せた夢に登場する。
劇場版「波導の勇者」では野生で登場。これは「世界のはじまりの樹」という特殊な環境だからだと考えられる(同じようなのに「さいはてのことう」がある)。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
イエローのオムすけ
性別:♂️ 特性:すいすい
性格:すなお 個性:ちょっぴりみえっぱり
カスミから譲り受けたポケモン。当初は言うことを聞かなかったが、グリーンとの特訓以降は聞くようになる。ワタル戦でオムスターへと進化し、ハクリューの「はかいこうせん」を「れいとうビーム」で対抗するという互角の強さを身につける。
第3章で、エンジュシティの焼けた塔が火事になった時、ハイドロポンプで空中から消火した。
普段の状態だと全体的にレベルが低いイエローの手持ちの中では一番レベルが高い。